貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。様々な人種の生徒たちが集まる落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンがやってくる。情熱的なアンヌは、生徒たちに全国歴史コンクールに参加するよう勧めるが、「アウシュビッツ」という難解なテーマに生徒たちは反発する。そこでアンヌは、強制収容所の生存者を授業に招き、彼らの経験を語ってもらう。その壮絶な話を聞いた生徒たちは、その日を境に変わっていく。

 

 

 

 

 

 

こちらは2014年制作の フランス映画  フランス  です(105分)

 

実話を基にした作品で、本作に生徒 マリック 役で出演している アハメッド ドゥラ

 

メ 自身の体験を脚本化したものを、監督に送った事から 映画化という運びになった

 

作品です 本

 

 

 

 

貧困層の多いパリ郊外の高校 様々な人種、宗派の集まった1年生のクラス 授業態度

 

は酷い状態でしたが、そこに 20年間歴史と地理を教えてき​​た アンヌ先生がクラスの

 

担任としてやってきます 学校 まず服装や態度の注意から始め、生徒達が興味の湧く

 

ような授業を行いますが、そう簡単に生徒達は変わらず、授業中にも生徒同士の言い

 

争い等はしょっちゅうで、1年のクラスの中でも最も酷い成績で、担任のアンヌも責

 

任を問われます ガーン

 

 

 

 

生徒達もそれぞれ、家庭や生活に問題を抱えているのでした そんなある日、生徒達

 

を前に、歴史コンクール という高校生のクラスを対象にしたコンクールに参加しよう

 

と提案します それも 「ナチスの強制収容システムにおける子どもたちと青少年」と

 

いうテーマです。 当然 生徒達は困惑し、拒否しますが地道な説得により、少しずつ

 

興味を示して行く生徒達 ある日そんな教室に 来賓が訪れます いす

 

 

 

 

レオン ズィゲル という名のその老人は アウシュビッツからの生還者でした 生徒達

 

の前で少年期の体験を生々しく語る老人の言葉にショックを受ける生徒達 何かが伝

 

わった瞬間でした その後、それぞれ分担を決め自主的に進めて行く生徒達 そして

 

遂に完成の日を迎えるのでありました その瞬間の生徒とアンヌは、互いにやり遂げ

 

た誇りと自信、満足感に満ち溢れ出会った頃とは違う、とても良い表情を浮かべてい

 

るのでした 

 

 

 

 

この瞬間を味わい、味合わせる為の道のりが、この作品の大きなテーマでもあるの

 

でした そして数日後、アンヌのもとに一通の手紙が来ます それを生徒に開封させ

 

読ませます 「コンクールの最終選考選出者として、士官学校への授賞式に招待しま

 

す」 という内容でした ベル 生徒達の努力は報われたのでした そして選考会へと向

 

かう アンヌと生徒達 さて、結果は、、、はてなマーク

 

 

 

 

 というお話であります ただのフィクションだったら、そんな上手い話  となるスト

 

ーリーですが、実話であり、本人が出演されているので映画以上の重みを嫌でも感じ

 

てしまいます。学ぶという意味や、目的 他の人間との 融和、寛容そして理解につい

 

て、多人種や異教徒が多く暮らすフランス そしてそれが凝縮された教室という場所

 

で、アウシュビッツという特殊な場所について探求する事の意味深さも同時に考えさ

 

せられます

 

 

 

 

 

様々な人種の問題について本編以外の短いシーンで如実に描かれています、一つはオ

 

ープニングで 卒業した少女がバカロレアの合格証書をもらいにやって来ますが、校長

 

は彼女がイスラム教徒のスカーフを頭に巻いていることを理由に学校敷地内に入れる

 

ことを拒否する場面です これはこの高校で実際にあった出来事だそうです もう一

 

つは公共バスの中のシーン イスラム教徒の女性とみられる人が白人の老女に席を譲ろ

 

うとしますが、老女は無視をしたまま立っている 三重交通 高速バス というシーンがあり、現在でも多

 

人種で暮らす事の難しさを描写した場面でありました 地球

 

 

 

 

この映画で最も見応えのあるシーンは 実際のアウシュビッツの生還者である レオン 

 

ズィゲル 本人の、脚本に無い本当の語りの場面です 生徒のリアクションもそのままで

 

ありまして。 真実の重みを痛感させられるシーンとなっています 原題は 「後継者た

 

ち」 という意味だそうで、この場面は正にそれを物語っている物でした ナチスに対

 

してはそれぞれの国によって見方もあると思いますが、自分も生徒の一人となって、

 

色々と考えさせられる作品になっていますので興味が湧いた方は、ご覧になってみて

 

はいかがでしょうか?

 

では、また次回ですよ~! バイバイ

 

 

 

 

 

 

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