真夏のニューヨーク アッパー・イースト・サイドにあるマイケルのアパートでは、ゲイ仲間のハロルドの誕生日を祝う準備が進められていた やがて仲間たちも集まりパーティーが始まるが、中には一人だけストレートのアランがいた そんな彼の存在が、マイケルたちの心に変化をもたらしていく そしてマイケルは強引に「ゲーム」を始める それは、心から愛している、または愛していたと思う相手に電話をかけ、直接「愛している」と告げると言うものだった これをきっかけに、それぞれの過去や本音が明かされていく。

 

 

 

 

 

こちらは1970年制作の アメリカ映画 アメリカ です (120分)

 

1968年初演の オフブロードウェイ の舞台劇の映画化作品で、ハリウッド映画史に

 

おいて初めて 「ゲイを真正面から描いた」作品  と言われる映画であります  虹

 

 

 

 

これを監督したのが ウィリアム・フリードキン でして、この作品の翌年に 「フレン

 

チ・コネクション」 で多数のアカデミー賞を受賞 ベル そして「エクソシスト」「恐怖

 

の報酬」「ブリンクス」「クルージング」 と、個人的に 洋画劇場や、劇場で 度々観

 

ておりまして、好きな作品の多い、70年代映画の 代表的監督さんであります ただ

 

今作だけは未見だったのですがT◎UTAYAの 発掘良品 により、DVDで鑑賞出来

 

る事と相成りました DVD

 

 

 

 

Movie 冒頭、70年代のNYの街中 様々な人々が映され、ゲイ仲間の ハロルドのバース

 

デイパーティーを祝う為、マイケルのアパートに集まる7人のそれぞれの行動が短い

 

ショットで描かれ、多様性を感じる場面です  心結ママ 黒人さん 外人 男性 なっこっこ 少年A 外国人 サラリーマン マイケルの

 

アパートでは アパート 恋人のドナルドとパーティーの支度が始まっていました 二人の何気

 

ない会話の中にも、 ・・・  ゲイで生きるシビアさが伝わって来ます

 

 

 

 

そこへ マイケルの学生時代の友人 アランから電話があり 「今日、どうしても逢いた

 

い」と告げられます 普段と違う彼の雰囲気に、パーティー中だが訪ねるように促し

 

ます 但し、一つ心配な事がありました 昔からの友人ではあるのですが、マイケル

 

がゲイだと彼には秘密にしていたのです 

 

 

 

 

そんな中にも集まって来る仲間達 ファッションフォトグラファー、教師、 室内装飾

 

の仕事をしているおネエ系、本屋で働いているアフリカ系のゲイ と多様です。

 

 

 

 

肝心の主役 ハロルドはまだ来ません、パーティーが盛り上がる中 アランが訪れますドア

 

一瞬で微妙な空気になるパーティー ガーン そこへ ハロルドが遅刻してやって来ます 彼

 

へのプレゼントとしてやって来た 男娼 リボン がキス マイケルとアランの間に流れる不

 

穏感と緊張。 そんなカオスの中、マイケルの提案で無理矢理 「告白ゲーム」 を始め

 

る事になります。

 

 

 

 

ゲーム内容は、心から愛している、または愛していたと思う相手に電話をかけ、直接

 

「愛している」と告げると言うものでした 電話 このゲームをきっかけに、パーティ

 

ーに参加した一人一人の過去や葛藤が、あからさまにさらけ出される事になるのであ

 

りました。

 

 

 

 

ゲイとして生きる苦悩や、女性を愛そうとするが愛せない自分 病と考えてしまう自

 

分や罪悪感 世間からの孤立、迫害、裏切り しかし、そうでしか生きられない偽れ

 

ない自分。ゲイという事だけでなく、誰しもが持つ 人間としての苦悩や孤独 の叫びが

 

描かれています。

 

 

 

 

舞台劇の映画化ですから、ほぼマイケルのアパートでの会話劇なのですが、人種や宗

 

教までに及ぶ、深い人間ドラマとなっています。複数人数の室内劇として、シドニ

 

ー・ルメット監督作の 「十二人の怒れる男」 も大好きな映画ですが、それに通じるも

 

のがありました。

 

 

 

 

70年代好きな方や、当時のアメリカに於ける ゲイの雰囲気をご覧になりたい方に

 

は、お薦めしたい映画でございます 中でも エモリ―がキモ可愛い でありました ラブラブ 

 

では、また次回ですよ~! パー