年初3冊目は立花隆著 「臨死体験(上)
臨死体験と言われているものにはどのようなものがあるか。またその研究は
どのようになされているかを著者の立場から冷静にレポートしてくれている。
その体験が霊的(スピリチュアルな)体験なのか、生理学的に脳内で発生する
現象なのかこの書の中では両面から考察が加えられている。
初版が1994年と古いので、最新のデータではないものの、
臨死体験研究の創成期の状況がよく説明されていると思う。
個人的には、最初にこの本を手にとって読んだ時に、臨死体験者の宗教観が
その当時、宗教について個人的に悩み結論を出した宗教一元論(どの宗教も
そのもとは同じ体験であるが、地域や文化、個人の受け取りにより多様化
されたものという考え方)と同じであることに、非常に共感し驚いた記憶がある。
続けて下巻も一気に読んでみたい。