最愛の妻の死も覚えていられないほど、もの忘れがひどくなった90歳のゼブ。ある日、ゼブは友人のマックスから1通の手紙を託される。2人はナチスの兵士に大切な家族を殺された、アウシュビッツ収容所の生存者だった。手紙にはナチスの兵士に関する情報が記されていた。兵士の名前はルディ・コランダー。身分を偽り、今も生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれていた。体が不自由なマックスの思いも背負い、ゼブは復讐を決意し、1通の手紙とおぼろげな記憶だけを頼りに単身旅に出る

 

 

 

 

 

 

こちらは2015年制作の カナダ カナダ ドイツ ドイツ の合作映画です(94分)

 

ナチスの収容所 アウシュビッツ から生還した ゼブ 妻は亡くなり、認知症も進行し

 

た為介護施設へ入所していますが、それすら ゼブ は時々忘れる状態でありました

 

偶然にも 同じ介護施設に入所していた アウシュビッツ からの生還者 マックス 彼が

 

言うには ゼブ は妻を見送った後、計画していた事を実行しようとしていたのでありま

 

す しかし認知症が進む彼の計画を マックス は手紙に書き留めていたのでありました 

 

その計画とはアウシュビッツ で彼等の家族を殺した ブロック長 ルディ コランダー へ

 

の復讐でした 銃

 

 

 

 

身分を偽り、アメリカで現在も暮らしているという 容疑者は4人 ゼブ は施設を抜

 

け出しマックス が用意したお金と所在地までのナビゲーションの助けを借り、一人、

 

一人と容疑者を訪ねる旅へ出ることになります 飛行機 DASH! ゼブ は90歳という高齢

 

で、旅 それだけでもしんどそうです その上、目覚める度に結婚していた生活に記憶が

 

戻るのか、妻だった ルース の名前を呼ぶという 認知症 の悲しさが観ているこちらに

 

悲壮感を芽生えさせます 

 

 

 

 

そして何故ここに居るのかさえ忘れ、くも紙を見る事でその都度、自分がやるべき事、

 

妻がもう居ない事の悲しみを毎日思い出すという悲しみを体験しなければならない辛

 

さ、、、汗 杖さえ突いていませんが、歩き方までヨチヨチとした老人なのに、それ

 

をおしてまで、忌まわしい過去の出来事を清算しなければならないというか、この年

 

齢になったからこそ ゼブ には、しなければならない事なのでしょう

 

 

 

 

容疑者にリストアップされた人物に、順番に訪ねて行く分けですが、それぞれの人物

 

が様々な形で ナチ ハーケンクロイツ や アウシュビッツ に関わっていた事が明らかになって行く過程

 

では、歴史の重みや、苦悩、そしてユダヤ人に対する差別主義が未だに根強く残って

 

いるのに驚いてしまうのでした ある男の自宅を訪れる場面で、ナチ の恐怖を如実に

 

表している印象的な場面がありました その男は自宅に犬を飼っているのですが、そ

 

れが シェパード こん吉 でありまして、ナチ がよく ユダヤ人 を追い立てる時に連れてい

 

た軍用犬 それを今でも恐れている  ゼブ の態度を見せる事で、何年経っても戦争の

 

トラウマというものは消えない事が理解出来ます 

 

 

 

 

そして驚愕のラストが訪れる事になります ただ一つ、子供の目の前での殺人は、ち

 

ょっとその後の人生にとって、かなりのトラウマになってしまうのでは?とも思って

 

しまう私でありました 後世にまで遺恨を残してしまう事になるのですから、、、

 

主演は クリストファー プラマー が演じており、哀愁と味のある演技を見せてくれて

 

います 他に マーティン ランド― この作品が遺作となってしまいました そして 私

 

のエンジェル 天使 ブルーノ ガンツ 等が出演されています

 

 

 

 

90分という時間で、凝縮されたサスペンス映画となっていて観やすい作品かと思い

 

ます 関係ない事ですが、ドイツは ナチス という 党 の責任にして上手い事、戦後の

 

大罪を逃れたような気がします あれはドイツではなく、ナチスがやったんだと、オークション 

 

日本もそれを見習って、党や、軍隊のせいにして切り捨てれば、他国の政権に利用さ

 

れる事も無く、変な人形を建てて脅される事も、お金をせびられる事も無かったので

 

はないか はてなマーク  と、ついつい考えてしまうのでした これはひとえに日本人は真面目

 

で、正直すぎる国民性だから、ちょっと損をしているのではと、「悪い私」は思案し

 

てしまうのでありました ズレてしまって、、ごめんなさい

 

 

 

 

という訳で、戦争自体を描かず、間接的に ナチス、アウシュビッツ という物を自己批

 

判した映画となっております 面白い切り口で、ラストもなかなか捻られたお話とな

 

っておりますので、お店で見かけたら手に取ってみて下さいませであります

 

では、また次回ですよ~!