社長に知って欲しいM&Aのステップ | 資金繰り 事業再生 M&Aアーク司法書士法人@代表社員 李 永鍋(リ ヨンファ)のブログ

M&A(エムアンドエー)のステップ

売り手(譲渡側)に立った場合のM&Aのステップ細かく分けると、そのステップは11あります。


1 事前準備

2 M&Aアドバイザーの選定

3 買い手候補の選定、匿名打診

4 秘密保持契約

5 企業概要書の提示

6 顔合わせ会談

7 基本合意契約

8 デューデリジェンス

9 条件交渉

10 最終契約

11 統合作業


すべてのM&Aで全工程が必須というわけではありません。スモールM&Aの場合、省略できることもあります。社長であれば、ご自身が売り手・買い手のどちらになる可能性もありますから、M&Aの一般的な手順を知っておいて損はないと思います。


 


ステップ1 M&Aの事前準備

M&A会社に依頼する前にまずは、事前準備が必要です。


M&Aという選択は妥当なのか?

他に選択肢はないか?

自社の議決権は確保できているか?

自分や家族、従業員にとって幸福な買い手はどんな会社か?

どんな条件で買ってほしいか?

 

M&Aが自社にとって良い選択肢なのか、まず考えたいです。本当に他に選択肢はないのか、冷静に考えてみると良いでしょう。腹を割って本音で話せる相手がいれば、その人に相談してみるのも良いかもしれません。また、議決権を確保できているかもM&Aを検討する際に確認しておきたいポイントです。


ステップ2 M&Aアドバイザーの選定

M&Aで売り手と買い手の間に入るアドバイザーは、「M&Aアドバイザー」「M&Aアドバイザリー」「フィナンシャルアドバイザー」などと呼ばれています。

ここではわかりやすく「M&Aアドバイザー」と呼びます。


M&Aを専門としているアドバイザーもいますが、コンサルティングの一環としてM&Aに関するアドバイスを行っているアドバイザーもいます。


M&Aを専門としているコンサルティング会社や仲介会社もその役割を担っていますが、必ずしもM&A会社に依頼しなければいけないという決まりはありません。M&Aを成功させるためには、「本音を言える」ということが重要です。人と人ですので相性も大切です。