繊細で孤独な13歳の少年マイクは、兄ジョディの友人の葬儀で奇妙なものを目撃する 異常に背の高い謎の男トールマンが、棺を車に放り込んでどこかへ去って行ったのだ その日から、マイクは悪夢のような出来事に次々と襲われていく。

 

 

 

 

 

 

こちらは1979年の アメリカ映画 アメリカ です(89分)

 

アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞 を受賞した作品です

 

ドン・コスカレリ 監督 当時25歳 がほぼ自分で資金を集め (親や親戚含め) 30

 

万ドルという予算で、製作、監督、脚本、撮影、編集 を自分でこなした作品で、最終

 

的には1千万ドル以上の興行収入で、興行的には大成功した映画となりました 札束

 

 

 

 

公開当時、観には行かなかったのですが テレビスポットや映画雑誌でヴィジュアルは

 

何故か記憶に残っていました  一部ではカルト扱いになっていた事と、懐かしさも

 

あって 今回お取り寄せしてみた次第です DVD  大人となって久しい私が現在観る

 

と、正直微妙な映画でありました 幼い頃、劇場で観ていたら怖かったかも知れませ

 

んが、今観るとホラー映画という観点では物足りない出来で、大事な「間」であった

 

り、ショットの寸法が、時代を考慮しても やってしまっている感 は否めません た

 

だ、この作品をホラー映画のように私が勝手に思い込んでいただけで、どちらかとい

 

えば 思春期のデリケートな少年の ファンタジー映画 に近い作品かも知れません 

 

 

 

 

Movie お話はややこしいので、大ざっぱに紹介しますと 数年前、両親を亡くした 13歳

 

の少年マイクと、兄ジョディ  マイクは兄に懐いていましたが、この町には仕事が無い

 

為か、ジョディは町を出るつもりでいました 淋しさを抱え込むマイク ある日、そ

 

の兄の友人が亡くなり葬儀に出席する兄と親友のレジ―  お墓  その模様を双眼鏡で眺め

 

ていたマイクでしたが、墓地から棺を一人で霊柩車に乗せ 棺 持ち去る トールマンと

 

いう大男を見ます 

 

 

 

 

不思議に思っていた マイクはある夜、トールマンと化け物に襲われる悪夢をみます 

 

好奇心を抑えられなくなったマイクは霊園に忍び込み、葬儀場の中へと入って行くと 

 

墓守の男と、トールマンが棺の納められた、白い壁の奥にある黒い扉へと入って行く

 

のを見ます ドア  怖くなったマイクはそこから出ようとした瞬間、銀色の球体が追って

 

来ます 球 DASH! 

 

 

 

 

なんとか逃げ出す事が出来たマイクでした 兄に事情を話し、再び親友のレジ―と3

 

人で葬儀場へ侵入すると、そこでは亡くなった遺体を小さくして、ドワーフという魔

 

物に変えていました ミイラ男 そして謎の扉を開けると、そこには異次元に繋がるゾーン

 

があり、その世界でドワーフに変えられた死人達が労働させられているのでした ゲッソリ 

 

この事態を解決する為には、トールマンを退治するしかないと考えたマイク達は、ト

 

ールマンを地元の深い縦穴に落とそうと行動に移します 兄と協力して、死に物狂い

 

でトールマンを穴に落し、大きな岩で蓋をする事に成功するのですが次の瞬間、なん

 

と、、、ビックリマーク 

 

 

 

 

という2段落ちが待っているのでありました ラストになり、やっと様々な疑問が解

 

決? する事になりますが、どう捉えるかはそれぞれです 兄にやたらと執着するマイ

 

クの行動や、葬儀屋の存在や謎の球体の意味 車を13歳で運転したり、女性達のエロ

 

ティックな誘惑 等 夢と現実の曖昧さ マイクの年齢 独特の世界観  sss sss 空

 

 

 

 

この「ファンタズム」は、この後5作まで作られています ですがこの次作は 88年に

 

制作されていて、2作目の間に9年経っている事から考えると、当初これは1作で完

 

結したお話として作られている訳です ですから全て本作の世界観で理解する事が、

 

正しい鑑賞法となります それゆえ理解しずらい部分、それこそがこの映画の魅力で

 

あります ファンタジックな映像は面白いものの、普通の場面がちょっと魅力不足な

 

落差がありますが、それ込みで楽しめる方には面白い、摩訶不思議なヘンテコ映画で

 

ございます ドクロ

 

では、また次回ですよ~! パー