荒廃が進む2049年の地球 労働力として製造された人造人間“レプリカント”が人間社会に溶け込む中、危険なレプリカントを取り締まる捜査官 ブレードランナー が活動を続けていた LA市警の ブレードランナー“K”は、ある捜査の過程でレプリカントを巡る重大な秘密を知ってしまう 一方、レプリカント開発に力を注ぐウォレス社もその秘密に関心を持ち、Kの行動を監視する。捜査を進める中で次第に自らの記憶の謎と向き合っていくK やがて、かつて優秀なブレードランナーとして活躍し、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消した男デッカードの存在に辿り着くが…。

 

 

 

 

 

 

こちらは2017年制作の アメリカ映画 アメリカ です(163分)

 

知人とスケジュールが合い、終了前にと 久々に劇場へと行って来た次第であります

 

1983年に制作された 「ブレードランナー」 の続編で、公開時にたまたま劇場で鑑

 

賞した数少ない?観客の私でありましたが、当時では 早すぎた作品 であった為、私自

 

身 ハリソンフォード 主演のSF映画ともなれば、「スターウォーズ」 のような作品

 

を期待した訳ですが、目に映った映画は 混沌としたデストピアな世界で 内容ともなる

 

と、SFノワールで人間の定義とは何か?といった内容でありまして、淀んだ気分で

 

劇場を後にした覚えがあります ガーン

 

 

 

 

その数年後、ビデオ化された事で爆発的な人気になり (私もビデオで再見して作品の

 

凄さに改めて気付いた口でした) 現在ではメジャーなカルト映画として君臨している

 

映画です 王冠2 そんな続編ですから、良くも悪くも批評の的になるのは致し方ありま

 

せんし、製作側もそれを充分理解しているからこそ続編製作にこれほど時間がかかっ

 

たのでしょうね というか、そもそも続編が必要あるのか?という ハリウッドです

 

ら、ネタの干ばつ感 が露骨に現われてしまっているのが、観客にもバレている事がち

 

ょっと寂しいのでありますが、、製作に前作の監督 リドリースコット を置く事でなん

 

とかバランスを保ちつつ、監督には個人的に一押しの ドゥニ ヴィルヌーヴ が担当さ

 

れています 彼のフィルモグラフィーに傷が付かないか心配な私なのでありました 

 

 

 

 

8mm ザックリとした内容は上 アップ をご覧になって頂くとして、オープニングは前作同

 

様 目のクローズアップから始まります この目が 誰の目ががポイントの一つになるの

 

ですが、前作とは真逆の 広大な白いソーラーパネルの風景から始まります 雨の降っ

 

てない晴れた「ブレードランナー」 で、前作とは違う事をのっけから印象付けます 

 

前作後、ブラックアウトという大停電が起こり、あらゆる電磁気記録を破壊する事件

 

が発生し、 レプリカントの製造は中止され、タイレル社は倒産します 

 

 

 

 

自然環境は悪化する一方、食料飢餓も進む中 科学者 ウォレスが合成食料技術を開発、

 

莫大な富を得て 旧タイレル社の資産を手に入れ、レプリカント禁止法を廃止させ よ

 

り高度なレプリカント ネクサス9型の製造を始めていました。一方、人類への反乱を

 

目論み社会に紛れ込んでいる違法な 旧レプリカントは、ブレードランナーと呼ばれる

 

捜査官が取り締まり、2つの社会の均衡と秩序を守っていました 銃

 

 

 

 

LA市警の ブレードランナー K 、彼を軸に物語は進行して行く事になります 彼はレプ

 

リカントです 人間からは 「人間もどき」 と呼ばれ、部屋のドアにも落書きされ 差別

 

的扱いをされている マイノリティ です そんな状態ですから仕事以外の時は、ほぼ部

 

屋でホログラムの彼女ジョイ とのみ、安らぎの時を過ごしています ある意味 既にこ

 

れは今の現代人にも通じている気もします 

 

 

 

 

任務を執行中に、彼はあるもの を発見します 宝箱 それはレプリカント、そして人間

 

にとっても、重要な物で 真相を究明する為、独断で、それに関係していると思われる 

 

失踪した元ブレードランナーの デッカードを探す事になります それは自らの出生の

 

謎にも大きく関わっている事だったからです そして遂にデッカードと対面すること

 

になります K の見つけた物、デッカード が隠し続けてきた物、それは 二つの社会

 

の秩序を崩壊させ、人類の存亡に関わる重大な物だったのでありました ビックリマーク 滝汗 そ

 

こにウォレスも絡んでくる構成です ランニング

 

 

 

 

今作の主役 K は上司の命令であちらへ、こちらへとこき使われます 友人もおらず、

 

心を許せる相手はプログラミングされた ホログラムのジョイだけという状態 任務も

 

一人で映像の中の K は広い荒野や、建物の中にポツンと居る場面が多数出て来て、 

 

K という人物の孤独 がより強調される演出がされています 言い換えればこの作品は

 

レプリカントの K の自分探しの旅でもあり、ピノキオ ピノッキオ を連想させます 心を持っ

 

たレプリカント その時点で,もう 人間とレプリカントの違いとは何 はてなマーク と、考えてしま

 

う私なのでした ロボット

 

 

 

 

後半からラストにかけて、これ続くんじゃないの?という雰囲気も残しつつ 前作は雨

 

の中、今回は雪降る中で、幕を閉じて行きます 雪の結晶 余談ではありますが、「プロメ

 

テウス」 からなる 「エイリアン」 シリーズ 神、人間、創造、アンドロイド、という

 

テーマが近い為 「エイリアン」 とこの 「ブレードランナー」 の世界とを、繋げてい

 

くんじゃないか?と、リドリースコットを心配してしまう私でありました ( ま、それ

 

は無いでしょう?がね、、、) 笑い泣き

 

 

 

 

「エイリアン」 「ブレードランナー」 と2本共そのジャンルのお手本、その後の同種

 

の作品に多大な影響を与えた リドリースコット監督 は、やはり凄い監督さんなのであ

 

ります。今作の欠点  !?  をあえて言うとしたら、ちょっと時間が長いかな~とも思い

 

ましたが、、アンドレイ タルコフスキー作品へのオマージュすら感じる作品に仕上が

 

っておりました。新たなヴィジュアルの「ブレードランナー」の世界を見る事が出来

 

る今作でありまして DVDが出たらまた観返してみたい作品であります 皆様も機

 

会があればご覧になってみて下さいませ、です  目

 

では、また次回ですよ~! バイバイ

 

 

 

 

 

 

 

ニューアメリカンオーケストラバージョンで動画を作ってみました 宜しければです 音譜