奈良の建築家が綴る、人生を豊かにする住まい設計日記|やまぐち建築設計室 -7ページ目

奈良の建築家が綴る、人生を豊かにする住まい設計日記|やまぐち建築設計室

人生を豊かにする暮らしの提案を大切に、奈良を拠点に住宅設計を行う建築家の設計日記。注文住宅・リフォーム・古民家改修を通して、住まいと暮らしの本質、間取りや動線、日々の気づきを綴っています。

料理が苦手でも大丈夫。

 

頑張らなくていいキッチンが、

暮らしと家族関係を穏やかにする理由

家づくりやリフォームのご相談を受けていると、
とてもよく聞く言葉があります。

 

「料理が苦手で
「キッチンに立つのが、正直しんどいんです」
「家事がうまく回らなくて、いつも余裕がなくて

 

けれど、

やまぐち建築設計室では

こうお伝えしています。

 

それは、

あなただけの問題ではありません。
環境が、

今の暮らしに合っていないだけです。

 

料理が続く人と、続かない人の違い

料理が得意な人と苦手な人。
その違いは、センスや努力ではありません。

 

実は、
「キッチンに立つまでの気持ち」と
「立ったあとのストレス量」

この差が、

とても大きいのです。

 

・立つ前から億劫になる
・道具が使いにくい
・動線が悪くて疲れる
・音や光が気になる

 

こうした小さなストレスが積み重なると、
料理は「作業」になり、
やがて「やらなければならないもの」になります。

 

建築家である私自身も、

料理初心者でした

少し意外に思われるかもしれませんが、
キッチンや家事を扱う

住まいと暮らしを設計する仕事。

 

僕は建築家でありながら、
決して「料理上手」ではありません。

 

けれど、日々キッチンに立つ中で、
はっきりと分かることがあります。

料理の上手・下手も大事ですが、
「続けられる環境」が

あるかどうか。

 

これは、家づくりそのものと同じです。

 

道具を変えると、

気持ちが変わる

たとえば、包丁。

切れない包丁は、
・時間がかかる
・力がいる
・失敗しやすい

結果として、
「自分は料理が向いていない」と
思い込んでしまいます。

反対に、
よく切れる包丁を一本使うだけで、
料理は驚くほどラクになります。

道具は、上達のためではなく、
心を折らないために選ぶもの。

 

これは、

キッチン設計や

暮らしの環境にも通じる考え方です。

 

「頑張らなくていいキッチン」という考え方

最近の家づくりでは、
おしゃれなキッチンや、
高性能な設備が注目されがちです。

けれど、
本当に大切なのは、
毎日使う人の気持ちに

寄り添っているかどうか。

 

・動きやすい動線
・無理のない距離感
・片付けやすい収納
・音や光への配慮

 

これらが整うと、
人は自然とキッチンに

立ちやすくなります。

 

キッチンは、家族関係を映す場所

キッチンは、
ただ料理をする場所ではありません。

 

・家族が集まる
・会話が生まれる
・その日の気分が表に出る

 

とても人間的な空間です。

キッチンが使いにくいと、
気持ちに余裕がなくなり、
言葉もきつくなりがちです。

 

反対に、
キッチンが心地よいと、
不思議と空気が穏やかになります。

 

環境は、

人の感情に直接影響します。

 

キッチンリフォーム

リノベーションで変わる暮らし

 

キッチンのリフォームやリノベーションは、
見た目を変えることが目的ではありません。

 

・家事がラクになる
・気持ちに余裕が生まれる
・家族との関係が穏やかになる

 

こうした変化こそが、本当の価値です。

やまぐち建築設計室では、
「使いやすさ」だけでなく、
「立ったときの気持ち」まで含めて
キッチンを設計しています。

 

家づくりで大切にしていること

 

やまぐち建築設計室が

住まいづくりで大切にしているのは、

頑張らなくても、自然に回る暮らし。

 

・無理をしなくていい
・自分を責めなくていい
・完璧でなくていい

 

そんな住まいは、
暮らす人の心を、確実に軽くします。

 

料理が苦手でも、

家事がしんどくても大丈夫です。

 

もし今、
料理や家事に悩んでいるなら、
それはあなただけの

せいではありません。

 

住まいとキッチンを見直すことで、
暮らしは必ず変わります。

 

「頑張らなくていいキッチン」は、
「穏やかな暮らし」への入り口です。

 

ホームページからもいただく

よくあるご質問もせっかくの機会ですので

書き残しておきます。

 

キッチンと暮らしの環境について

 

Q1. 料理が苦手なのですが、

キッチンを変えると本当にラクになりますか?

 

はい、多くの場合、驚くほどラクになります。
料理が苦手だと感じている方の多くは、
技術やセンスではなく「キッチン環境」にストレスを感じています。

・動線が悪い
・道具が取り出しにくい
・立つと気持ちが落ち着かない

こうした要因を整理するだけで、
「料理が苦手」という感覚が薄れていくケースはとても多いです。

 

Q2. キッチンリフォームで、

まず見直すべきポイントは何ですか?

 

最初に見直してほしいのは、

設備よりも動線と距離感です。

・冷蔵庫〜シンク〜コンロの移動距離
・作業中に振り返る回数
・家族との距離感や視線

これらは毎日の積み重ねになるため、
小さな違いが大きな疲れにつながります。
見た目の前に、「動き」を整えることが重要です。

 

Q3. おしゃれなキッチンと、

使いやすいキッチンは両立できますか?

 

はい、両立できます。
ただし、順番が大切です。

  1. 使いやすさ(動線・収納・寸法)
  2. 心地よさ(光・音・素材)
  3. デザイン(色・形・雰囲気)

この順番を間違えなければ、
和モダンやホテルライクなキッチンでも、
「頑張らなくていい使い心地」を

実現できます。

 

Q4. キッチンが原因で、

家事や家族関係が

ギスギスすることはありますか?

