フィラデルフィアに住む音響効果マンのジャックは、低予算のエクスプロイテーション映画で使う効果音を録るために川の畔りに来ていた そして収録中、偶然自動車事故を目撃してしまう ジャックは事故車に乗っていた女性サリーを救出し病院に搬送するが、同乗の男性は亡くなり、病院にて物々しい雰囲気に包まれる ある人物にこの事故のことは忘れるようにと口止めされ、疑問に感じ始める、、、。

 

 

 

 

 

 

こちらは1981年制作の アメリカ映画 アメリカ です(108分)

 

何度か鑑賞した事がある作品ですが、また観たくなり お取り寄せしてみました CD

 

「キャリー」「殺しのドレス」「スカーフェイス」「アンタッチャブル」「ミッショ

 

ンインポッシブル」の、ブライアン・デ・パルマ監督作品でございます カチンコ このよ

 

うに、現在までの作品を並べてみると、多ジャンルの作品を手掛けていますが、基本

 

サスペンスの演出に長けているのが、特徴的な監督さんではないでしょうか? ヒッ

 

チコック映画に多大な影響を受けている事を公言している為  ヒッチ  一時期は、ものまね

 

監督のような事を言われていた時期がありましたが、「殺しのドレス」 と本作で、

 

デ・パルマ映画を確立したように思えます  ベル

 

 

 

 

本作は特に、監督の 映画愛 が強く感じられるもので、アナログな映画作りが作品の根

 

幹になっていて、様々な映画へのオマージュというか、サンプリングとでもいう物が

 

満載です。原題からして、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「欲望」(Blow 

 

up)からのインスパイアだそうで、「欲望」はカメラマン、本作は 映画の音響効果マ

 

ン になっているのでした カラオケ

 

 

 

 

Movie 映画は、ある女性寄宿舎に忍び寄る 殺人鬼の目線で始まり、遂にシャワーを浴び

 

る女性に、殺人鬼が襲いかかろうとする瞬間、女性が叫び声をあげますが  叫び 、、、

 

何とも迫力のない声  チーン  これが編集中の劇中映画だと分かります B級映画専門の

 

製作会社で、音響効果を担当する ジョン・トラボルタ 演じる ジャック はその夜、新

 

たな 風 の音を録音する為に、森の川辺で録音をしていると、偶然 自動車事故 を目撃

 

します リムジン後ろリムジン前ドンッ 

 

 

 

 

川へ落ちた車から 生存者の女性 サリーを救出し、病院へと連れて行きますが、同乗し

 

ていたのは大統領候補の知事でした 側近に女性が同乗していた事を 堅く口止めされ

 

ます。帰宅し、録音されたテープを聴いてみると、車がパンクする前に発砲音のよう

 

なものが入っているのに気づきます ハッこれは事故ではなく、何かの陰謀ではないか 

 

と、疑問を持つジャック 彼は同乗していたサリーと、この事件の真相を探ろうと

 

するのですが、、、サーチ

 

 

 

 

本作は、とにかく主人公が音響マンという設定が面白く、まだ私世代なら馴染みのあ

 

る テープレコーダーで  カセットテープ  再生、巻き戻し、再生 といった作業や、入手した事故の

 

連続写真を切って、パラパラ漫画のように繋いでいく工程など、アナログな手法で事

 

件を解明していく場面につい見入ってしまうのであります そういった犯罪究明の面

 

と、知事を陥れようとした側が、依頼した人物の 個人的な異常性の暴走 により収拾が

 

つかなくなってしまう事になり切り捨てますが、男は執拗に個人として ジャックとサ

 

リーを追い殺害しようとします ナイフ  

 

 

 

 

この男の場面は、デ・パルマ得意のサイコサスペンスの色合いが濃くなります これ

 

に政治的な要素と、ジャックとサリーの恋愛的なやり取り ラブラブ そしてサリーの裏の

 

仕事 後半のクライマックスシーンでは、なかなかの規模のカーアクション場面まで

 

あります このように脚本も手掛けた、デ・パルマの映画でやりたい事が詰まったプ

 

ライベート作品的映画愛 な要素もあります それは撮影も同じで、異常にデフォルメ

 

されたパンフォーカスの撮影 (別撮りを重ねているかもですが、手元の物と遠景、両

 

方にピントが合った画面) や360度回転して室内をぐるぐる回ったり、天井から部

 

屋を撮影したり、長回しのワンカットや、赤が印象的な照明等 これでもか!とテク

 

ニカルな面を楽しんでおります ウインク

 

 

 

 

そして最後のサスペンス演出からの花火  花火  ラストは フリ として使われていたB級

 

ホラーに戻っての 「あれ」 ドクロ を効果音として映画に挿入するという なんという ドS

 

体質、そりゃ~ トラボルタ も耳を塞ぐよね~  滝汗  って、自分で入れといて、、、で

 

すが 耳 サリーを演じるのは、当時デ・パルマと結婚していた ナンシー・アレン

 

 ( 「キャリー」から出ておられましたな) 彼女が演じた事で、退屈になりがちな サ

 

リーという役が、可愛らしく魅力的なキャラクターとなっていました そして、サイ

 

コな殺人者を ジョン・リスゴー が演じ、この後の デ・パルマ映画でも、同じような

 

役柄を演じる事となります 個人的には 映画版の「トワイライトゾーン」 ドア での 飛

 

行機恐怖症の男が印象深いです  雷 飛行機

 

 

 

 

ちょい残念な所は、前半 政治サスペンス的な部分がありましたが、後半ではサイコ男

 

との攻防にストーリーが集中してしまい、結局 真実は闇に葬られてしまいます ま、

 

面白いから良いのですがね  もう一つは、サイコ男の得意技は、ワイヤーでの首吊

 

りなのですが ロープウェイ  知事の車では銃を使っています  弾丸   お仕事と趣味は区別しているの

 

でしょうね  手袋

 

 

 

 

という小さな事は気にならない  !?  面白い作品となっております トラボルタの笑顔

 

も、まだキラキラしておりますので機会があればご覧になってみて下さいませです。

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

デ・パルマのトリビュート動画です 8mm  観た事のある作品ありますでしょうか はてなマーク   目