原作は1964年に刊行された ロアルド・ダール の児童小説 「チョコレート工場の

秘密」の最初の映画化作品です。

 

 

 

 

 

 

 -  WILLY WONKA & THE CHOCOLATE FACTORY  - 監督 メル・スチュアート

 

出演 ジーン・ワイルダー、ピーター・オストラム、ジャック・アルバートソン 他

 

こちらは1971年制作の アメリカ映画 アメリカ です(100分)

 

 

 

 

  ウィリー・ワンカのチョコレートは、とても美味しいと評判で、世界中の子供たちに愛されていました。 だがある日、ワンカはその美味しさの秘密を探るライバルたちの過熱ぶりに嫌気がさして、工場を閉鎖してしまいます。 しかし、ある時突然、ワンカは世界中で販売されているチョコレートの中に5個分だけ当たり付きがあり、それを手に入れた人だけ工場に招待すると発表します。 やがて幸運な5人が決定します。 そのひとり、チャーリーはジョーおじいさんと一緒に、いよいよ工場の中へ足を踏み入れるのだが。

 

 

 


皆さんがご存知なのは、2005年制作の ティム・バートン 監督作品 「チャーリーとチョコレート工場」 の方をご覧になっている方が圧倒的に多いでしょうが、本作も同じロアルド・ダールの書いた児童小説を原作として映画化した作品です。 初稿の脚本では原作者自身が脚色にあたっています。 本作とバートンの映画には細かな部分の違いはありますが、どちらの映画も 大まかには同じものになっていて、セットの雰囲気等は この 「夢のチョコレート工場」 からの影響が多くみられ、バートン版はある意味本作のリメイクともいえます。

 

 

 

 

「チャーリーと、、、」 は沢山の方がご覧になっていると思いますが、一応本作の大まかなお話をご紹介しますと、外界から隔離された巨大な ウォンカのチョコレート工場 がある大きな町の片隅で、貧乏な暮らしを余儀なくされている少年チャーリーとその一家。 ある日、チョコレート工場の工場主ウィリー・ウォンカが、自社のチョコレートの中に ゴールデンチケットを5枚封入して出荷。 

 

 

 

 

3年もの間、誰一人入れる事の無かった工場へ、チケットを引き当てた子供を工場見学に招待すると発表されます。 世界中が大騒ぎになり、皆がチョコを買っての大騒動に。 次々にチケットを引き当てる子供が出る中、チャーリーは拾ったコインで、おじいさんへのプレゼントとして買ったチョコにゴールデンチケットが入っていました  クラッカーいよいよ待ちに待った工場見学当日、おじいさんを伴って訪れたチャーリー 遂に チョコレート工場の扉が開き、ウォンカの案内で工場へと入って行く 5組の招待客。

 

 

 

 

そこは夢のような世界でした 虹  あらゆるものがお菓子で出来た空間 カップケーキ その中で働くのは ウンパルンパ という小人達だけでした ナチュリオナチュリオナチュリオ

工場内を進んで行きますが、他の子供達は 勝手な行動やわがままをして見学から外されて行きます。 最後まで残ったのはチャーリーでした、約束の 一生分のチョコレートを貰おうとするのですが、何故かウォンカに断られてしまいます。 がっかりして帰ろうとするチャーリーでしたが、、 。 というお話です。

 

 

 

 

あくまでも児童小説の映画化作品ですから、変な理屈や文句は野暮というものです。ティム・バートン版のほうが好き、という方が圧倒的かも知れませんが、私はこちらの作品の方が好みでした。 ウォンカのキャラも、CGではないセットの手作り感も、どこかとってもファンタジーに思えたのです。

 

 

 

 

ジョニデのウォンカってエキセントリック過ぎてサイコ感があってちょっと怖くなかったですか?セットも完璧過ぎて冷たく感じてしまいました。 CGの技術での ウンパルンパや (こちらのウンパルンパもなかなかキモ可愛いですが) リスの場面は素晴らしいとは思いますが、やっぱりどこか洗練され、計算された冷たさを感じてしまったのです。子供向けに見せかけて、大人社会のダークさを感じてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか? 私だけ?

 

 

 

 

本作はミュージカル要素も含んで 正に、最後まで子供を対象とした作品に仕上げています。 それが良いか悪いかはそれぞれの好みでしょうが、物語の中心人物 ウォンカを演じる ジーン・ワイルダーの醸し出す彼独特の温かい雰囲気が作品全体を覆っていてより素敵な世界観を生み出しているのでございます。 悪い子は懲らしめられ、良い子は報われるという王道で分かりやすい、ある種 残酷とも言える勧善懲悪的な世界観は教育的な教訓もあるのか、良い意味の時代を感じさせます。 鑑賞後、甘そうな砂糖ましましスイーツのオンパレードで、塩せんべいを食べたくなってしまった私でした。 

 

 

 

 

ちょっと懐かしい ポンキッキ ガチャピン ムック を思い起こさせるセットと雰囲気、そして時折 ポップでサイケな画面など、大人も子供も楽しんで観れる映画になっていますので、「チャーリーとチョコレート工場」 をご覧になった方も、違いを探す楽しみもありますので、是非こちらの方もご覧になっていただければと思います。

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

ポップでキッチュな画面が楽しいであります まる ジーン・ワイルダーの歌声も   音譜