 

実は、とてもよくあります。
キッチンは家族の生活動線と

感情が交差する場所です。

・イライラしながら料理をする
・片付けがしにくい
・常に急かされる感覚がある

こうした状態が続くと、
言葉や態度にも影響が出てしまいます。

環境が整うと、気持ちも整う。
これは設計の現場で、

何度も実感してきたことです。

 

Q5. キッチンリフォームと新築、

どちらで相談すべきか迷っています。

 

どちらが正解ということはありません。
大切なのは、

今の暮らしで何が一番

しんどいのかを整理することです。

・今の家を活かしたい
・家事の負担を減らしたい
・将来を見据えて暮らしを整えたい

こうした気持ちを整理した上で、
リフォーム・リノベーション・新築を
一緒に考えていくことが

大切だと考えています。

 

Q6. 建築家にキッチンの

相談をするメリットは何ですか?

 

建築家は、
キッチン単体ではなく、

暮らし全体の流れから考えます。

・家全体の動線
・家族構成や生活リズム
・将来の変化

これらを含めて設計することで、
「今だけ快適」ではない、
暮しに無理のないキッチン

つくることができます。

 

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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回遊動線は本当に正解?

家事効率と暮らしやすさから考える、

間取りの話。

 

家づくりのご相談を受けていると、
最近とても多く聞く

ご要望があります。

 

「回遊動線のある間取りにしたいんです」

SNSや住宅情報サイトなどで

目にする機会も増え、
「家事が楽になりそう」
「なんとなく暮らしやすそう」
そんな印象を

持たれる方が多いように感じます。

 

確かに、

回遊動線には多くのメリットがあります。
 

ただ、

設計の立場からお話しすると、
回遊動線は誰にとっても正解

という間取りではありません。

 

今回は、
「回遊動線って実際どうなの?」
と感じている方に向けて、
暮らしの目線から、

丁寧に書いてみたいと思います。

 

家事が楽になる、

という言葉の本当の意味

 

回遊動線のメリットとして、
よく挙げられるのが

「家事効率の良さ」です。

 

キッチンからパントリー、ダイニングへ。
洗濯室からクローゼット、各部屋へ。

行き止まりがなく、

ぐるりと回れることで、
無駄な往復が減り、

体の負担も軽くなります。

 

ただ、実際に暮らしが

楽になる理由は、
単に移動距離が短くなるから

ではありません。

 

家事の流れが止まらなくなること。

これが、とても大きいのです。

洗濯、片付け、料理。
ひとつひとつの作業が分断されず、
自然につながっていく。

その結果、
「終わった後の疲れ方」が変わります。

家事が作業ではなく、
生活の一部として、無理なく流れていく。
回遊動線には、

そんな力があります。

 

空間は、広さより「感じ方」で決まる

回遊動線には、
空間を広く感じさせる効果もあります。

廊下が少なくなり、
壁が減り、
視線が奥まで抜ける。

それだけで、

住まいの印象は大きく変わります。

 

実際の帖数以上に、
「のびやか」
「開放的」
と感じられる住まいになることも

少なくありません。

 

リビング・ダイニング・キッチンが
緩やかにつながり、
家族の気配を感じながら過ごせる。

 

こうした空間のつながりは、
日々の安心感や、

心のゆとりにもつながっていきます。

 

それでも、

回遊動線が合わない暮らしもあります

 

ここで、少し大切なお話をします。

回遊動線は、

人の動きをスムーズにします。
 

一方で、

人の動きや音、

視線も増えやすくなります。

 

・静かに過ごしたい時間
・一人で落ち着きたい場所
・来客と家族の動線を分けたい暮らし

 

こうした価値観を

大切にしたい方にとっては、
回遊動線は

落ち着かないと感じることもあります。

 

行き止まりのある間取りや、
動線をあえて

シンプルにした住まいの方が、
心地よく感じられるケースも、

実は多いものです。

 

大切なのは、
流行っているから選ぶのではなく、
ご自身の暮らしに合っているかどうか

 

回遊動線が向いている暮らし、

向いていない暮らし・・・・・。

 

回遊動線が特に向いているのは、
次のような暮らし方です。

 

・家事を家族で分担している
・在宅時間が長い
・家の中をよく動き回る
・効率と開放感、どちらも大切にしたい

 

こうした場合、
回遊動線は暮らしをとても

楽にしてくれます。

 

一方で、
静けさや区切りを

大切にしたい方には、
別の答えがあるかもしれません。

 

間取りに暮らしを合わせるのではなく、
暮らしに間取りを合わせること。

それが、

後悔しない家づくりにつながります。

 

動線は、

便利さではなく「暮らし方」で

決めるもの

 

やまぐち建築設計室では、
間取りを考えるとき、
「便利かどうか」だけでは判断しません。

どんな一日を過ごしたいのか。
どんな時間を大切にしたいのか。

その答えを一緒に整理しながら、
動線や空間を考えていきます。

 

動線は、
毎日、無意識に体がなぞるもの。

だからこそ、
その人らしい暮らし方が、
自然と表れる部分でもあります。

 

正解を探すより、相性を大切に

回遊動線は、

とても魅力的な間取りです。
 

けれど、万能ではありません。

大切なのは、
「正解かどうか」ではなく、
自分たちの暮らしに合っているかどうか

 

家は、暮らしの器。
日々の時間を支える場所です。

だからこそ、
間取りを決める前に、
一度立ち止まって考えてみてください。

 

その答えを、
一緒に探していくことができれば、
これほど嬉しいことはありません。

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パントリーとは?

