3人の女子高生ケイシー、クレア、マルシアは、クレアの誕生日パーティーの帰り道、見知らぬ男に拉致され、密室に監禁されてしまう そこには神経質な雰囲気を漂わせた1人の男がいた ケイシーたちは男が部屋から立ち去った後、脱出する方法を必死に考える すると、ドアの外から男女の会話する声が聞こえてきた ケイシーたちは助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。その男は何と23もの人格を持つ多重人格者で、堅物で潔癖症なデニス、品格のある女性パトリシア、9歳の少年ヘドウィグと、人格が次々と激しく入れ替わっていく。そして、24番目の人格"ビースト"が現れた時、ケイシーたちは絶望の淵に追い詰められるのだった、、、

 

 

 

 

 

 

こちらは2017年制作の アメリカ映画 アメリカ です(117分)

 

「シックスセンス」「アンブレイカブル」「サイン」のM・ナイト・シャマラン監督

 

の作品です 前作 「ヴィジット」 で久しぶりに返り咲いた感のある シャマランであ

 

りますが、今回の作品でも ある意味で大きな裏切りのラストが待っているのでありま

 

した ゲッソリ

 

 

 

 

オープニングの ホームパーティーから、3人の女子高生を、一人の父親が車で送る事

 

になり  cypha red 、車へ向かいます  父親は車のトランクに荷物を積み始め、3人は先に車に

 

乗り込み バックシートの二人はお喋りを始めます 助手席に乗っていたケイシーが ド

 

アミラーを見て不穏な空気を感じた瞬間、運転席に 見知らぬ男 が乗り込んで来ます 

 

変な間があり、3人はスプレーをかけられ ハエとりスプレー 意識を失います  目が覚めるとそこは窓

 

が無く、ベッドと洗面所が完備 はてなマーク された地下牢のような部屋でありました! 

 

 

 

 

と、ここまではスマートにサイコパスによる 誘拐監禁物として手際の良さに関心しま

 

す そしてこの誘拐犯が幾つもの人格を持つ 多重人格者で、彼女達の部屋に訪れる度

 

に、様々な人格になって現れるというタイプの人間で、さて、ここからどうやって彼

 

女達は脱出するのか! というよくある映画をシャマランが、どう斬新に楽しませてく

 

れるのか ビックリマーク  と見せかけて シャマランの 「観客欺き映画」 が進行してゆく事になり

 

ます ヾ(゚Д`;≡;´Д゚)ノ゙

 

 

 

 

ケビン (元々の人格)、デニス (群れ 多重人格 のリーダー 眼鏡をかけた潔癖症) 

 

バリー(ゲイ風で、カウンセラーに会う時には彼の人格で会う) パトリシア (女性の

 

人格、坊主頭のままで、女装する為、ヴィジュアルインパクトは一番強い) ヘドウィ

 

グ(9歳の男の子)メインとなるのがこの 5人程 の人格でありまして、彼は幼少期か

 

ら親に虐待されていて、それから自分を守る為に、状況によって人格が増えて行った

 

ようです、そんな彼にも理解者が居て、彼を昔から知る女性カウンセラーと度々会っ

 

ているが、実はそれもその時の為に創った別人格だった事が後から明かされます 叫び 

 

 

 

 

彼に囚われた内の一人 ケイシー にも伏せていた過去がありました 彼女も幼い頃に伯

 

父に性的虐待を受けていて、父親が早くに亡くなり、その伯父に引き取られた身だっ

 

たのでした それゆえ 他の二人とは違い、冷静な視点と対処も持ち合わせていました 

 

(理由は後々分かって来ます) 「監禁誘拐映画」 の見所、何故彼女達は誘拐され、

 

ここは何処で、どう対処し、どう逃げるか、がこの映画を中盤まで観て行くと、そこ

 

がメインでない事に気付き始めます この作品はケビンの人格が度々語る新たな人格 

 

「 ビースト」 を誕生させるまでのお話だったのでありました、、、 アヒル系

 

 

 

 

それを誕生させ、定着させる為に必要だったのが、犠牲者となる生贄の女性が彼女達

 

だったのです 血 ケビンの中でも、様々な人格のせめぎ合いが起こったりする部分

 

は面白いのでありますが、サスペンス映画としての面白味は中盤から薄くなり、ケイ

 

シー以外の2人は、生贄にされるまで、ほぼそこに存在しているだけのキャラになっ

 

てしまって、メインは ケビンの変貌とそれに対処するケイシーという構造になってし

 

まいます 

 

 

 

 

ラスト近くでは新たな人格 ビースト が現われますが、ケイシーの身体に 虐待による

 

ものと思われる傷を見たビーストが、彼女に仲間意識を持ったようなセリフを言い残

 

し、ケイシーの前から姿を消し彼女は解放されます 警察に保護されたケイシーです

 

が、安堵や喜びの表情は見られません その理由は次のシーンで明らかになります 警

 

官から、保護者の伯父から電話だと言われるのです そう、彼女はまだ伯父という牢

 

屋から抜け出せていなかったのでした 皮肉の利いた終り方です 一方 ケビンの方はと

 

いうと、手に入れたビーストを 群れ の仲間と討議している場面で幕を閉じます ここ

 

では鏡を使った演出が効果的に生きていました 鏡

 

 

 

 

そして 「ネタバレ」 という言葉はあまり好きではないのですが (知ってても面白い

 

作品は面白いと思っているので) 今作はこれ1本で成立しているか?というと、エン

 

ディングに消化不良感が残ります あまりに現実味に欠けているからです この映画に

 

興味がある方なら、この作品と シャマランの以前の作品とリンクしている事はご存知

 

でしょう  レンタルソフトには入っておりませんでしたが、劇場では次回作の告知もあ

 

ったようです つまりこの作品はヒール役 誕生物語だったという内容でありました 

 

同時に、それを観ていないと映画の仕掛けのサプライズは半減するという、監督の 賭

 

け作品であると同時に、その過去作も鑑賞させてやろう!という、見方によっては イ

 

ヤラシさも感じる私でありました 真顔

 

 

 

 

しかし 「シックスセンス」 から、どんでん返しの監督としてレッテルを貼られてしま

 

った シャマラン監督 も大変でありますね 今回の本当に意外な落ちを歓迎するか、ガ

 

ッカリするか、それはご自分の目で 目 ご判断下さいませです 本作だけでも、それな

 

りに楽しめる作品にはなっていると思いますので 機会があればご覧下さいませ ちな

 

みに本作でも顔を出している 自分大好きシャマラン監督でありました、、、ガーン

 

では、また次回ですよ~! バイバイ