では、特集「この一瞬に出会う夏～セブンアンドワイ夏の100選～」をくんでいる。これは本、CD、DVDで、それぞれ１００選んでいて、本は入門書、CDは夏のBGM、DVDは名作映画にしぼっている。さらにその中の２０をいちおしセレクトとしている。DVDのいちおしセレクトを見てみると、まだ観てないものがあってくやしかったりする。それから、この中に『大脱走』が入っているのが嬉しい。スティーヴ・マックィーンほど不屈の闘志を体現した人はいないのではないかと思う。何度失敗しても立ち上がり、チャレンジする。けっしてあきらめたりはしない。七転び八起き。成功をつかむまでやる。男の中の男がここにいる。今でも有刺鉄線をバイクで越えようとするシーンとラストシーンのマックィーンの勇姿が目に浮かぶ（そして、この想いは『パピヨン』で結実する）。『大脱走』は捕虜収容所脱出もので、軽快な音楽の中、楽しい作品になっている。１７３分と長いけれど、あきさせない。観てない人には観てもらいたい作品なのであった。
