1974年に起きた“アミティビル事件”を調査したウォーレン夫妻の名声はますます高まり、一方で激しいバッシングにもさらされることに そんな中、1977年に夫妻のもとに英国から新たな依頼が舞い込む それは、エンフィールドの古い家に住むシングルマザーのペギー・ホジソンと4人の子どもたちが怪現象に悩まされているというもの どうやら、前に住んでいた老人の霊が次女のジャネットに取り憑いてしまったらしいとのこと そこで、ことの真偽を確かめるべくエンフィールドへと向かうウォーレン夫妻だったが…。

 

 

 

 

 

 

こちらは2016年のアメリカ映画 アメリカ です(133分)

 

以前ご紹介した 「死霊館」 の続編になります スピンオフシリーズに 「アナベル」

 

で2本ありますが、そちらは無視して ぺこり  やはり ご本家の (前作が良かったので) 

 

監督、脚本コンビのこちらをレンタルしてみました  DVD 手

 

前作同様、実話ベースのお話で  世界的に最も有名な事件で、史上最長期間続いたポ

 

ルターガイスト現象 として心霊史に残る悪名高き事件で、これによって世間に“ポル

 

ターガイスト”という言葉が認知されるようになったようであります

 

 

 

 

デビルハート  実際の事件は、1977年8月からの2年2か月という長期間で、この件は、始めから

 

終わりまで記録が残っており、ポルターガイスト事件としては最も詳しく調査された

 

事例だとされています 調査員による数か月の調査中に発生した怪現象の記録だけで

 

1500を超えていて、このポルターガイストの活動は、多くの者によって目撃され証言

 

され、家族以外にも、調査員、警察、報道関係者が含まれています そして、録音テ

 

ープ カセットテープ や写真やフィルム(動画)で記録されて残っていて、当時の調査員の一人モリ

 

ス・グロスが述べたように、でっちあげなどありえないほどの、この量の多さこそが

 

この事例に最も説得力を与えている (この資料の一部はエンドクレジットで紹介され

 

ています)この事実と現象を辿り、映画的なアレンジを加え 前作で活躍したウォーレ

 

ン夫妻を絡めたものが本作となります。 

 

 

 

 

演劇 この手の作品にしては133分という長尺ではありますが、その分 犠牲となるシ

 

ングルマザーと子供達4人の ホジソン家のドラマ、そしてポルタ―ガイストが本物か

 

を検証する場面等。 科学的アプローチがしっかりと描かれ、時には ウォーレン夫妻

 

を批判的に扱うマスコミであったり、ホジソン家をでっちあげだとする人々もいる事

 

等もしっかりと扱われています。

 

 

 

 

ストーリーだけでなく、映画オープニングから大変に凝った撮影がされています ニュ

 

ーヨークで霊視をする ロレインの場面、霊体となって現場を霊視しますが犯行が起こ

 

っている現場に彼女の意識も飛び、殺戮現場を目撃するのですが、鏡 鏡 やカメラの巧

 

みな構成によって奇をてらう事なく、観客も同時に彼女と同じ体験を見せられます。

 

それによって、観ているこちらは彼女の特殊な霊能力を共有し、違和感なく映画の世

 

界に入り込める事が出来ます。

 

 

 

 

この ジェームズ・ワンという監督さん なかなかの手腕の持ち主であります 筋肉

 

カメラワークも地味に凄い事をこなしていて、ホジソン家の住む家を2階の子供部屋

 

からカメラが侵入してワンフロアーをカット無しで見せたりと、結構アナログで頑張

 

っていて好感がもてます 徐々に徐々に、ポルタ―ガイスト現象が起きて行く過程は

 

もう多数の作品で観ているものの、ワクワク致します ドクロ そして遂にはこの一家の

 

次女 ジャネットに憑りつき始める事になります それが真実かどうかを検証する為、レ

 

コーダーや、カメラを回し証拠として記録して行きます この過程も楽しいのであり

 

ます。これによって真偽が分かれたり、「嘘 」という断が下されたりもして、ストー

 

リーは二転三転として行きます これまた面白いのであります ニヤニヤ そして家に憑り

 

ついていたと思ったものの正体が、、、ビックリマーク と、凝ったストーリーテリングで飽きさ

 

せません

 

 

 

 

前半の40分位は、ホジソン家に起きる家族のストーリーです と言うか、基本家族

 

愛を描いた映画であります ですから、キャーキャー言って楽しみたい ホラー映画を

 

ご覧になりたい方には退屈?に思えるかも知れません 逆に、人間ドラマとホラーを

 

両方楽しみたい方にはうってつけの作品とも言えます 同時に笑ってしまう場面もあ

 

りますし、エルビスの Can't Help Falling In Loveを合唱する感動シーンもあります 

 

 

 

 

キャラクターも上手く描かれていてウォーレン夫妻と一緒に検証に立ち会う、調査員

 

の一人 モリスという人物がロレインと何気ない会話をする場面で、ロレインにこう

 

聞かれます 「名を残したくて調査しているの?」 モリスはこう答えます 「数年前に

 

事故で娘を亡くした その後で何度か不思議な体験を 娘が合図を送ってる気がして

 

ね それが本当なら救われる きっと見てる どこかで、、、」 この短いセリフで

 

このキャラクターを知るり、感じる事が出来るのであります 上手い脚本です。

 

 

 

 

霊体に憑りつかれる ジャネットを演じる マディソン・ウルフ も、とっても素敵で、

 

可愛さはリンダ・ブレア に勝っております (あくまでも個人の意見です ごめんなさい ) 本人

 

の部屋を忠実に再現したようで、私も当時大好きだった 「刑事スタスキー&ハッチ」 

 

のポスターに、ニンマリしてしまいました そして勿論、ホラー映画としてもちゃん

 

と見せてくれます 欲を言うならSEのような脅かしを多用しない方が好きですが、

 

他の作品に比べれば少ない方かもしれませんね 個人的には前半の、ただ椅子が動く

 

だけの場面が好きでした  チェア 右 チェア   ゲッソリ

 

 

 

 

私のように、オバケとか霊を信じないタイプの人でも、映画として楽しめる作品にな

 

っておりますし、感動出来るエンディングにもなっています これだけ観ても楽しめ

 

ますし、「死霊館」 をご覧になってからこちらをご覧になるのもお薦めです 今日は

 

ホラー系を観ようかな~という気分の時がありましたら、お手に取ってみて下さいま

 

せです ビックリマーク

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

当事者も出演されている メイキング予告バージョンです  チーン

 

 

エンドクレジットで本人や、当時録音された声や、写真も紹介されております  叫び