収納力だけで判断しない、

後悔しない家づくりのための考え方

 

家づくりのご相談を受けていると、
「パントリーはあった方がいいですよね?」
というご質問をよくいただきます。

 

 

SNSや住宅雑誌を見ると、
きれいに整った

パントリーの写真がたくさん並び、
「あるのが当たり前」のように

感じてしまいますよね。

 

ですが、

設計の立場からお伝えしたいのは、
 

パントリーは便利な収納である一方で、

すべてのご家庭に必要なものではない
ということです。

 

パントリーとは「食料品収納」以上の存在

パントリーとは、

食料品や日用品、

キッチン周りの備品などをまとめて

収納できる場所のこと。
 

キッチンの近くに設けられることが多く、

家事を支える裏方のような存在です。

 

本来のパントリーは、
「たくさん収納するための場所」ではなく、
キッチンを

使いやすく保つための調整役

 

だからこそ、
広さや見た目だけで決めてしまうと、
「思ったほど使っていない」
「管理が大変になった」
という声につながってしまいます。

 

パントリーの種類と、

それぞれの特徴

 

個室タイプのパントリー

小さな部屋として独立させるタイプで、
半畳〜2畳ほどの広さが一般的です。

収納量は多く、

  • お米や水
  • 缶詰や非常食
  • 使用頻度の低い調理器具

などをまとめて保管できます。

 

ウォークインタイプ

出入口が一つで、収納量重視。
一方で「行って戻る」

動線になるため、

配置には注意が必要です。

 

ウォークスルータイプ

玄関とキッチンを

つなぐように配置されることが多く、
買い物後の

動線がとてもスムーズになります。

 

壁面収納タイプのパントリー

キッチンの壁面を活用した収納タイプです。

収納量は控えめですが、

  • 取り出しやすい
  • 管理しやすい
  • 無駄が出にくい

というメリットがあります。

「必要なものを、必要な分だけ」
という考え方の方には、

こちらの方が合うケースも多いです。

 

パントリーのメリットと、注意点

まとめ買い・備蓄がしやすい

家族が多いご家庭や、
忙しくて

買い物回数を減らしたい方にとって、
パントリーはとても便利です。

 

非常時の備蓄スペースとしても

活用できます。

 

収納が増えることで起きやすい落とし穴

一方で、
収納が増えることで

起きやすい問題もあります。

  • 何がどこにあるかわからない
  • 賞味期限切れに気づかない
  • 同じものを何度も買ってしまう

これは、
収納量の問題ではなく、

管理の問題です。

 

「広ければ安心」ではなく、
把握できる量かどうかがとても重要です。

 

パントリー設計で大切にしたい視点

・本当に必要かどうか
・何を置きたいのか
・誰が使い、誰が管理するのか
・キッチンや家事動線との関係

これらを整理せずに作ると、
使われない収納になってしまいます。

棚の奥行きは3045cm程度が使いやすく、
換気や湿気対策も忘れてはいけません。

また、扉についても
「見た目」より「使い勝手」を

優先して考えることをおすすめしています。

 

パントリーが向いている人・向いていない人

向いている人

  • 家族が多い
  • まとめ買いが多い
  • キッチンをすっきり保ちたい

無理に作らなくてもいい人

  • 家族が少ない
  • こまめに買い物ができる
  • ストック管理が負担に感じる

 

まとめ|収納は「増やす」より「整える」

パントリーは、
暮らしを整えるための選択肢のひとつです。

大切なのは、
流行やイメージではなく、
ご自身の暮らし方に合っているかどうか

やまぐち建築設計室では、
間取りを考える前に「暮らしの整理」を行い、
本当に必要な収納だけを、

適切な場所に

設計することを大切にしています。

 

今回の投稿内容が

収納に悩んでいる方、
間取りで迷っている方の

参考になれば幸いです。

 

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理想のインテリアテーマの決め方

迷わない部屋づくりのための、

建築家の思考整理。

 

「おしゃれな部屋にしたい」
「統一感のあるインテリアに憧れる」

 

そう思って情報を集め始めたものの、
ナチュラル、モダン、北欧、

和モダン、ジャパンディ・・・・・。

 

選択肢が多すぎて、

かえって迷ってしまう。

 

これは、

住まいづくり・リフォーム

リノベーションを考え始めた方が、

最初につまずきやすい

ポイントでもあります。

 

最初から方向性を決める事が

可能な方々も、いらっしゃいますが

ご相談に来られた段階では

まだコンセプトとなるイメージに

迷われる方も多くいらっしゃいます。

 

外観も含めて注文住宅、

オーダーメイド住宅だからこその

悩みというところでもありますが

インテリアテーマを決めることは、
単に「好みのテイストを選ぶ」ことでは

ありません。

 

テーマを決めるということは

これからの暮らし方を、

空間としてどう整えるか?
という、とても本質的な設計行為です。

 

今回は、やまぐち建築設計室が
実際の設計打ち合わせでも大切にしている
「迷わないためのインテリアテーマの決め方」を、

段階的に書いてみたいと思います。

 

インテリアテーマ迷子になる理由

なぜ、多くの方が

インテリアテーマで迷ってしまうのか。
 

理由はとてもシンプルです。

・事例写真から部分的に

好きな要素を拾ってしまう
 

・「おしゃれ」と「暮らしやすさ」を

別物として考えてしまう
 

・テーマを見た目だけで

決めようとしてしまう

 

その結果、

 

・ソファは北欧
・照明はインダストリアル
・床は和風

 

と、意図せずチグハグな空間

なってしまいます。

 

だからこそ必要なのが、
順序立てて考えることです。

 

ステップ

自分の「好き」を、言葉にする

インテリアテーマの出発点は、
カタログでもSNSでもなく、

自分自身です。

 

まずは、次のような視点で

「好き」を洗い出してみてください。

 

・普段の服装(色・素材・シルエット)
・よく行くカフェや宿
・旅先で心地よかった空間
・落ち着く場所、長く居られる場所

 

ここで大切なのは、
「おしゃれそう」ではなく、
「無意識に選んでいるもの」を見ること。

 

たとえば、

 

・木・石・布など自然素材に惹かれる
・余白のある静かな空間が落ち着く
・光と影のコントラストが好き

 

こうした感覚的な言葉こそが、
インテリアテーマのになります。

 

ステップ

ライフスタイルとズレていないかを確認する

次に考えるべきは、
そのテーマが、

今とこれからの暮らしに合っているかです。

 

・共働きで忙しい
・小さな子どもがいる
・在宅ワークが多い
・将来、暮らし方が変わる可能性がある

 

こうした条件を無視して
「見た目重視」でテーマを決めると、
住み始めてから

違和感が生まれます。

 

たとえば、

 

・片付けが苦手なのに、装飾の多いインテリア
・落ち着きたいのに、刺激の強い配色
・家事動線を無視した家具配置

インテリアテーマは、
 

暮らしを縛るものではなく、支えるもの。

 

「この空間で、どんな一日を過ごしたいか」
そこから逆算して

イメージすることが大切です。


 

