戦争写真家の母イザベルが謎の死を遂げてから3年。母の回顧展の準備のため、長男のジョナが父と弟が暮らす実家に戻ってくる。事故か、自殺か、不可解な部分が多いイザベルの死 久しぶりに顔を合わせた父と息子たちが妻への、そして母へのそれぞれの思いを語り、イザベルの知られざる一面を戸惑いながらも共有していく 3人はそうすることでイザベルの死を受け入れ、家族としての絆を取り戻していくかに見えたが……。

 

 

 

 

 

こちらは2015年制作の ノルウェー 諾 フランス フランス アメリカ アメリカ 

                                                                            の合作映画です(109分)

 

監督は ヨアキム トリアー というお名前で、ラース フォン トリアー監督 の甥だそう

 

です、本国では3本程監督作があるようですが、英語圏での作品は初となります abc

 

 

 

 

そもそものお話の始まりは、戦争写真家の イザベル の死後 3年 というタイミング

 

で、共にジャーナリスト として イザベルと行動を共にする事の多かった リチャード 

 

がNYタイムズ紙に 回顧録を寄稿する依頼があり、世間の知らない彼女の真実 を記述

 

しようと決意し、イザベルの夫である ジーン に連絡をしてきた事から始まるのです 

 

 

 

 

実は イザベル の死は単なる交通事故ではなく、精神を病んでいて それが原因の自殺

 

だったのではないか? とジーンは聞かせれていて、すでに大きかった長男には話てい

 

たのでした ジーン には残された二人の息子がいます 長男の ジョナ は実家を離れ大

 

学の教授になっています 子供が産まれたばかりで、名前を イザベル と名付けますが

 

今回の件で 手付かずの母の部屋の整理を手伝いに、久しぶりに実家に戻って来る事

 

になります VWビートル DASH!

 

 

 

 

次男の コンラッド は高校生になっていますが、イザベルが亡くなった当時はまだ幼か

 

った為、事故について詳しくは話してはいませんでした その為、新聞の回顧録で母の

 

死の別の側面を掲載される前に話すべきか、父とジョナは葛藤します それでなくとも 

 

コンラッドはどこか繊細な部分があるからです 高校でのコンラッドはイケてない部

 

類に属し、部屋にこもりがちでゲームや文章を書いているタイプです そして思春期か

 

らか、母の死のせいなのか、父とは常にギクシャクして、ちゃんとした会話も出来て

 

いないような生活を送っていました。母の回顧展がきっかけとなり、残された3人の

 

家族はそれぞれ 妻、母 としての イザベルについて考えを巡らします あまり家に居

 

なかったイザベル、断片的な思い出、、、ナゾの人 

 

 

 

 

この作品の軸は、イザベルであり、次男の コンラッド です 彼の日記なのか、心象風

 

景の言葉なのか、そのセリフが 場面場面に挿入される事で、映画は現実と空想を行き

 

来します。3人が イザベルの事を回想する度、鏡を見るように それは自分自身に反射

 

されて返って来る事になります 夫のジーンは、妻の居なくなった穴を埋める為か コ

 

ンラッドの学校の女性教師との空虚な関係について悩み 長男の ジョナは子供が誕生

 

したばかりだというのに、中々妻の元に帰ろうとしません 亡くなった母の中に何を見

 

たのでしょうか? それとも、あの写真を見たからでしょうか、、、女性

 

 

 

 

そんな中でも コンラッドはクラスの メアリー という子に想いを寄せます そして家

 

まで出向き、手渡しすることなく、手紙を玄関に置いて立ち去る ただそれだけの行

 

動なのに、家を後にする コンラッドの表情は、何かを成し遂げたかのような笑顔を見

 

せます 彼の中で何かが動き始めた瞬間でした その後、彼女も参加しているパーテ

 

ィーに出向くのですが、やはり馴染めず帰ろうとすると、メアリーが一人で居るのを

 

見つけます「気分が悪い」と言う彼女を送って行く事になるコンラッド その帰り道の

 

途中 メアリーが もよおします トイレットペーパー 物陰に隠れて おしっこ をする彼女、その彼女の

 

した モノ がコンラッドの足元を流れて行きます 川

 

 

 

 

それを見た コンラッドは涙を流します、、、水滴 如何様にもとれるシーンですが、そ

 

こにコンラッドは 生命やその儚さを見たのかもしれません そして母を、、、とても

 

印象深いシーンでありました ラスト、酔ったジョナを車に乗せ3人で送って行く場

 

面で終わります。3人は同じ車に乗っていますが、その後それぞれ何処へ向かって行

 

くのでしょうか はてなマーク はい、こういう映画です!という結論には至らない種の作品で

 

ありますが、家族、そして家族の中の自分、という物を考えさせられる映画でありま

 

した sss

 

 

 

 

出演は イザベル・ユペール、ガブリエル・バーン、ジェシー・アイゼンバーグ、コン

 

ラッドを演じる新人の デビン・ドルイド(何とも言えない存在感であります)デビッ

 

ド ・ストラザーン という個性的な面々でございます 独特なヴィジョンを感じる映画

 

となっておりますので、興味が湧きましたらご覧になってみて下さいませです 目

 

では、また次回ですよ~!