欧州超心霊学会の会場では、テレパシー能力の持主であるヘルガの講演が行なわれており、披露されるヘルガの能力を目のあたりにして場内は騒然となっていた その時、突然へルガが悲鳴をあげ、この会場にかって人を殺し、また誰かを殺そうとしている人間がいることを告げた それからしばらくして、ヘルガがアパートで休んでいるところを何者かに襲われ殺されるという事件がおきる ヘルガの部屋からの悲鳴を聞いてかけつけた上階に住む音楽家のマークは、不気味な絵画が並んだ廊下の先にヘルガの遺体を見つける マークはその廊下からつい先ほどにはあったはずの絵が一枚消えているのに気がつく、、、

 

 

 

 

 

 

こちらは1975年の イタリア映画 イタリア です(106分)

 

有名な話ですが、「サスペリアpart2」 とタイトルの付いたこの作品ですが、本家の 

 

「サスペリア」 とは全くの無関係であります 両作共、同じ ダリオ・アルジェント 監

 

督作ですが、本作の方が2年前に製作されたのですが、「サスペリア」 (決してひと

 

りでは見ないでくださいのキャッチコピーが有名ですが、世代が限られますね、) の

 

ヒット後に、本作が日本に輸入され 「サスペリア」 のヒットに便乗する形で、日本で

 

のみ part2 という扱いになり、監督自身が最も驚いたそうでございます 原題は 

 

「深紅」 という意味になります ですからストーリーの繋がりも全くない、オリジナ

 

ルで完結された映画としてご覧頂ける映画です  オカルト映画や、ホラー映画 色の強

 

かった 「サスペリア」 よりは サイコミステリー色が強い作品として楽しめます ドクロ

 

 

 

 

ザックリとしたストーリーは アップ をご覧いただくとして、いわゆる ヒッチコック風

 

の、まきこまれ型サスペンスです  Movie オープニングからして美しい構図と映像 そし

 

て音楽 クリスマスらしき部屋に血が付いたナイフが落ち、子供の足が落ちたナイフ

 

に近づきます 後の物語に深く関わる映像ですが、すぐに現在のお話が始まります  

 

仕事でイタリアに訪れていたピアニストの主人公 マーク が偶然 殺人事件を目撃して

 

しまいます  ポーン  

 

 

 

 

犠牲者の女性は、ガラスに頭をカッシャ―ン 割れる とぶつけられ、派手に殺害されます 

 

ガラスにしたたり落ちる血 血 マークは現場の部屋へと駆けつけます ドアを開け 

 

無数の不気味な絵  ヒッチ  が飾ってある廊下を抜けて女性を横たえます 首に刺さったガ

 

ラスと口から流れる真っ赤な血 この映画では赤という色を、必要以上に赤く映し ガ

 

ラスや鏡を効果的に使っています 命、血縁 、壊れやすいもの、 実存と虚構 、とい

 

ったものを それぞれの場面で象徴させるアイテムになっています 

 

 

 

 

最初の殺人現場では、この鏡を使って、観客に大胆な挑戦を仕掛けています 真顔 初

 

見で気付く人は凄い 動体視力  目  の持ち主です 第一発見者として新聞にも載ってし

 

まったマークは、自分も標的にされかねないと思い、知り合った女性新聞記者と独自

 

で犯人探しを始める事となります メモ この新聞記者とのやりとりは、恋愛混じりで

 

コミカルに描かれますが、劇場公開時は大幅にカットされていたようで、この20分

 

長い完全版で復活した模様で、好みは分かれるかもしれません、、、

 

 

 

 

第2の殺人では、女性の部屋に首を吊った人形を飾り、子供の歌を流して驚かせ、こ

 

れまた背後から頭をドーンと殴ります その上、熱湯で満たしたバスタブに顔を浸け

 

殺害します。 女性の顔は無残にも 水ぶくれで真っ赤になり、息絶えます 

 

 

 

 

第3の殺人の犠牲者は超心理学会の男性の自宅で、ここで有名なタキシード姿の機械

 

仕掛け人形が登場します オジョー それを破戒して安心している所を背後から殴り、家具

 

の角で前歯をへし折る  歯  という 斬新な攻撃を仕掛け、テーブルに倒れた首にナイフ

 

でとどめを刺して殺します マークはある手掛かりを掴み、古い屋敷へ訪れ 城 剥げ掛

 

けた壁を削り、恐ろしい絵を見つけます この場面なかなか面白いであります ラス

 

トは2段落ちとなっていますが、最初の殺人での監督の挑戦には、つい、そこだけD

 

VDを再見してしまいます。 

 

 

 

 

何故かその場面だけ、幼い頃テレビのロードショーで観た記憶があり、脳裏にトラウ

 

マとして残っていた映像だった事を思い出しました 正にサブリミナル効果体験であ

 

ります ある種、作為的で美しい画面と色 そして画家 エドワードホッパーの代表作ナ

 

イトホークスを、まんま再現したセット等も見物です 

 

 

 

 

そして殺人や、サスペンスが起きる場面で使用される音楽の斬新さ 時に逆効果で、怖

 

くなくなってしまっていたりしますが、「エクソシスト」 のテーマ曲と並ぶ出来のテ

 

ーマ曲と挿入曲の数々、独特です 音譜 若干 はてなマーク 脚本に難がある感は否めませんが、そ

 

れもご愛嬌としてご覧になれば、これまた楽しめる作品であります 機会があればご覧

 

になってみて下さいです

 

では、また次回ですよ~! パー