最近国内外の引退選手が話題になっています。
先日も触れましたが、スイスのサラ・マイヤー選手。引退試合を見事に優勝で飾りました。大きな大会の優勝を機会に引退を決意するというケースは良くあることですが、始めからこの大会を最後に引退と決めていて、それを優勝で飾るということはまれなケースです。どうしても自分の実力に限界を感じて引退するのですから、なかなか優勝までは難しくなります。
マイヤー選手も近年は有力選手の中に入ってはいましたが、今ひとつの成績でした。今大会も同じで、優勝まではどうかというのが大方の見かただったと思います。地元の利もありましたが、最後の演技であり、しかも最終滑走と、プレッシャーのかかる立場でした。ショートが3位であったことが気が楽であったのかもしれませんし、順位のことは忘れ、最後の演技を悔いがのこらないように無心で滑った結果でしょう。
今後はプロか指導者かで又お目にかかるでしょう。
国内でも先日の冬の国体を最後に引退の選手が何人かいました。男子の中庭健介選手と、南里康晴選手です。愛知勢が少年男子、女子と、成年女子を制する中で、2人は見事に福岡に成年男子の栄冠をもたらしました。
2人は同郷ですがライバルで、2007~8年度の全日本での世界選手権出場争いが印象に残っています。これは南里選手が小差で制しましたが、中庭選手は長い選手活動でしたが、世界選手権出場はなりませんでした。国内戦2位、3位は取れても出場枠に泣かされ、3枠になってからは4位までしかなれず、ついに引退となってしまいました。つきにも恵まれませんでしたが、長い間選手層の薄かった頃からがんばってきた功労者でしょう。
私は南里選手を最初に見たのは、ジュニア世界選手権でした。確か小塚選手が優勝したときだったと思います。とても体が柔らかく、ビールマンスピンをやったり、現在の羽生選手のようなタイプでした。近年は体の故障などで、思うような成績が残せなくなり、引退を決意させたのでしょう。
2人の福岡は、名古屋に次ぐフィギュアスケートの盛んなところですが、今後とも後に続く選手の指導などで貢献を期待しています。
女子の澤田亜紀選手も引退するようです。一時は上位選手として期待もされていたのですが、怪我などで低迷してしまい、充分な活躍が出来ませんでした。残念ですが、スポーツ選手にはありがちなことで、華やかな時期もありましたから、それも仕方がないことでしょう。
その外にも引退する選手がいるようですが、何らかの形でフィギュア界に残る人や、別の世界で再出発する人も、長い間お疲れ様でした。