法的整理のメリット

法的整理のメリット

① 債権者間の平等が図れる

法的整理では、裁判所 の関与のもと、資産を換価し、「債権額に応じた分配 」を行なうので、債権者への分配は平等なものとなります。 

債権者が抜け駆け的に債権の回収を図ることも、逆に債務者が一部の債権者に偏った弁済をすることもできません。

そこで債権者間の平等が図れることになります。

法的整理の場合、通常、申立てと同時に会社の財産 を保全する処分が裁判所より発令されるのが一般的です。

申立時から債権者への個別弁済が禁止されるので、会社の資産が散逸することを防ぐと同時に、債権者間の平等が担保されます。

法的整理では、裁判所が債務者である会社を監督することになるので、 債務者が資産を隠したり、第三者に譲渡するなどの資産を隠匿する行為を防ぎ、債権者への平等な資産の分配を行なえるようなしくみです。

②強制的に債権カット

法的整理のうち「再建型」においては、民事再生での再生計画 会社更生での更生計画が裁判所に認可されれば、債権者の 債権を大幅にカットすることができます。

再生計画や更生計画は、基本的に多数決によって可決されます。一部反対債権者がいたとしても、 多数決による可決と裁判所による認可で、その計画案での弁済を反対債権者にも強制することができます。