ステップ

イメージを「一枚の世界観」にまとめる

ここでようやく、
好き・好みを集めるイメージ収集の出番です。

ただし、見るポイントは
「細部」ではなく、全体の雰囲気

・色のトーンは揃っているか
・素材に一貫性があるか
・光の入り方はどうか

複数の画像を集めていくと、
自然と共通点が見えてきます。

 

それが、
あなただけのインテリアテーマの輪郭です。

 

「和モダン × 静けさ」
「ジャパンディ × 余白」
「シンプルモダン × 温もり」

 

テーマは、一語でなくても構いません。
むしろ、

言葉で説明できるテーマの方が、
ブレにくく、失敗しません。

 

ステップ

家具・素材・色をテーマ基準で選ぶ

テーマが定まったら、
選択基準はとてもシンプルになります。

「それは、このテーマに合っているか?」

・流行っているから
・安かったから
SNSで見たから

ではなく、
テーマにふさわしいかどうか。

 

この判断軸ができると、
空間は自然と整っていきます。

 

やまぐち建築設計室が考える

「良いインテリアテーマ」とは

 

良いインテリアテーマとは、
目立つものではありません。

 

・住んでいて疲れない
・無意識に整う
・時間が経つほど、馴染んでいく

 

そんな空間です。

インテリアは、
暮らしの背景であり、心の環境。

 

だからこそ、
「好き」と「暮らし」と「時間」を
丁寧に重ねて考える必要があります。

 

インテリアテーマは、暮らしの設計図

 

インテリアテーマは、
おしゃれを決めるためのものではなく、
暮らしを整えるための設計図です。

 

・自分の感覚を知る
・ライフスタイルと照らす
・言葉にして、軸をつくる

 

この順序を守るだけで、
迷いは驚くほど減っていきます。

 

もし今、
「なんとなくしっくりこない」
「どう決めていいかわからない」
そう感じているなら、

それはセンスの問題ではありません。
整理の順序が、

少し違っているだけです。

 

 

今回の投稿が、
あなたの住まいづくりを整える
小さなヒントになれば幸いです。

 

やまぐち建築設計室|公式ホームページ
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中庭がつくる、和モダン住宅の静かな豊かさ

閉じながら、

開くという日本的な住まいの知恵

 

 

「和モダンの家に惹かれる理由は何ですか?」

この問いに、
すぐに言葉で答えられる方は、

意外と多くありません。

 

けれど多くの方が、
「なぜか落ち着く」
「心が整う気がする」
そんな感覚を、

和モダンの住まいに感じています。

 

やまぐち建築設計室では、
和モダンを単なるデザインのスタイルではなく、
暮らしを穏やかに整えるための

住まいの考え方として捉えています。

 

その中でも今回のテーマは、
「中庭」です。

 

中庭は、贅沢な空間ではありません

「中庭のある家」と聞くと、

・敷地に余裕がある家
・特別な住宅
・贅沢な設計

そんなイメージを持たれることがあります。

ですが本来、中庭は
限られた条件の中で、

心地よく暮らすための日本的な知恵でした。

 

周囲からの視線。
隣家との距離。
道路に面した敷地条件。

そうした環境の中で、
外に大きく開くのではなく、
内側に向かって開くという発想が

生まれたのが中庭です。

 

和モダン住宅における中庭は、
贅沢ではなく、

とても合理的な選択なのです。

 

日本の住まいは「内に開く」文化

日本の伝統的な住まいには、

・坪庭
・中庭
・縁側

といった「中間領域」が必ず存在していました。

これらは、

  • 外の自然を感じながら
  • 視線や音はやわらかく遮り
  • 暮らしに余白を生む

ための空間です。

和モダン住宅の中庭は、
この日本的な考え方を、
現代の暮らしに合わせて再構築したもの。

完全に外でもなく、
完全に内でもない。

その曖昧さが、
日々の暮らしにやさしい

豊かさをもたらします。

 

視線から解放されるという豊かさ

現代の住宅で、
多くの方が無意識に

感じているストレス。

それは、
「誰かに見られているかもしれない」という感覚です。

 

中庭のある和モダン住宅では、

・外部に対しては閉じ
・住まいの内側へと開く

という構成をとります。

その結果、

  • カーテンを閉め切らなくていい
  • 日中でも自然光を楽しめる
  • 視線を気にせず過ごせる

そんな暮らしが生まれます。

中庭は、
プライバシーを守りながら、

心を開放する装置でもあります。

 

中庭は、光を集める場所

和モダン住宅の中庭は、
単に緑を眺めるための空間ではありません。

光を住まいの中心へ導く役割も担っています。

南側に大きな窓が取れない敷地でも、
中庭があれば、

・やわらかな自然光
・時間帯で変わる光の表情
・影がつくる奥行き

を、家の奥まで届けることができます。

直射日光ではなく、
反射したやさしい光。

これこそが、
和モダン住宅にふさわしい

光の在り方だと考えています。

 

風と季節を感じる中庭のある暮らし

中庭は、
風の通り道としても重要な役割を果たします。

窓を開けたとき、
すっと風が抜ける。

それだけで、
家の中の空気は驚くほど変わります。

また、中庭の植栽は、

・新緑
・木陰
・紅葉

といった、
季節の移ろいを日常の中で感じさせてくれます。

自然を「見に行く」のではなく、
暮らしの中に迎え入れる

それが、中庭のある和モダン住宅です。

 

リビングと中庭は、

切り離せない関係。

 

「和モダン住宅のリビング設計」と、
中庭は密接につながっています。

 

中庭があることで、

・リビングの視線が外へ抜ける
・空間に奥行きが生まれる
・昼と夜で表情が変わる

といった効果が生まれます。

 

和モダン住宅では、
リビングと中庭を一体として設計することが、
空間の質を大きく左右します。

 

奈良という土地と、中庭の相性

やまぐち建築設計室が拠点とする奈良は、

・低層住宅が多い
・敷地条件が多様
・歴史的な街並みが残る

といった特徴があります。

その中で、
外に大きく開く住宅が

必ずしも最適とは限りません。

 

中庭を中心に据えた和モダン住宅は、
奈良の環境ととても

相性が良いと感じています。

 

周囲と調和しながら、
内側では豊かに暮らす。

 

中庭は、和モダン住宅の心臓部

和モダン住宅における中庭は、
装飾でも、流行でもありません。

それは、

  • 視線を守り
  • 光と風を招き
  • 暮らしを内側から整える

住まいの心臓部とも言える存在です。

 

やまぐち建築設計室は、
中庭という空間を通して、

「閉じながら、開く」
日本的な住まいの知恵を、
丁寧に「カタチ」にしています。

 

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吹き抜け照明の最適解とは?

