電脳ネットワークと肉体の義体化が高度に発達した近未来 世界最強の捜査官、少佐 悲惨な事故から生還した彼女の体は、脳の一部を除いて全身が義体化されていた 少佐はタフで有能な精鋭メンバーを擁する公安9課を率いて、凶悪なサイバーテロ犯罪に立ち向かっていた ある時、ハンカ・ロボティックス社の関係者が何者かに襲われる事件が発生 捜査を進める少佐の前に、クゼという凄腕のハッカーの存在が浮かび上がってくる 事件の真相を追ってクゼに迫っていく中、いつしか自分の脳に残るわずかな記憶に疑念を抱くようになっていく少佐だったが…。
こちらは2017年制作の アメリカ映画 です(107分)
原作の 攻殻機動隊 の漫画の連載が始まったのが1989年 押井守 監督によって 劇
場版アニメ GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 が公開されたのが 1995年で
す。漫画やアニメに疎い私は、映画 「マトリックス」 の公開時に この作品との関連
を紹介されていたのを聞いた程度で、全くの 攻殻機動隊 素人として このアメリカ映
画の 「ゴースト・イン・ザ・シェル」 という作品を観てみました
漠然とした近未来 電脳ネットワークと肉体の義体化 (部分的な機械化) が定着して
いる世界で、初の 脳 のみが人間で身体は全て義体の 第1号 が誕生する 名前を ミラ
と名付けられ、サイバー犯罪やテロ行為を取り締まる「公安9課」 に送られる 1年
後 ミラは 公安9課の少佐となって、驚異的身体能力でサイバーテロを取り締まる任務
で活動するようになっていたのですが、ある日 ハンカ社のオズモンドが電脳ハックさ
れます
襲った芸者の電脳の中に、黒幕らしい クゼ という存在の痕跡が見つかり、ミラ と相
棒の バート との捜査が始まるのでありました 映画は、その事件の捜査と並行して
ミラ自身のバグと呼ばれる ミラになる以前の記憶が、断片的で 視覚的に現われる事に
疑問を持つようになり、自分はいったい誰なのか?何者なのか?という 自己の存在理
由 を探す事の方に重点が置かれているように思われる内容で、ラストでその 電脳ハッ
クしていた クゼ という存在と ミラの誕生の秘密と過去が、同時に解明される事とな
っています
世界的にも有名な原作の ハリウッド映画版という事で、原作ファンは色々と意見があ
るようですが、知識の無い私が、1本の映画として観た時に、やはりヴィジュアルの
インパクトに新しさは感じました、印象的なのは街中に表示される、立体の ホログラ
フィーです、ただ映像としての面白味はありますが、あまり実用的ではありません
ね、遠景じゃないと見えないし、街中で泳ぐ魚も、車に乗ってたら危険でしょうがな
いです
水を張った空間でのアクションシーンには、斬新さは感じるものの、屋内シーンは凝
った作りをしているのに、ヤクザバーなんてとても狭く感じて構造がよく分からなく
て、もったいない感じがしました 丁寧に作り込まれているのを生かし切れてない残
念感と、原作が1989年ブレードランナーが 1982年で、その影響を受けての世
界観ですので、それ以降のSF映画で多用されている為、斬新さに欠ける面が大きか
った気がします
ミラの自分探しの物語部分には面白味はあるのですが、もう一つの クゼ という謎の人
物の捜査の方のストーリーが、犯罪映画の面白味に欠ける為、映画の推進力の機能を
果たしていないのが残念に感じました
スカーレット ヨハンソン は、苦悩する ミラを好演していますが、体型が日本人的で
ちょいアンドロイドの義体としては、もっちゃりとして見えてしまって、スラリとし
た体形の方だったらもっとアンドロイド感が出たのにな~と、、、 日本人で 北野
武 と 桃井かおり が出演なさっておられます 他に マイケル ピット や、何故か ジュ
リエッ ト ビノッシュ も!せめて、20年前に映画化されていたら良かったのかも知
れませんね
原作を無視すれば怒られるし、原作に忠実にしようとしても文句を言われるし、漫画
やアニメの映画化は大変なリスクを伴い、映画オリジナルの高いヴィジョンを持たな
いといけないのだと、つくづく感じさせる作品でありました 芸者ロボは好きでした
が
決して面白くない訳ではないのですが、特別 面白い訳でも無い、というなんとも微妙
な感想になってしまいましたが、それが正直な感想であります あくまで私個人の感
想ですのでご自分の目でご確認して頂き、感想をお聞かせくださるとありがたいと思
いますです。
では、また次回ですよ~!
メイキングがありましたので、宜しければご覧になってみて下さいませです