メンバーがそろって収録の日。
いつもの楽屋にいつもの座る位置。
新聞を読む恋人の隣りで、ゲームをする。
ゲームから視線を移すと目が合う。
『ん?』
って、言葉にしない声で聞かれ
『なんでもない』
って目で答える。
昔から変わらないやりとりは俺に安心をくれる。
今日は久しぶりに一緒に帰って過ごす約束をしているし、明日の仕事はそんなに早くないから・・・。
なんて考えてちょっとだけ反応してしまうのを、片膝を立てて座り直し誤魔化した。
その時ー。
コンコン、バタン!
と勢い良くドアが開いて
「二宮さん!」
ってマネージャーが入って来た。
その勢いに顔を上げてたメンバーは俺に振り向き、また俺も多少驚いて
「なによ?」
って返事した。
「明後日、この記事でます!今会社から連絡あって・・・」
そう言われて差し出された紙には
『嵐二宮熱愛』
というスクープ記事だった。
記事の内容はフリーの女子アナが俺のマンションに半同棲しているっていうもの。
それからその女子アナのブログに俺と付き合っている事を連想させるような内容で書かれているって事。
女子アナの名前・・・。
あの人か。
「へ~・・・」
俺はその記事が書いてある紙をマネージャーに返しながらそう言った。
半同棲?
そんなわけないでしょ?
って思って気にしなかった俺は、ふと視線をうつす。
あ。
目が合った翔ちゃんは、眉間に皺寄せていて、ちょっと怒ったようなそんな顔してる。
ヤバイな。
って、ヤバくないけどさ。
ど~しよっかな。
「チーフから事実確認のため、仕事終わったら事務所に寄るように言われてますんで」
「は?ちょっと待ってよ!事実確認ってなんなの?付き合ってないって!」
「・・・」
「確かに会ったよ?この写真のやつは知ってるやつですよ?何回か飲み会で会って、ゲーム教えてって言われたから教えたし、グッズもあげましたよ?でも、付き合ってるなんてないでしょ(笑)第一俺は・・・いや、なんでもないけど。とにかく付き合ってる事実なんてないんだから」
俺の弁解むなしく、仕事終わりに事務所に寄る事になったんだけど。
マネージャーが電話してくるって楽屋から出た後に
「あ~あニノやっちゃった(笑)」
「御愁傷様(笑)」
って相葉さんとか潤くんが言ってきて。
わーわーやってたら
「俺ちょっとタバコ吸ってくるわ」
って翔ちゃんが立ち上がって部屋から出て行った。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
無言で見つめ合った残された俺たち。
「あ~ぁ、ニノやばいよ(笑)」
「翔くん切れてんじゃない?」
「ほら、ニノ追った方がいいよ」
言われなくてもそうするよ。
俺はゲームを放り出して立ち上がって翔ちゃんの後を追ったんだ。
ガラス張りの喫煙所には翔ちゃんが1人。
右手の人差し指と中指でタバコを挟んだまましゃがみこんでる。
ドアを開けると気づいた翔ちゃんが立ち上がってタバコを口にして、紫煙を吐き出した。
「・・・翔ちゃん、あのさ」
「あ~、カズ?仕事終わり事務所行くんだろ?」
「えっ!あ、あぁ、そうなったみたい・・・。翔ちゃん、さっきの話だけど」
「カズさぁ、事務所終わったらウチ来れる?」
「・・・行っていいの?」
「今日来る予定だっただろ?」
「そうだけど・・・でも」
「待ってるから、なる早で来いよ?じゃあ、先に前室戻るから」
翔ちゃんは灰皿に吸いかけのタバコをもみ消して、喫煙所から出て行った。
翔ちゃん・・・
怒ったかな。
あの人はああいう話し方はしない。
人の話に被せて話す人じゃない。
俺に弁解させないつもり?
もとよりやましい事はないから、弁解っていうのも変だけど。
その後も翔ちゃんとは話す隙間もなく。
なんとなく避けられている?のを感じながらいつも通り仕事した。
仕事終わりに仕方なしに事務所に寄った。
事務所からは噂の人とは一切連絡を取らない会わないを約束させられ、何を聞かれても返事しない、関係ないって事で終わった。
もちろん記事が出た日からは自宅マンションには帰れないから、しばらくホテル暮らし(しかもホテルは転々とさせられる!)になってしまうんだ。
それから自宅マンションに寄って少し荷物を持って、タクシーで翔ちゃん家に向かった。
翔ちゃんのマンションのエントランス。
既に顔見知りのコンシェルジュに挨拶されて、翔ちゃんの部屋のインターホンを押した。
実は少し緊張して。
絶対に顔には出さないけれど、少し緊張してる。
もしかして怒っていたら?なんて多少は思う。
嘘と虚像の世界で仕事をしている俺らは、事実じゃない事には揺らがない。
けれど・・・。
開いたエントランス、俺は小さくため息をついてからエレベーターに乗り込んだ。
いつもの楽屋にいつもの座る位置。
新聞を読む恋人の隣りで、ゲームをする。
ゲームから視線を移すと目が合う。
『ん?』
って、言葉にしない声で聞かれ
『なんでもない』
って目で答える。
昔から変わらないやりとりは俺に安心をくれる。
今日は久しぶりに一緒に帰って過ごす約束をしているし、明日の仕事はそんなに早くないから・・・。
なんて考えてちょっとだけ反応してしまうのを、片膝を立てて座り直し誤魔化した。
その時ー。
コンコン、バタン!