 

空間構成を紐解いて考える、

後悔しない家づくりの話・・・・・。

 

家づくりを考え始めたとき、
多くの方が一度は

憧れる「吹き抜けのあるリビング」。

 

 

天井が高く、光が上下に広がり、
家の中に伸びやかな空気感を

もたらしてくれます。

 

一方で、

こんなお話もよく耳にします。

 

「吹き抜けをつくったけれど、夜になると暗い」
「照明がまぶしくて落ち着かない」
「おしゃれにしたつもりが、どこか居心地が悪い」

実はこれ、
吹き抜けそのものが原因ではなく、

照明計画の考え方

理由があることがほとんどです。

 

吹き抜け照明は「明るさ」ではなく

「配置」で決まる

 

一般的な部屋であれば、
「何畳だから、

この照明をひとつ」という

考え方でも成り立ちます。

 

ですが、

吹き抜け空間は少し特殊です。

 

・天井が高い
・上下階がつながる
・視線が縦にも横にも抜ける

 

こうした空間では、
単純に明るい照明を付ければ良い、

という発想が通用しません。

 

大切なのは、
どこに、どんな光を、

どの高さで配置するか。

 

つまり、
照明も空間の一部として

「設計」するという考え方です。

 

まずは空間を正しく知ることから

吹き抜け照明の計画で、

最初に行うべきことは

とてもシンプルです。

 

・吹き抜けの広さ
・天井の高さ
・階段や壁との位置関係

 

これらを感覚ではなく、

きちんと把握すること。

 

例えば、

天井までの高さが5mなのか、

7mなのか。
 

それだけでも、

適した照明器具や配置は

大きく変わってきます。

 

ここを曖昧にしたまま

照明を選んでしまうと、
「思っていた雰囲気と違う」

という結果になりやすいのです。

吹き抜け照明で

大切にしたい「光の重なり」

 

やまぐち建築設計室では、
吹き抜けの照明計画を考える際に、

光を一層で考えません。

 

・天井付近の光
・壁や階段を照らす中間の光
・人の目線や足元に近い光

 

このように、
高さの違う光を重ねることで、

空間に奥行きと落ち着きが生まれます。

 

夜、リビングでくつろいでいるとき。
見上げたときに

光源が直接目に入らず、
やわらかく空間全体が包まれている。

 

そんな状態が、
「心地よい吹き抜け」の

正体だと

やまぐち建築設計室では

考えています。

 

照明器具は「主役」と

「脇役」を分けて考える

 

吹き抜け空間では、
デザイン性のあるペンダント照明や

多灯照明が映えます。

 

ただし、

それだけに頼ってしまうと、
光にムラが出たり、

落ち着かない空間になったりします。

 

主役になる照明があるなら、
それを支える

脇役の光も必要です。

 

壁を照らす照明、
階段をやさしく照らす光、
空間の輪郭を整える

控えめな明かり。

 

これらを組み合わせることで、
昼とは違う、

夜ならではの吹き抜けの表情が

生まれます。

 

吹き抜け照明は、

後から直しにくいということ。

 

照明計画の難しいところは、
完成してから「やっぱり違った」と

思っても、

簡単には直せない点です。

 

配線の位置、天井の高さ、

化粧材の見え方。
 

これらは、

設計段階で決まってしまいます。

 

だからこそ、
吹き抜けを計画するなら、
最初から照明まで含めて

考えることがとても大切です。

 

照明は、

暮らしの時間を整える存在

 

照明は、

ただ空間を明るくするための

設備ではありません。

 

・一日の終わりに気持ちを落ち着かせる
・家族が自然と集まる雰囲気をつくる
・住まいに「余白」を感じさせる

そうした、

目には見えにくい部分を支える存在です。

 

吹き抜け照明をきっかけに、
「どんな時間を、

この家で過ごしたいのか」
そんなことを一度、

立ち止まって考えてみるのも

良いかもしれません。

 

吹き抜け照明の最適解は

「暮らし」から導かれる

 

吹き抜け照明に、

ひとつの正解があるわけではありません。

 

そのご家族の暮らし方、
大切にしたい時間、
家に求める空気感。

 

それらを丁寧に紐解いた先に、
その家にとっての

最適解があります。

 

やまぐち建築設計室では、
間取り・素材・光を切り離さず、
住まい全体として

照明計画を考えています。

 

吹き抜けのある家づくりを

検討されている方は、
ぜひ一度、

照明の話からでもご相談ください。

 

住まいの心地よさは、
光の扱い方で大きく変わります。

 

やまぐち建築設計室|公式ホームページ
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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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住まいの設計、デザインのご相談は
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和モダン住宅のリビング設計とは

数寄屋の思想から考える、

心地よさが続く住まい。

 

「和モダンの家にしたい」

家づくりを考え始めた方から、
最近とても多く聞く言葉です。

 

 

落ち着いた雰囲気。
派手すぎず、でも上質。
どこか心が整うような空間。

 

ただ、その一方で
「和モダンって、実際にはどんな家なんですか?」
という疑問も、同じくらい多く聞きます。

 

やまぐち建築設計室では、
和モダンをデザインのスタイルではなく、
暮らしを整えるための

設計の考え方として捉えています。

 

和モダンのリビングは「見せる場所」ではない

リビングというと、

・広くしたい
・おしゃれにしたい
・人に見せられる空間にしたい

そう考える方も多いと思います。

もちろん、

それ自体は間違いではありません。
 

ですが、実際に暮らし始めてから

大切になるのは、
どれだけ落ち着いて過ごせるか?

