パリ警視庁の クルーゾー警部は、ソコツ者で六感のみが頼りの自信家。事件が起きた 富豪バロンの邸で女中マリアが殺人を犯したというのだが、警部は彼女が真犯人ではないと断定した 殺人犯にしては美し過ぎる、真犯人を庇っているに違いない、と推理した 署長はマリアを逮捕したが、警部は彼女を釈放した 彼女が庇っている犯人のところに行くに違いない。尾行すべきだ。ところが警部のちょっとしたすきに、バロン邸の庭師が殺され、側にマリアが血に染まった木鋏を持って屍体を見下ろしていた、、、。     

 

 

 

 

 

 

こちらは1964年制作の アメリカ映画 アメリカです(102分)

 

「ティファニーで朝食を」 「酒とバラの日々」 「グレートレース」 の ブレイク・エ

 

ドワーズ監督作品で、音楽は監督とのコンビの多い ヘンリー・マンシー二 が担当して

 

います ぴあの この作品の前年製作の 「ピンクの豹」 に準主役として登場した クルー

 

ゾー警部 を主役にした最初の作品になります サーチ アメリカ映画ですが、舞台はフラ

 

ンス フランス でございます。

 

 

 

 

もともとは 戯曲で別の企画だったものを、エドワーズ監督が クルーゾー警部用に変更

 

して脚本化したものが本作になりまして、ドタバタは随所にありますが、基本はミス

 

テリー的な展開が基にストーリーは進みます 後半に 邸宅のリビングに容疑者達を集

 

めての犯人追及場面などは、推理劇の定番風で、戯曲の雰囲気が残った映画に仕上が

 

っています。

 

 

 

 

Movie パリの大富豪 バロン邸 で使用人の射殺事件が起こります 他の事件でバタバタし

 

ていた警察は、事件現場が大富豪邸とは気付かずに、手の空いていた者を派遣します

 

警察の ドレフュス本部長は、殺人事件の現場がバロン邸と知り、慌てて現場へ向かお

 

うとしますが、部下から 「もう派遣しました」 と聞きます 恐る恐る名前を聞くと、

 

思った通り、、、ハチャメチャで本部長の悩みの種の クルーゾー警部 だったのであり

 

ました チーン ビックリマーク 

 

 

 

 

クルーゾーは現場に到着早々、噴水にはまってビショビショになったりと、まぬけな

 

捜査を始めます そして有力容疑者である、バロン邸のメイドの マリア に一目惚れし

 

てしまいます 恋の矢  この個人的な感情により、犯人は他に居るはずと推理をはじめるク

 

ルーゾー 「泳がして犯人を突き止める」 という口実でマリアを釈放してしまいます 

 

マリアを尾行する為、変装しますが その度、おかしな行動をして護送車に乗せられる

 

クルーゾー その間にもバロン邸で新たな殺人事件が起こります それを発見したのも

 

マリアでした 滝汗 そんな事はお構いなく、魅力的なマリアに近づこうと、ヌーディ

 

ストクラブにまで侵入します  

 

 

 

 
それをきっかけに二人は急接近する事になります  そんなクルーゾーのハチャメチャな
 
捜査の為、ドレフュス本部長はヘトヘト 挙句に精神までまいってしまう始末でした 
 
マリアとクルーゾーは共に時間を過ごしますが、何者かがクルーゾーの命を狙いはじ
 
め、バロン邸の外でも殺人事件が起こってしまいます ドンッ 銃  遂にクルーゾーは、
 
ある計画を思いつきバロン邸に容疑者達を集めるのでありました、、、サーチ
 
 
 
 
とにかく本作は ピーター・セラーズ の独擅場であります あのインテリ風な表情で真
 
面目に演技されればされる程、笑えてしまうのです そしてクルーゾーを良く思って
 
いない ドレフュス本部長の、神経衰弱ギリギリの演技も クルーゾーとの対比が効いて
 
います そして忘れる事の出来ないもう一人の人物 クルーゾーの使用人 ケイト― 使
 
用人でありながら、クルーゾーの空手の弟子 柔道 でもあり、隙あらばクルーゾーに襲い
 
かかってくるという、何とも映画の内容には関係ないシュールなシーンです という
 
か、事件の進展に関する部分以外は、ほぼこのようなクルーゾーの、事件を解決しよ
 
うという 本人にとっては至って真剣だからこそ可笑しく見えてついつい笑ってしまう
 
のです 笑 
 
 
 
 
そして、なんとも びっくりなエンディング が待ち構えているのでありました そんな
 
驚きのラストがあっての、マリアにクルーゾーが掛ける言葉が、 「終わったよ ダーリ
 
ン」 「君は自由だ」 という ボガード風 のセリフで決めてみせる憎らしさ その後ケ
 
イト―に襲われ噴水に落ちる事になるのですがね、、、
 
 
 
 
今観ても、しゃれていて、それでちゃんと笑える貴重な映画でございますので、機会
 
があればご覧になってみて下さいませです
 
では、また次回ですよ~! パー
 
 
 
 
 

 

本作のオープニングタイトルです ピンクパンサーは出ていませんが、洒落てますな 

 

 

この前作の 「ピンクの豹」 のあまりにも有名な、オープニングクレジットと曲です