昨日、実家に新しい犬がやって来ました。
前の家での名前はムーンライト。
先代のセッターが美し過ぎたのか、見事に名前負けしている様に思います。
我が家は、猟犬と番犬を兼ねる犬しか飼った事がありません。
家の者以外が敷地内に来ると、必ず吠えます。
今回は初対面なので、吠えられるつもりで家の庭に入りました。
しかし、待っていたのは嬉しそうに尾を振る人懐っこい犬。
「ダメじゃん。何この可愛い子」
母に言うと、苦笑が返って来ました。
「家に来てから、まだ一度も吠えていないのよね。お父さんは虐められていたんじゃないかって言ってた」
自分の身を守る為に愛想を覚えた犬。
可愛いけれど可哀相。
「可愛いけど、(番犬として)ダメだね。この癖を抜かないと」
家の中でお茶をしていると、月光が吠えた。
「何だろう?」
庭を覗くと、隣の家に向かって吠えている。
「誰か来た?」
「ううん。いない」
何だろうと思って視線を下げると、庭を歩いている猫が居た。
「猫だ」
警戒しているのかと思い、月光を見ると…。
「…遊んでって吠えてるけど?」
嬉しそうに尾を振っている。
「…やっぱり、ダメだよ」
そろそろ帰ろうと玄関を出ると、全身で「遊んで」と訴えている月光が正面に居る。
「やっべ。超可愛い」
「遊んでたら日が暮れるよ」
「そうだよね」
母の冷静なツッコミで理性を取り戻し、帰路に着いた。
異常とも思える愛想の良さ。
あれで猪狩りに使われていたとは…。
大きな獲物に向かう為の強靭な肉体。
父の調教で、何処まで使える様になるのだろうか。