という点です。

 

和モダン住宅のリビングは、
「見せるため」ではなく、
家族の時間を静かに整えるための

空間として設計します。

 

なぜ、広いリビングが

落ち着かないことがあるのか?

 

LDKはできるだけ広く」

これは、家づくりでよく聞くご要望です。
ですが実際には、

・広いけれど、居場所が定まらない
・家族がそれぞれ離れて過ごしてしまう
・落ち着かず、長く居たくならない

という声も少なくありません。

 

原因は、
広さそのものではなく、

空間の整い方にあります。

 

和モダンのリビングでは、
数値としての広さよりも、

・視線の抜け
・家具の配置
・天井の高さ
・光の入り方

といった、

人の感覚に寄り添った設計を大切にします。

 

視線を整えることで、心も整う

人は無意識のうちに、
常に目から情報を受け取っています。

 

テレビ、窓、壁、家具、庭。
 

視線が忙しい空間は、

それだけで疲れてしまいます。

 

和モダンのリビングでは、

・視線の先に余白をつくる
・あえて何も置かない壁を用意する
・テレビを空間の主役にしすぎない

といった工夫によって、
目と心が休まる空間をつくります。

 

床に近い暮らしがもたらす安心感

和の空間が落ち着く理由のひとつに、
「床に近い暮らし」があります。

畳に座る。
低めのソファに腰を下ろす。
視線が自然と低くなる。

これは文化ではなく、
人の感覚に合った暮らし方です。

 

和モダンのリビングでは、

・低めの家具
・床材の質感
・足触りの良さ

を大切にすることで、
自然と身体が

リラックスできる環境を整えます。

 

光は「たくさん入れる」より「整える」

明るい家=良い家、
と思われがちですが、
実は光が強すぎると

落ち着かなくなることもあります。

 

和モダン住宅のリビングでは、

・直射日光をやわらかくする
・時間帯で光の表情を変える
・影をあえて残す

といった、

光のコントロールを重視します。

 

障子、深い軒、植栽、間接照明。
これらはすべて、
心地よい光をつくるための設計要素です。

 

家族の距離感を整えるリビング

リビングは、
常に会話が生まれる場所である

必要はありません。

 

同じ空間にいながら、
それぞれが違うことをしていても、
気配は感じられる。

 

和モダンのリビングは、
近すぎず、

遠すぎない距離感を自然につくります。

 

それは間取りや広さではなく、
天井、視線、家具配置といった
細やかな設計の

積み重ねによって生まれます。

 

和モダンとホテルライクが似ている理由

「ホテルのような家に住みたい」
というご相談も増えています。

実は、ホテルの心地よさと
和モダンの考え方には

共通点があります。

 

・情報量が整理されている
・動線が分かりやすい
・光や音が抑えられている

 

どちらも、
人を休ませるための空間です。

 

和モダン×ホテルライクのリビングは、
非日常を演出するためではなく、
日常を疲れさせないための空間です。

 

奈良という土地と、

和モダンのリビング。

 

やまぐち建築設計室が

拠点とする奈良は、
和モダン住宅ととても

相性の良い土地です。

 

・低層住宅が多い
・空が近い
・四季の変化がはっきりしている

 

外とのつながりを

丁寧に設計することで、
リビングはさらに豊かな空間になります。

 

その土地と暮らしの価値観に合った

住まいを考えること。
それも、和モダン設計の

大切な視点です。

 

和モダンのリビングに、

正解はないということ。

 

和モダンのリビングに、
決まった形はありません。

 

大切なのは、

・どんな時間を過ごしたいか
・どんな距離感で暮らしたいか
・何を大切にしたいか

それを丁寧に言葉にし、
空間として形にすることです。

 

和モダンのリビングは、

暮らしを整える場所。

 

和モダン住宅のリビングは、
おしゃれに見せるための

空間ではありません。

 

家族の時間と心を、

静かに整える場所です。

 

何もしない時間。
言葉のない時間。
ただ一緒にいる時間。

 

そうした日常を

大切にしたい方にこそ、
和モダンのリビングは

向いていると感じています。

 

やまぐち建築設計室は、
設計を通して、
暮らしの本質に寄り添う

住まいづくりを丁寧にご提案しています。

資料請求・ご相談は

コメントまたはメッセージから。
小さなお悩みからでもお気軽にどうぞ。

 

やまぐち建築設計室|公式ホームページ
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
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住まいの設計、デザインのご相談は
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気軽にご連絡ください
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地域により違う価値観と、

住まいづくりの本質。

 

住宅設計の仕事をしていると、
同じ「家づくり」であっても、

地域によって

大切にされている価値観が

大きく異なることを日々実感します。

 

勿論それは、

各家庭によっても異なりますが、

地域性はその基本にもなっています。

 

間取りやデザイン、性能の話以前に、
その地域、土地で

長く受け継がれてきた考え方や、
言葉にはされにくい「暗黙のルール」が、

法律(都市計画法・建築基準法など)とは別に

住まいのかたちに

深く影響しているものです。

 

奈良という土地ならではの価値観

たとえば、

奈良県の郊外などでは
「母屋より新しい建物を高くしてはいけない」
といった考え方が、

今も自然な前提として

残っている地域があります。

 

また奈良では、
氏神様との関係性や、

地域・親族とのつながり

とても大切にされる方が多く、
・神社やお寺の方向
・お墓や仏間の位置
・親世帯・本家との距離感

こうした点が、

家づくりの打ち合わせで

重要なテーマになることも少なくありません。

 

「この土地では、こうしてきた」
「昔から、こういう家の建ち方をしている」

その背景には、
奈良という土地が持つ歴史の深さと、

人と人との結びつきを

大切にする文化が息づいています。

 

都市部・郊外で変わる設計の視点

一方で、奈良県内でも都市部に近づくと、
・限られた敷地をどう有効活用するか
・隣地との距離や視線をどう調整するか
・近隣との関係性をどう築くか

といった点が、

設計の大きなテーマになります。

 

また、家相や風習を

重視される地域では、
南側に客間を設け、

自分たちの生活空間は北側に・・・・。
という、昔ながらの配置を

希望されることもあります。

 

どの考え方も決して古いものではなく、
その土地で安心して

暮らすために培われてきた

知恵の積み重ねだと感じています。

 

