もう恋はしないと君は言ってたよね。
失恋したあとの君のおちこみようはひどかった。
ひょっとして、って頭をかすめたときがあったくらいだよ。
でも、ふっきったあとの君は素晴しかった。
さわやかな初夏をおもわせる明るさだった。
それから、そう時間がたつこともなく、君の明るさは初夏から真夏になった。
もう恋はしないと君は言ってたよね。
また見た目だけの男かい。
そう言いたかったけど言えるはずもない。
言ったら、俺の目をその視線で焼き焦がしただろう。
また君のおちこむ姿を見るのがつらい。
気づいてほしいな。
見上げれば、君をいつも見守っている真夏の太陽があることを。