短期的な資金調達(資産売却) | 資金繰り 事業再生 M&Aアーク司法書士法人@代表社員 李 永鍋(リ ヨンファ)のブログ

短期的な資金調達 (資産の売却) 


 (1) 不要な資産の売却

短期的に資金繰りを改善する方法について紹介します。 短期的に資金繰りを改善する方法として、まず、事業に必要でない資産を売却することが考えられます。


事業を継続していくと、当初は必要だったが、今は実際に使われていない資産が出てきます。こうしたものを、放置しておくことは大きな損失です。


一般的には、不動産、自動車、有価証、ゴルフ会員権等、売却できる資産にはある程度価値があることが前提ですが、これらの資産を売却することができれば、売却代金を資金繰りに充てることができます。


また、これらの資産を維持し続けることは、維持管理費用がかかります。


不動産であれば固定資産税・都市計画税が、自動車であれば自動車税、機械設備であれば償却資産税が、ゴルフ会員権であれば年会費が発生します。


不要な資産を売却することができれば、維持管理費用を 節約することができます。長期的にも資金繰りの改善が見込めます。


なお、不動産については、金融機関からの借入金のために、(根)抵当権が設定されていることが多いと思われます。その場合には、不動産を売るにあたり、設定された抵当権を抹消する必要があります。要するに、借入を金融機関に返済しなければなりません。


不動産の売却代金が借入金額を上回っていれば、その借入金額を返済することで(根)抵当権を抹消してもらえますが、不動産の売却代金が借入金額を下回っている場合には、任意売却と言って抹消の承諾を得ないといけません。


不動産担保融資 残高 1億5,000万円

不動産売買代金    1億円

毎月返済 250万円

(通常は2番、3番担保権者がいますが、なしとして)

売却後の返済は0円〜数万円


毎月250万円の資金繰りができたことになります