海外に目を向けると見えてくる違い

さらに視野を広げて

海外の住宅を見ると、
日本とはまったく異なる

価値観に触れることができます。

 

たとえば、
道路側は人目に触れるパブリックな空間とし、
反対側にしっかりと

守られたプライベート空間を設ける


そんな配置が一般的な国もあります。

 

開放性とプライバシーの

捉え方ひとつをとっても、
住まいが文化や暮らし方と

深く結びついていることがよく分かります。

 

建築家・建築士として大切にしていること

住宅設計士としての基本は、
「どうすれば快適に暮らせるか」
「どうすれば長く住みやすいか」
を考えることです。

 

しかし同時に、
その土地で代々大切にされてきた

価値観や文化、家族の暮らしを

無視してしまっては、
本当にその人らしい住まいにはなりません。

 

地域の考え方を尊重しながら、
現代の暮らしに合った

快適性や機能性をどう融合させていくか。
 

このバランスを探ることこそが、

設計の役割であり、

腕の見せどころだと感じています。

 

街並みの一部としての住宅

京都や奈良、大阪の一部地域では、
外壁や屋根の色に

制限が設けられている場所もあります。

※風致地区・歴史的風土・景観保全地区なども含む

 

その場合、
ただ一邸として美しい家を

考えるのではなく、
「街並みの一部としてどう見えるか」という

視点が欠かせません

※奈良県ですと奈良市の一部・斑鳩町・明日香村等が規制の気厳しい地域。

 

住宅は個人の所有物でありながら、
同時に地域の風景をつくる

存在でもあります。

 

だからこそ、
建物単体ではなく

「地域と共にある住まい」を

意識することが、

とても重要だと考えています。

 

よくあるご質問|地域の価値観と住宅設計について(Q&A

Q1.地域によって家づくりの考え方は

本当に違うのですか?

 

はい、大きく異なります。
住宅設計では、

建築条件だけでなく、

地域で長く大切にされてきた

価値観や暮らしのルールが深く関わってきます。
奈良県のように歴史のある地域では、

家の高さや配置、

神社やお寺との関係性が

設計に影響することも少なくありません。

※自宅の神棚や仏壇を含む


Q2.奈良県で家を建てる場合、

特に気をつける点はありますか?

 

奈良県では、
・集落ごとの慣習
・氏神様やお墓との関係
・景観や街並みへの配慮

といった点が重視されるケースがあります。
便利さだけでなく、

地域との調和を意識した設計が、

長く安心して暮らすための

ポイントになります。

※奈良県に限った話ではないと考えています

 

Q3.昔ながらの考え方と、

現代的な住みやすさは両立できますか?

 

十分に可能です。
地域の価値観を尊重しながら、
断熱・動線・収納などを現代的に整えることで、
無理のない形での両立が実現できます。

 

Q4.景観や色の制限がある地域でも、

個性のある家は建てられますか?

 

はい、可能です。
制限があるからこそ、
素材の選び方や陰影、窓の取り方など、
設計の質そのものが問われます

制限は、個性を消すものではなく、
住まいの完成度を高める条件だと考えています。

 

Q5.地域性を大切にした家づくりは、

誰に相談すればよいですか?

 

地域性を理解した設計者(建築家・建築士)に

相談することが大切です。
 

土地条件だけでなく、
暮らし方や将来の変化まで

見据えて考えられる設計者であれば、
後悔の少ない家づくりにつながります。

 

Q6.やまぐち建築設計室では、

地域性をどのように設計に反映していますか?

 

やまぐち建築設計室では、
設計の前に「暮らし方」と

「地域との関係性」を

丁寧に整理することから始めます。

 

間取りやデザインは、

その先に自然と導き出されるもの。
地域・人・暮らしをつなぐ住まい

大切にしながら、

住まいの設計を行っています。

 

正解はひとつではないからこそ

住宅設計に、

ひとつの正解はありません。

 

地域、文化、家族構成、価値観、暮らし方。
それらが重なり合い、

その家だけの答えが生まれます。

 

やまぐち建築設計室では、
その土地の声に耳を傾け、

住む人の想いを丁寧にくみ取り、

設計に反映させること

何より大切にしています。

 

時間が経っても
「この家でよかった」と

思っていただける住まいを目指して、
これからも一つひとつの設計に

向き合っていきたいと思います。

 

資料請求・ご相談は

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和モダン住宅の真価とは

数寄屋の美意識から考える、

上質な住まいのつくり方

 

 

「和モダンの家が気になる」

家づくりを考え始めたとき、
そう感じたことはありませんか。

 

落ち着いた雰囲気。
 

派手すぎず、

でもどこか品がある佇まい。

 

SNSや雑誌で目にする

「和モダン住宅」は魅力的ですが、
実はこの言葉、
人によって思い描いている

イメージが大きく違うことも多いのです。

 

やまぐち建築設計室では、
和モダンを「デザインの流行」ではなく、
暮らしを整えるための考え方として

捉えています。

 

和モダンは、

見た目よりも暮らし方

 

和モダンというと、

・和風の素材を使う
・落ち着いた色合い
・木や瓦のある外観

そんなイメージを

持たれる方が多いかもしれません。

 

もちろん、

それも大切な要素です。
 

ですが、

本当に心地よい和モダン住宅は、
見た目よりも「暮らし方」に

目を向けて設計されています。

 

・家に帰った瞬間、ほっとできる
・無理に頑張らなくても、整った暮らしが続く
・家族との時間が、自然と穏やかになる

 

こうした感覚は、
素材や装飾だけでは生まれません。

 

心が落ち着く住まいに共通すること

高級住宅や、

居心地の良い宿・ホテルを訪れたとき、
「なぜか落ち着く」と

感じた経験はありませんか。

 

その理由を丁寧に見ていくと、
次のような共通点があります。

 

・視線がうるさしくない
・光が強すぎず、やわらかい
・動線が自然で、迷わない
・余計なものが目に入らない

 

これらはすべて、
日本の住まいが

昔から大切にしてきた考え方です。

 

和室や縁側、坪庭といった空間は、
決して古い様式ではなく、
人の感覚を大切にするための知恵でした。

 

