ニックは知的障害の持ち主で、祖母に言いつけられて精神科医からカウンセリングをされている しかしそこに彼の兄であるコニーが現れ、彼を無理矢理連れ出していく その直後、コニーはニックとともに銀行強盗をし、二人で暮らす牧場を買う資金を貯めようとする 最下層の犯罪者であるコニーにとって、ニックに自信をつけさせる方法は犯罪しか思いつかなかった 強盗には成功するが、トラブルによりニックは逮捕され、留置所内で喧嘩をして怪我をする 恋人のコリーから保釈金を調達するのに失敗したコニーは警察が監視をする病院に潜入し、拘束されていた男を連れ出すことに成功する しかし、、、

 

 

 

 

 

 

こちらは2017年制作の アメリカ映画 アメリカ です(99分)

 

ジャンルとしては 犯罪サスペンス というカテゴリーになるかと思われますが、拳銃等

 

の銃器は一切登場しない所が、本作の特徴と言えるかも知れません 銃

 

 

 

 

Movie 映画は精神科医が、ニックという人物に カウンセリングの質問テスト をしている

 

場面から始まります それは正に 「ブレードランナー」 のレプリカントに施すテスト

 

のようでもあり、ちょっとアメリカ映画というよりは、ヨーロッパの作品を思わせる

 

雰囲気があります 的を得ない答えと、やりとりが交わされる部屋に ニックの兄、コ

 

ニーが乱入してニックを連れ出してしまいます 兄のコニーは、障害のある弟を、守

 

り愛していました コニーの夢はニックと一緒に農場をやる事  ミステリーサークル  ニックを連れ出

 

したコニーは、夢の資金の為に二人で銀行強盗を計画、実行します  成功したかの

 

ように思えた犯行でしたが、思わぬアクシデントで警察に追われ、ニックは逮捕され

 

てしまいます パトカー

 

 

 

 

それを知ったコニーは保釈の為の保釈金を用意しようと 札束 奔走しますが上手くいき

 

ません その間にニックは拘置所で喧嘩をして病院に移されていました 病院 保釈金

 

を用意出来ないコニーは、入院しているニックを、警察の目を盗んで外へ運び出そう

 

と考えつきます 病院に侵入し、警察の警備が空いた瞬間、ニックを連れ出すことに

 

成功します しかし、包帯を解いた瞬間 そこに居たのは、全くの別人でした !? 

 

とんでもない間違いだったと気付いたコニー しかし、その訳ありの男を利用して、

 

金を手に入れようと考えたコニーの、もう止められない 一夜の暴走がはじまってしま

 

っていたのでありました、、、 ランニング 爆弾

 

 

 

 

主人公コニーを演じるのは ロバート・パティンソン 「トワイライト シリーズ」 は全

 

く観ておりませんで、「ハリーポッター」 「シークレット・オブ・モンスター」 等の

 

チョイ役でしか見た事が無かったのですが、本作では大変見事な演技を披露しており

 

ます コニーという男はどうしようもない男なのですが、弟 ニックに対してだけは、

 

何故か非常に愛情を持っています ただ、それが 本当の愛情 なのかは、よく分からな

 

い所でして、一方的で歪んだ感情にもとれます。

 

 

 

 

自分に対して NO 手 と言わない存在だからかも知れません このお話の中でコニー

 

と絡んだ人間は、ことごとく不幸な状況に落ちて行きますが、本人は自己目的の為に

 

そんな事は気にも留めません 次々に起きる目の前の出来事から、いかに回避するか

 

しかコニーの頭の中には無く、もっと先を見る事が出来たなら、少なからず このよう

 

な結果にはなっていなかったであろう、全く先の見えない展開を同時に体験していく

 

スリル感が味わえます。

 

 

 

 

音楽、撮影もなかなか凝ったつくりです 私自身、最も印象深かったのがエンディン

 

グからのエンドクレジットシーンで、施設に入る事となったニックが、施設の仲間と

 

一緒に指導員の下、イエス ノー ゲーム を体験している場面を、ただただ静かに映し

 

た映像で終わっていくエンディングは、最近観た作品の中でも秀逸の出来栄えであり

 

ました 悲しいようで、希望があるような、ここから新たに始まるような、絶妙なバ

 

ランスでございました

 

 

 

 

そこに静かに流れる イギー・ポップの歌声  普通に観ればクズ男の、自業自得犯罪

 

物語ですが、見方を変えると 歪んだ兄弟愛を完結させようとする、孤独な男のもの悲

 

しい映画ともいえる映画でありました ちょっと変わった風味の犯罪映画をご覧にな

 

りたい方は楽しめる作品だと思いますので、機会があればご覧になってみて下さいま

 

せです

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

エンディングに流れる イギー・ポップの曲です  ロバート・パティンソンも出ております 音譜