安いギャラながら背に腹は代えられないとド田舎のライブハウスまでやって来た売れないパンクバンドの“エイント・ライツ” ところがそこは、狂信的なネオナチ集団の巣窟だった どうにかステージをやり終え、ようやく帰路につこうとしていたとき、運悪く少女が殺される現場を目撃してしまう メンバーたちは楽屋に監禁され、口封じのために皆殺しにされようとしていた。あまりにも絶望的な状況の中、必死に脱出の方法を探る一行だったが…。
こちらは2015年制作の アメリカ映画 です (95分)
ワゴンに乗ってツアーを回る、売れない4人組貧乏 パンクバンド 「エイントライ
ツ」 演奏先で紹介された、次のライブ先へ着くと ちょっとヤバそうな客ばかり
なんとか演奏をこなし、とっとと帰ろうとしますが、メンバーの一人が楽屋に携帯電
話を忘れてしまい、取りに戻ると、数名の男女が、、、携帯を持って出ようとしたそ
の目に 頭にナイフが刺さって床に倒れる女性が見えました
ベースの パットは慌てて警察に電話しようとするのですが、バンドメンバー達とその
楽屋に連れ戻され、バンドメンバー被害女性、その友人の女性、店の用心棒の6人
(一人は亡くなってますからね ) で閉じ込められる事になります。
部屋に居る用心棒は銃を所持していて、外にはヤバい連中がいます これはもう完全
にアウトな状況であります そんな中でも、何とか用心棒から銃をふんだくる事
には成功しましたが状況は変わりません なんとか自力で脱出する術を探すべく、ダ
クト等 外への出口を探すと、なんと地下には麻薬の工房が、、、完全にヤバイ奴らが
相手だと悟るのでした。パンクバンド vs ネオナチ集団の攻防戦となるのでありました
と、プロットはなかなか面白そうではありませんか!鑑賞後他のレビューを見ても結
構好意的でありました、が、私にはちょっと残念な作品となりました
オープニング5分位はとても良かったです、バンドが乗っている車が居眠り運転で、
緑々としたトウモロコシ畑にはまった画を、真上から撮った構図 これから彼等に起
きる出来事を暗示しています (タイトルのグリーンルームとは楽屋、控室を意味して
いるそうです)
そこからの二人乗りの自転車シーン こんな詩的なシーンからどうこの映画を料理
して行くのか?期待が膨らんでしまったのでした 個人的に不味かったと思ったの
は、メンバーの個性が分からないまま、楽屋パニックに突入してしまい、見た目もキ
ャラの役割分担もはっきりしないまま始まってしまったので、観ているこちらもパニ
ックになります。そして女性が何故殺されたのかも、最後まで不明のままでした 警
察に調べられると裏の仕事がばれる理由は分かるのですが、そうなったいきさつが不
明では、、、
その後、メンバーが次々と殺されてしまうのですが、そのメンバーにこちらが愛着も
無いので、悲しいかな 「あ、殺された」 で終わってしまいます 対するネオナ
チも殺した形跡を最小限に止めたいのは分かりますが、少人数でちまちまと攻撃して
来て地味な印象となってしまっています このおかしな状況に、変にリアリティを出
した事でどっちつかずな雰囲気の映画になってしまった気がします アクション場面
もちょっと画面が暗くて見ずらいです。
ただ、それなりにリアルなグロい場面もありますし、劇中で 「無人島で聴きたいバン
ドは?」 の問いが、良い効果となってラストのエンディングシーンにリンクされてい
ます って最初と最期だけか と言われてしまいそうですが、、、そうこれは私
個人の感想です 多くの方は好意的のようですので、少数意見だとご理解下さいませ
パトリック・スチュワートがネオナチのボス役を、貫禄ある演技で演じておられま
すし、ご覧になったら意外と面白いじゃない!と思う方もおられるはずです 是非ご
自分の目でご確認下さいませませです
では、また次回ですよ~!