和モダンとは、
その知恵を現代の暮らしに合わせて

活かすことだと考えています。

 

数寄屋の美意識が教えてくれること

数寄屋建築には、
「派手にしない」

「主張しすぎない」という

美意識があります。

 

目立つことよりも、
長く付き合えること。

豪華さよりも、
心が落ち着くこと。

この考え方は、
今の忙しい暮らしの中でこそ、
あらためて必要とされているように感じます。

 

和モダン住宅は、
特別な人のための家ではありません。

日常を大切にしたい人のための

住まいです。

 

和モダン×ホテルライクが心地よい理由

最近、

ホテルのような家に住みたい

という声も増えています。

 

実は、ホテルの心地よさと
和モダンの考え方には

共通点があります。

 

・情報が整理されている
・動線が分かりやすい
・照明や素材が落ち着いている

 

どちらも、
「人を休ませるための空間」

であることが共通しています。

 

和モダン×ホテルライクの住まいは、
非日常を演出するための

家ではなく、
日常をやさしく整える住まいです。

 

奈良という土地と、

和モダン住宅

やまぐち建築設計室が拠点とする奈良は、
和モダン住宅と

とても相性の良い土地です。

 

歴史のある街並み。
落ち着いた空気感。
派手さよりも、

静けさを大切にする文化。

 

奈良で和モダン住宅を建てることは、
単に「和風の家を選ぶ」

ということではなく、
この土地に合った暮らし方を

選ぶことだと感じています。

 

和モダン住宅で後悔しないために

和モダン住宅は、
雰囲気や言葉だけで

進めてしまうと、
完成後に「何か違う」と

感じてしまうことがあります。

 

大切なのは、

目に見えない部分です。

 

・暮らしの動線は合っているか
・収納は使いやすいか
・光と影のバランスはどうか
・将来の暮らしにも対応できるか

 

こうした点を一つひとつ

丁寧に考えることで、
和モダンは

「長く愛せる住まい」になります。

 

和モダンとは、

暮らしを整える知恵

 

和モダンとは、
流行や見た目の話ではありません。

 

毎日の暮らしを、

無理なく整えてくれる住まいの知恵です。

 

家は、人生を過ごす場所。
 

だからこそ、
見た目だけでなく、
心のあり方まで支えてくれる

住まいであってほしい。

 

やまぐち建築設計室は、
「和モダン」という考え方を通して、
暮らしに寄り添う

住まいづくりを丁寧に考えています。

 

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間取りだけでは、暮らしは整わない

〜建築家が考える

「後悔しない家づくり」の本質〜

 

 

家づくりのご相談を受けていると、
多くの方がこんな言葉を口にされます。

 

間取りで失敗したくないんです。

 

そのお気持ち、

とてもよく分かります。
 

家づくりは

人生の中でも大きな決断ですし、
簡単にやり直せるものではありませんから。

 

ただ、建築家として

日々設計に向き合っている立場から、
あえてお伝えしたいことがあります。

 

間取りだけを考えても、
暮らしは本当の意味では整いません。

 

なぜ「間取り重視」だけでは

後悔が生まれるのか?

 

SNSや住宅情報誌を見ていると、

・広いLDK
・回遊動線
・収納たっぷり
・おしゃれな間取り図

といった言葉が並びます。

 

もちろん、

どれも間違いではありません。
 

ですが、

それらを暮らしの背景を考えずに

組み合わせると、
住んでから違和感が

生まれてしまいます。

 

家事は楽なはずなのに、なぜか疲れる
収納は多いのに、片付かない
広いのに、落ち着かない

 

こうした声は、

決して珍しいものではありません。

 

原因は、
「間取り」ではなく
暮らしの流れが

整理されていないことにあります。

 

建築家が最初に考えるのは「暮らしの順序」

 

やまぐち建築設計室では、
間取りの前に、

必ずこんなことを整理します。

・朝、どんな動きで一日が始まるのか
・家事は誰が、どの順番で行うのか
・帰宅後、どこで気持ちを切り替えたいのか
・休日は、どんな時間を大切にしたいのか

 

これらは図面には直接描かれません。
けれど、間取りの質を決める

最も重要な要素です。

 

間取りとは、
部屋を並べる作業ではなく、
暮らしの流れを

空間に翻訳する作業だと

やまぐち建築設計室では考えています。

 

動線・収納・光が整うと、

家は自然と片付く

 

「片付けが苦手なんです」と

おっしゃる方ほど、
実は性格の問題では

ないことが多いです。

 

しまう場所が遠い
動線上に仮置き場所がない
光が入りにくく、気持ちが沈む

こうした小さなストレスの積み重ねが、
 

暮らしを乱していきます。

動線が整い、
使う場所の近くに収納があり、
自然光や照明が

適切に計画されていると、

人は無理をしなくても、

自然に整った暮らしを続けられます。

 

これも、

間取り図だけでは分からない

設計の部分です。

 

「おしゃれ」は、

設計の結果として現れるもの

 

おしゃれな家にしたい、

という想いも
多くの方が持っていらっしゃいます。

 

ですが、
デザインだけを先に決めてしまうと、
暮らしとのズレが

生まれやすくなります。

 

本当に心地よい住まいは、

・暮らしの流れがスムーズで
・無理なく片付き
・光と影が整い
・時間の過ごし方が自然になる

その結果として、
静かに「美しさ」が

にじみ出てくるものです。

 

家づくりに迷ったら、

立ち止まって考えてほしいこと

もし今、

「何が正解か分からない」
「間取りを決めきれない」

そんな状態でしたら、
無理に答えを出そうとしなくても

大丈夫です。

 

一度、
間取りから離れて、

暮らしを見つめ直す時間を持ってみてください。

 

家づくりは、
急いだ人から成功する

ものではありません。

 

順序を間違えなかった人が、
結果的に後悔の少ない

住まいを手に入れています。

 

やまぐち建築設計室では、
図面の前に「暮らしの整理」を行い、
その人、その家族に合った

住まいを丁寧に設計しています。

 

このブログが、
家づくりに悩んでいる方にとって
少し立ち止まり、

考えるきっかけになれば幸いです。

 

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