酒と女とドラッグに目がないメルビンは、実家に居候しながらパーティに明け暮れる自堕落な毎日を送っていた 実は特殊なパワーに恵まれているメルビンだが、その能力も小遣い稼ぎのネタくらいにしか使っていない そんなある日、元妻との親権争いに負けて息子に近づくことができなくなったメルビンは、ついに改心することを決意。地元ギャングたちが近所の子どもを手なずけようとしているのを見かけ、街にはびこる悪と戦うべく立ち上がる。
こちらは2015年制作の アメリカ映画 です (86分)
以前ご紹介した映画 「Somewhere」や「バックビート」 の スティーヴン・ドーフ
が主演していて、予告が面白そうだったので、レンタルしてみた次第です
最初から B級コメディ映画 として観ていたのですが、着地点は思っていたモノとは違
いました、、、
主人公の メルヴィン は,、ろくに仕事もせず、パーティーに明け暮れ、別れた元
妻や息子とも接見禁止の処分にされている中年男 とにかく子供に対する愛情は強
く、会いたい、会いたい の日々 その為か、ドラッグとアルコール に溺れ、母親の家
に居候している始末。
彼には特殊能力 (手を使わずに物を浮かせたり、動かせたり出来ます) がありました
が、有効な使い方も分からず、仲間と大道芸のように見せては 小金を稼いでは葉っ
ぱを買う日々、良心的な友達はそんなメリヴィンを心配していますが、メルヴィンの
生活は変わりません
ある日、いつものようにドラッグパーティーをしている最中に、メルヴィンは倒れま
す。病院で目覚めた彼は、心臓発作で蘇生した事を知ります
それをきっか
けにメルヴィンは全てを絶ち、自分の能力を町の為に使う事に目覚めるのでありまし
た
本作は、メルヴィンの住むニューオーリンズの小さな町での出来事に終始しています
彼の知人の一人に医師が居て、何年も彼の能力について CT を撮ったり、研究してい
るのですが、世界的な能力にも関わらず、その医師とメルヴィン、その仲間でしか共
有されていません 謎であります 後半でその能力を存分に発揮する、ヒーロー的場
面が登場しますが、その相手は町で麻薬を売っているギャングです そこそこ見
応えのあるリアルなCGで楽しめるシーンですが、町の小さなコミュニティから出る
事はありません。
映画はモキュメンタリ―風 (フィクションを元に作られるドキュメンタリー 風に見せ
る表現方法) で撮られていて、時々カメラ越しにこちらへ目線を送ったり、インタビ
ュー映像のような物まで差し込まれますが、あまりそれは効果的に機能してないよう
な感じも受けました
特殊能力も、時折アクセントのように披露されるのですが、後半まで大した意味を持
ちません 宝の持ち腐れです 好意的に見るとそれはメルヴィンの心の中の やる気
とでも言うか、そんなもののメタフアーじゃないのかな~? と思います
映画のラストでやっと生きる目的を見つけて、生まれ変わったメルヴィンが、念願の
子供と学校から自転車で下校する場面で終わります その表情はとても生き生き
としているのでした
タイトルの意味する所を考えると、こんなメルヴィンのような ダメダメ男でも、きっ
かけさえあれば、いつだって誰かのヒーローになれるんだ
と、くすぶってい
る男性達にエールを送っているような、そんな映画でありました。ただ、トータル全
て中途半端な出来になってしまった感はあります スティーヴン・ドーフ が好きな方
でないと、中盤ダレてしまうかも であります。かろうじて時間は短いですが、、、彼
のファンなら観る価値はあると思います。 予告をご覧になって判断してみて下さい
ませです。
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