前回、投稿したのが7月末。あれから事務所統合、レイアウト変更と
総務プロジェクトが目白押しで久しぶりに週休1日の生活をして一気に
10キロ減のダイエットに成功したぴーやんです。
その間も当然の如く読書は続けていて読後感想が溜まっているので、
一気に乗せちゃいましょう。
「さいごの色街 飛田」 井上 理津子 再読了
「青線」 八木澤 高明 再読了
どちらも戦前から続く色街をルポジュタールした作品。
時に切なく、時に哀れに、また儚く街として栄えた場所が
ある所では生き残り、ある所では消滅していく。
ただし、新しく性風俗は別。昔ながらの遊女が生きていく場所は
日本からは駆逐されて行っていることがわかる。
「世田谷一家殺人事件」 一橋 文哉 再読了
未解決事件の今現在を報告する一冊。犯人を筆者ながらに判定して
背景を描き出す手法は、正解かどうかは別として圧倒的なリアル感が
あり、読者を夢中にさせる。
「プーチンの実像」 朝日新聞国際報道部 読了
プーチンはいかにして育ち、表舞台へと出てきたのか。
ロシアというと各ベールに包まれた国の最高権力者の実像を
描くノンフィクション。
「螢川・泥の河」 宮本 輝 読了
戦後すぐの中之島界隈を描いた作品。少し影はあるが、
大阪人の逞しさとなんとなく懐かしさが薫る作品。
「犬のかたちをしているもの」 高瀬 隼子 読了
話としては普通に進行しているように見えて、かなりおかしな
前提の話が男1人、女2人で繰り広げ荒れるちょっと変わった感じの小説
「あなたのことが知りたくて」 小説集 韓国・フェミニズム・日本 読了
韓国と日本の作家が織りなす男女?女女?の恋愛関係を綴った短編集。
翻訳文では意識してかどうかはわからないが、理解しずらい文体もあり、
またLGBTを主題にした作人が多く、少しオジサンには理解しづらい。
「アカペラ」 山本 文緒 読了
つい最近に読んだ割にはお爺さんと孫が関係を持ってしまう表題作しか
思い出せない。墓の話はどんなだったかとサラリと読み返してみたが、
もう一度最初から読まないと思い出せなかった。作者さんごめんなさい。
「義時 運命の輪」 奥山 景布子 読了
言わずどしてたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」主役である北条義時を主人公にした
小説。ドラマの中の人物像とは違い余り策略かという影は薄い。それでも
ドラマチックな人生を損ねることはなく、面白く読めた。
「慈雨」 柚月 裕子 読了
退職を機に妻と四国48ヶ所巡りの旅に出る主人公。現役時代に
悔いの残る事件を抱えており、その供養を兼ねてをの旅である。
しかし、その事件と同じ手口の事件が20数年ぶりに発生する。
実際にはあり得ないのだろうが、現職警察官と連携しながら
事件犯人を絞り込んでいく結末が圧巻。
「最強剣道美母娘」 鷹羽 真 読了
ジャンルで言うと官能小説。最初は設定も面白くのめり込んだが、
同じような設定が延々と続き、ちょっと食傷気味。あっと言わせる
転回が欲しいところ。
「かか」 宇佐美 りん 読了
19歳の主人公は母と弟と暮らしている。離婚を機に精神に
以上をきたす母親。色々な家庭の軋轢と戦いながら生活する
主人公。この小説を21歳の筆者が書いたと言うのが驚愕。
「昭和史の10大事件」 宮部みゆき・半藤一利 読了
素直に昭和ってこんな時代だったよなと振り返られる1冊。
続編が読みたかったが、半藤さんが亡き人に。合掌。