アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズが、7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして掲げたものだった 名指しされた署長のウィロビーは困惑しながらも冷静に対処する一方、部下のディクソン巡査はミルドレッドへの怒りを露わにする さらに署長を敬愛する町の人々も広告に憤慨し、掲載を取り止めるようミルドレッドを説得するのだったが…。

 

 

 

 

 

 

こちらは2017年制作の イギリス イギリス アメリカ  アメリカ の合作映画です(116分)

 

本年度のアカデミー賞に、6部門で (助演男優賞に二人) ノミネートされた作品で、

 

授賞式の前に観れる、数少ない作品の一本という事もあり、劇場に足を運んでみた次

 

第です 自転車 新作公開が無かった為か、ホールのお客さんは意外に少なかったのであ

 

りました

 

 

 

 

Movie 映画は、朝もやの霧がかった道に建つ 寂びれた3枚の ビルボード (広告看板)  

 

の景色から始まります  その近所に住む女性、ミルドレッド がその看板をまざまざと

 

見る所からお話が展開していきます 看板屋に出向き、広告料を払い 札束   3枚の看

 

板に 一言ずつメッセージを貼り付けます 赤地 の看板に書かれたその言葉とは、、

 

 

 

 

「私の娘はレイプで焼き殺された」「犯人逮捕はまだ?」「なぜ? ウィロビー署長」

 

というものでした  この7か月前、ミルドレッドの娘 アンジェラ が何者かにレイプ

 

された上焼き殺される という悲しい事件が起き、未だに捜査が進展しない事に対して

 

の 怒りの声を表したものだったのです   メラメラ    この3枚の看板をめぐって、田舎町で巻

 

き起こる騒動と、人物達の心の波紋が描かれます。 

 

 

 

 

主人公の アンジェラ、看板で名指しされる 警察署長の ウィロビー、その署長を慕う

 

部下の ディクソン   この3人のぶつかり合い、それによって起こるそれぞれの生活の

 

変化、はたまた人生にまで及ぶ出来事が、ナインボール ビリヤード のように連鎖反応して行

 

く事になります。 そして、この3人が 内に抱える問題、そして 罪 と向き合う事に

 

なります。それと同時に、3人の人間を通して アメリカ という国が抱える問題も、同

 

時に提示され個人の視点と、コミュニティ、宗教、差別、そして家族、愛、 という普

 

遍的な所にまで映画は観客を導き、私達は嫌でも考えさせる事になるのでありました

 

 

 

 

ここまで読んで頂いた方には、この映画がまるでシリアスで、崇高な作品のような印

 

象に感じられるかも知れませんが、この映画はある種の ブラックコメディ でもあり、

 

かなり笑える場面や、セリフも多く登場します 前半のアンジェラの行動などは、ま

 

るで 西部劇の ジョン・ウェイン のようです  西部編カーソルドンッ そんな物語を上手く構築させてい

 

るのが脚本でもありますが  本 

 

 

 

 

それをより、リアルに成立させているのが、メインの3人を演じる 役者陣の巧みさ

 

が、かなり大きな部分を担っています ナゾの人 ( 若干、音楽が多過ぎに感じてしまいま

 

したが)アンジェラを フランシス・マクド―マンド、警察署長を ウディ・ハレルソ

 

ン、部下のディクソンを サム・ロックウェル がそれぞれ演じ、見事に3人共 アカデ

 

ミー賞にノミネートされました。

 

 

 

 

「怒りは怒りを来す」 という言葉が劇中に登場します、それを如何にして乗り越える

 

か?というヒントを提示した、「 愛 と 赦し 」 を描いた作品であります  笑い泣き

 

これを監督、脚本したのが マーティン・マクドナー という方で、これが長編3本目に

 

なります。

 

 

 

 

これを劇場に観に行くに当り、この前作 「セブン・サイコパス」 という作品も、前日

 

に鑑賞致しました 後日そちらもご紹介したいと思いますが、出演者がかなり今作と

 

同じ俳優さんを起用していた事に驚きました (余談でありましたが、、、) ぺこり

 

 

 

 

2017年に制作された アメリカ映画の中では、かなり評価の高い作品となっている

 

ようですので、好みはあるかと思いますが 観て損はしない作品だと思いますので、機

 

会があれば是非、覧になってみてはいかがでしょうか ビックリマーク です

 

では、また次回ですよ~! パー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幅広い音楽を使っていて、 アバの チキチータ も印象的ですが、こちらも良かったです