「ちょっと!翔ちゃんっ!」

久しぶりにカズが仕事終わりにオレのマンションへ来た夜。
来た早々、すごい剣幕でそう言った。


「な、なに?」


呑んでいたビールを吹きこぼしてしまうくらいな勢いだ。


「オレが持って来たヒデが書いた本、どこよ?」


「は?」


「だから、オレがヒデから貰った本!翔ちゃんとこにあるでしょ?」


「あ~。アレか。読ませてもらったよ?確か仕事部屋に・・・」


カズから言われて ヨイショっと立ち上がって仕事部屋に向かう。
積み重ねられた本の山の中にその上下巻はもちろんあって。
山を崩しながらその2冊を取り出して
「はい」
ってカズに渡した。

「やっぱりここかぁ~」

カズはホッとしたようにそう言った。


「急にどした?」

「ん~・・・今日の収録がね、ヒデと一緒でさ・・・」


カズの話によると、カズの親友のヒデさんが出した本の話になって読んでいない事がバレたらしい。
で、収録終わりに ちゃんと読んで感想聞かせろって言われたんだって。
なるほど。

「珍しく 今から行くね♥ なんて可愛いLINEくれたと思ったらそれか。」

「♥ なんて入れてないでしょ(笑)?」

「オレには見えた(笑)」

カズはクスクス笑いながら受け取った本をパラパラと捲った。
クスクスとオレも笑いながら、カズを後ろから抱きしめる。
腰に回した腕をキュッとする。
細っせ~腰。


「どこまで読んだっけな~」

「しおりのとこ変えてないぞ?」

「あ、そう」

「一気に読んだし、オレ」

「ふ~ん。・・・あ~ダメだ。覚えてないから最初からかぁ。そういえば。この本読んでいないの翔ちゃんのせいですよ?」

「なんでだよ」

「翔ちゃんが・・・」

「オレが何ですか?ニノミヤさん」

「・・・///何でもないです」

オレに抱きしめられたまま、更にパラパラと本を捲ってるカズの肩に顎を乗せ、本を覗き込む。
カズの顔が赤くなってる。
そうそう、カズがこの本持って来た時に 本を読み始めたカズにちょっかい出して、コトに及んで。
そのまま寝ちゃったカズは結局読めず、本を置いていったんだった。
ソレを思い出したんだな。


可愛い(笑)


「翔ちゃん重いよ」

「重くない(笑)」

「はぁ?重いでしょ、確実に(笑)・・・ってくすぐったい(笑)」

「くすぐってねーよ(笑)チューしただけ(笑)」

カズの首筋に 唇を寄せて
チュッ てキスする。
ピクンって カズが 反応するから もう一度 チュッてして、それから ペロッて  舐    め た。


「んっ!・・・翔ちゃっ」

「ん?」

「くすぐったい・・・って」

「くすぐったい じゃなくて、気持ちいい だろ?」

「違うって!や、ちょっとっ!あ、痕つけないで」

「付けないから、キスさせろよ」

「ひっ!み、耳元でその声無しでしょ・・・」


カズは耳が弱い。
低い声で囁かれる事も弱いって知ってるオレ(笑)


「カズ・・・」

「んっ、もう、なんなんだよ」


カズはオレの腕の中でクルンと向きを変えてオレの首に両腕を回した。


「するならちゃんとしてよね(笑)」

カズはそう言って ちゅってしてきて・・・


く~っ!
クソ可愛い。


たまらんっ!!


「最後まで シ  テ  いい?」

「久しぶりなんだから、いきなりはやめてよね」

「オレがお前を傷つけるわけないでしょ?」

「ふふ(笑)」




そしてそれから・・・




「ちょっと、翔ちゃんっ、もう、やだっ」

「まだまだ足んね~もん」

「ひっ、あっ・・・ん、そこ、や、ぁっ」

「いや、じゃなくて いい だろ?ほら」

「あ、あっ・・・翔ちゃっ・・・」




ベッドの上。
意識を 飛ばしてしまったカズは そのまま すうすうと 寝てしまって。


温かい絞ったタオルでカズの身体を拭いてあげながら、ベッドサイドの床に置きっぱなしの本が目に入った。

あ~あ。

きっと目が覚めたカズに
『翔ちゃんのせいでまた本読めなかったじゃないですかっ!!』
って言われて
『半分はカズのせいだろ?』
って返すオレ。
『翔ちゃんの体力についていけるわけないんだから加減してよ!』
『まだまだ~』
『あ~もうっ!また読めなかった』
そう言ってきっと少し拗ねる。
けどきっとそれも可愛くて仕方ない。


拭き終わったカズの身体にタオルケットをそっと掛けて、頬を手の甲で優しくなでた。


今度ヒデさんに会ったら本の感想言ってやろう。
ニノに借りて先に読んじゃったって。


きっとカズはまだこの本を置いて帰るはずだから、そしたらオレはまた抱きしめちゃうはずなんだ。










⭐⭐⭐
ニノさん観てて妄想が止まらない(笑)
パンの分けっこも(*≧∀≦*)