と勢い良くドアが開いて
「二宮さん!」
ってマネージャーが入って来た。
その勢いに顔を上げてたメンバーは俺に振り向き、また俺も多少驚いて
「なによ?」
って返事した。
「明後日、この記事でます!今会社から連絡あって・・・」
そう言われて差し出された紙には
『嵐二宮熱愛』
というスクープ記事だった。
記事の内容はフリーの女子アナが俺のマンションに半同棲しているっていうもの。
それからその女子アナのブログに俺と付き合っている事を連想させるような内容で書かれているって事。
女子アナの名前・・・。
あの人か。
「へ~・・・」
俺はその記事が書いてある紙をマネージャーに返しながらそう言った。
半同棲?
そんなわけないでしょ?
って思って気にしなかった俺は、ふと視線をうつす。
あ。
目が合った翔ちゃんは、眉間に皺寄せていて、ちょっと怒ったようなそんな顔してる。
ヤバイな。
って、ヤバくないけどさ。
ど~しよっかな。
「チーフから事実確認のため、仕事終わったら事務所に寄るように言われてますんで」
「は?ちょっと待ってよ!事実確認ってなんなの?付き合ってないって!」
「・・・」
「確かに会ったよ?この写真のやつは知ってるやつですよ?何回か飲み会で会って、ゲーム教えてって言われたから教えたし、グッズもあげましたよ?でも、付き合ってるなんてないでしょ(笑)第一俺は・・・いや、なんでもないけど。とにかく付き合ってる事実なんてないんだから」
俺の弁解むなしく、仕事終わりに事務所に寄る事になったんだけど。
マネージャーが電話してくるって楽屋から出た後に
「あ~あニノやっちゃった(笑)」
「御愁傷様(笑)」
って相葉さんとか潤くんが言ってきて。
わーわーやってたら
「俺ちょっとタバコ吸ってくるわ」
って翔ちゃんが立ち上がって部屋から出て行った。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
無言で見つめ合った残された俺たち。
「あ~ぁ、ニノやばいよ(笑)」
「翔くん切れてんじゃない?」
「ほら、ニノ追った方がいいよ」
言われなくてもそうするよ。
俺はゲームを放り出して立ち上がって翔ちゃんの後を追ったんだ。
ガラス張りの喫煙所には翔ちゃんが1人。
右手の人差し指と中指でタバコを挟んだまましゃがみこんでる。
ドアを開けると気づいた翔ちゃんが立ち上がってタバコを口にして、紫煙を吐き出した。
「・・・翔ちゃん、あのさ」
「あ~、カズ?仕事終わり事務所行くんだろ?」
「えっ!あ、あぁ、そうなったみたい・・・。翔ちゃん、さっきの話だけど」
「カズさぁ、事務所終わったらウチ来れる?」
「・・・行っていいの?」
「今日来る予定だっただろ?」
「そうだけど・・・でも」
「待ってるから、なる早で来いよ?じゃあ、先に前室戻るから」
翔ちゃんは灰皿に吸いかけのタバコをもみ消して、喫煙所から出て行った。
翔ちゃん・・・
怒ったかな。
あの人はああいう話し方はしない。
人の話に被せて話す人じゃない。
俺に弁解させないつもり?
もとよりやましい事はないから、弁解っていうのも変だけど。
その後も翔ちゃんとは話す隙間もなく。
なんとなく避けられている?のを感じながらいつも通り仕事した。
仕事終わりに仕方なしに事務所に寄った。
事務所からは噂の人とは一切連絡を取らない会わないを約束させられ、何を聞かれても返事しない、関係ないって事で終わった。
もちろん記事が出た日からは自宅マンションには帰れないから、しばらくホテル暮らし(しかもホテルは転々とさせられる!)になってしまうんだ。
それから自宅マンションに寄って少し荷物を持って、タクシーで翔ちゃん家に向かった。
翔ちゃんのマンションのエントランス。
既に顔見知りのコンシェルジュに挨拶されて、翔ちゃんの部屋のインターホンを押した。
実は少し緊張して。
絶対に顔には出さないけれど、少し緊張してる。
もしかして怒っていたら?なんて多少は思う。
嘘と虚像の世界で仕事をしている俺らは、事実じゃない事には揺らがない。
けれど・・・。
開いたエントランス、俺は小さくため息をついてからエレベーターに乗り込んだ。