17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。

 

 

 

 

 

 

こちらは2016年制作の アメリカ 映画 です アメリカ(161分)

 

17世紀 日本では 江戸時代初期 ポルトガルの イエズス会 の宣教師 フェレイラ が

 

日本へ渡った後、棄教したという噂が流れた事をきっかけに、彼を師と仰いでいた セ

 

バスチャン神父と フランシス神父 は、事の真相を確かめるべく日本へ渡る決意をする

 

のであります 日本地図 二人はマカオで キリシタン で日本人の漁師の キチジロー を紹介

 

され、彼の手引きによって日本の トモギ村 に密入国する事に成功します そこでは隠

 

れキリシタンが奉行の弾圧に苦しみながらも信仰を捨てずに祈り続けていたのです 

 

フェレイラの手がかりを見つける事は出来ないものの、隠れながらも布教を続ける二

 

人でしたが、そんな村にも キリシタン狩りの役人がやって来ます 村人4人が選ば

 

れ、踏み絵、そして十字架に唾を掛けるよう命じますが、キチジロー以外の村人はそ

 

れが出来なかった為、海岸にはりつけにされ殺されます その光景を見た二人は、

 

別々に他の地へと向かいます  矢印 矢印

 

 

 

 

セバスチャンは日本でのキリシタンの惨状を見て 主 に問いかけますが沈黙のままです

 

そして遂に 彼自身が役人に捉えられてしまい、牢屋に入れられます そこでキリシタ

 

ンを弾圧する中心人物の 井上 に出会い 互いの主義、信仰について語り合いますが平

 

行線のままかみ合わずにおわってしまいます  ある日セバスチャンは海岸へと連れ

 

て来られます 椅子も用意され客人扱いされます しばらく待つと 隠れキリシタンの

 

人々が連行されて来ます その中に フランシス の顔もありました ポーン セバスチャ

 

ンが棄教すれば彼等を救える と棄教を迫る役人 そのうち役人達は隠れキリシタンを 

 

ゴザ で包み、船に乗せ 海へと投げ落としはじめるのでした 一緒に居たフランシスは

 

彼等を助けようと海へと入りますが、役人達に溺死させられてしまいます 波

 

 

 

 

全ては 井上 の策略でした 彼等を救う事も出来ず、ただ見ていることしか出来なかっ

 

た自分の無力さに苦しむ セバスチャン ある日 セバスチャンは寺に呼ばれます、そこ

 

に現われたのは 沢野中庵 と和名を名乗るフェレイラ師 でした 笑い泣き セバスチャン 

 

と 対話をする フェレイラ 深い時間が流れます。そして遂に セバスチャン に 試練の

 

時がやって来ます 踏み絵 によって試される セバスチャン 表情  あし 主は 沈黙 を

 

守ったまま セバスチャンは主の心の声を聞き 踏み絵 を前にどのような行動をとる事

 

になるのでしょうか、、、ホーリークロス

 

 

 

 

監督 マーティンスコセッシ の念願の企画だった 遠藤周作 の小説 「沈黙」 でありま

 

す 毎回ですが原作は読んでおりません あくまで映画を観ただけ の私個人の感じた

 

事です 敬虔なカトリック教徒の監督は、以前ご紹介した作品 「最後の誘惑」 でも 

 

キリスト の過酷な生涯を描いていました 今作はそのキリストの教えを信じる信者、

 

伝道する人々、それによって迫害される人々を描いています 勿論 信仰 というものを

 

テーマにしているのですが信じる事と、疑う事 という人間の基本的で、心理的な本能

 

の部分にまで迫っています

 

 

 

 

反面、日本人である私の目線で見ると、ちょっとした違和感も感じるのでありまして

 

キリスト教の教えが一番なのだ!といった傲慢な考えと、押し付けにも感じるのかで

 

(当然スコセッシはそれを理解した上での事でしょうが) 当時の日本の幕府が国を

 

統治する為、異国の宗教に 脅威 を感じ排除しようとする事は当然の事と理解出来ま

 

す その為、暴力的な拷問などが行われていた描写も、印象的に描かれますが 異国の

 

キリスト教の布教というものも、見方によっては日本への大変な暴力行動にもとれま

 

す 自我の中心になるものですから考え方によっては暴力よりも厄介な事です 

 

信仰とは 沈黙の中にある 自分の本当の声を聞く作業なのだ と言われているような

 

作品でありました

 

 

 

 

出演は アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライヴァ

 

ー、日本勢は 窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加藤亮、

 

というメンバーでありまして 中でも イッセー尾形 (何度かライブに行った私) 

 

が、井上 という人物をいやらしく演じていて印象深かったのと、「野火」 等の監督で

 

ある 塚本晋也 が演者としてとても良かったでありました 人に演出してもらった方が

 

良い人?だったのでした カチンコ スコセッシ監督作と期待してご覧になると、やや期待

 

外れな私でありました 原作をよく理解し描いているという事らしいのですが、監督

 

の持つ力強さがあまり感じられないというのが正直な感想です 

 

 

 

 

音楽は使われておらず、自然の鳥や虫の鳴き声、草のざわめきのみが使用されており

 

ます、しかし あんなに英語を話せる日本人がけっこう大勢いたのでしょうかね?細か

 

い疑問は幾つか残りましたが、、、(だからアカデミー賞では、、、だったのも理解

 

してしまいました) 主人公は常に悩み、傍観者という立場から最後まで抜け出せな

 

かったように思います この作品に取り掛かった当初は、ダニエル・デイルイス、ベ

 

ニシオ・デルトロ、ガエル・ガルシア・ベルナル というキャスティング で進行してい

 

たようで、そちらのキャスティングで映画化されていたら、より人間の内面的な深い

 

部分を描けたのではないか はてなマーク と勝手に妄想してしまう失礼な私でありました 雲 sss

 

 

 

 

スコセッシ好きは勿論ご覧になった方が良い映画ですし、当時の隠れキリシタンに興

 

味のある方、海外の映画人が撮った日本の風景マニア?等 興味を持たれた方は鑑賞

 

してみてくださいませであります 目

 

では、また次回ですよ~!