脳内ニューヨーク
ケイデン・コタードはニューヨークに住む劇作家 平凡だった彼の日常は、ある日を境に変わっていく 額を切って病院へ行けば、原因不明の病気と診断され、家族からは、自分が演出した自信満々の舞台をけなされる 夫婦仲も上手くいかず、遂には愛する妻と娘に捨てられてしまう 新しい恋人を作ろうとするも、優柔不断で逃げられて… そんな失敗続きで、人生に嫌気がさしていた彼の元に、マッカーサー・フェロー賞(別名“天才賞”)を受賞した知らせが届く 大金と名誉を手に入れた彼は、人生をやり直そうとそのすべてを注ぎ込んだ、一世一代のプロジェクトを実行する それは、自分の頭の中に思い描いた理想のニューヨークを本物のニューヨークの中にもう一つ作り、誰も見たことのない舞台を上演する事だった。
こちらは2008年制作の アメリカ映画
です(124分)
「マルコビッチの穴」 「エターナルサンシャイン」 「アダプテーション」 等の脚本
を担当したチャーリー・カウフマン が自身の脚本で、初監督した作品になります ![]()
上記の作品をご覧になった方は多いかと思いますが、ちょっと クセ のある不思議な世
界観を持った人、というのは周知の事かも知れません、そしてかなり本人もインテリ
で、好きな方もインテリ好み(偏見の塊の私)、というのもかなり混み合って、捻ら
れた世界、斜め目線が作風なのかな?と、ちょっと今までの作品では はまった事が無
い私でありました
で、今作でありますが たまたま見かけた予告が面白そう
で、フィリップ・シーモアホフマン が主人公の劇作家を演じている コメディ映画とい
う事でレンタルしてみた次第であります。 コーナーも確かに コメディ のジャンルに
置いてありました ![]()
そこそこの評価もあり、実力もある劇作家の ケイデンでありましたが、日常生活は
充実とはいえないものでした、体調は優れず、妻と娘は何処かに姿を消してしまい落
ち込んでいた彼に、劇作家の名誉ある賞を受賞した という知らせが届き、名声と大金
を手にします。彼はこのお金で、斬新で素晴らしい 自分の舞台劇を作ろうとします
それは自分自身を投影した作品で、ここから映画は現実と、現実を舞台化した二つ
の ケイデンの世界が登場する事になります 劇作家として指導する本当のケイデン、舞
台上の役者のケイデン (勿論別の舞台俳優が演じているのですが) こだわり、時に方
向性を見失う彼気付くと17年もたってしまっています
それでも次々に新たなア
イデアや身に起こった事を入れて行くケイデン、彼自身も分からぬまま周囲を巻き込
んだまま時間は過ぎて行きます
その間にも、彼の現実とも願望ともいえない世界でケイデンは元妻の携帯にメッセー
ジを入れ続けたり、娘が残していった日記が
現在進行で更新されて、現在の彼女の
心情を日記を通して知ったりする シュールとも言える世界の中でパラレルというか、
ドッペルゲンガーはたまたマトリョーシカ な
世界が展開されるのであります た
だ、監督としてはこれをそんなにややこしくしたつもりは無かった気もします ケイデ
ンの心理や呵責を視覚化したらこうなった、という感じかも知れませんが、、、 ![]()
劇中劇の人物が言うセリフ 「 この世界にはたくさんの人がいて、その誰一人もエキス
トラではなく それぞれの人生の主役だ 」 という部分が ケイデンの希望的言葉で、本
音のセリフは、「誰もわたしの悲劇に耳を貸さないのは みんなも悲劇のなかにいる
から」 という言葉でしょう と、同時にこの映画自体が一つの舞台劇であり、監督 脚
本の チャーリー・カウフマン 自身の、創作に於ける 体験と苦悩、訴えかけたかった
事のように思えて、仕方がないのです
![]()
舞台化されたニューヨーク、その外にある現実のニューヨーク、その外には チャーリ
ー・カウフマンが居て、この 「脳内ニューヨーク」 という カウフマン マトリョーシ
カが存在しているという感じの構造になっているような気がします
理想は理想であり、現実は嫌でも 自分自身に へばりついて来るのでありました ![]()
ほぼ出ずっぱりの フィリップ・シーモア・ホフマン こんな役をやらせるとピタっとは
まります。他にも サマンサ・モートン、ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・ワトソ
ン、キャサリン・キーナー、ダイアン・ウィースト等 女優陣が充実しておられます
ちょいと変化球ではありますが、興味がわきましたらご覧になってみてはいかがでし
ょうか
です
では、また次回ですよ~! ![]()











