同時進行のパリ風景―平川美穂のパステル画 その18
$伊勢型紙 おもしろ源氏物語図典 &ギャラリーあらくさ通信

モンテネグロ通路 PASSAGE MONTENEGRO パリ9区

2013年6月4日 文 平川美穂 ”子供が臭い、臭糸言いと言いながら・・・
 珍しく朝から青空。
10年以上も前に描いた場所は跡形も残っていないけれど、まだ描きたいと思う場所が通路のほとんど入口に見つかりました。

 座って背にする壁は立ち小便の人達の匂いが染み込み、よくこんな場所に座れるものだと自分で呆れながらビニール袋に入れてある座布団に意を決して座り描き始めました。
 子供が臭い、臭いと云いながら私の顔を見て眼の前を通り過ぎました。今日は道行く人達も呆れ顔?で私を横目に見ていました。

 描き終わり家に帰って直ぐに毛糸の帽子も含め着衣全てを洗濯機に入れました。着替えたのに何だかまだ小便の匂いがしている感じです。
同時進行―今のパリ風景! 平川美穂のパステル画その17
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ヴォルガ通り RUE DU VOLGA 巴里20区

2013年5月29日 若い男の子達との珍問答   文 平川美穂
 今日も雨で駄目だろうと思い他の用事で家を出たのですが、降りそうで降らない空を見たら矢張りデッサンに出ようと急遽家に戻りました。。パステル道具を入れた小さいリュックを背負い画用紙を抱えて家を出直したら、アパートの隣人から「頑張って!」の声がかかりました。

 昼過ぎであまり遠くには行けなくバス3つ目で降りたピレネー通り界隈を目指しました。ここヴォルガ通りに昔はポト フーという牛肉と何種類かの野菜の煮込み料理のみを扱う美味しいレストランがあったのですが、影も形もありません。

 何時ものように道路に座り描き始めたら傍の小さなカフェ―から何人も若い男の子達が出てきて「何故こんな汚い所を描くのか」「絵の具で描いているのか」等々質問。パステルで描いていると言ったらパステルは自分で買うのかとの問いに”はぁ?”と相手の顔を見上げてしまいました。

 描き終えて通行人に時間を聞いたら18時過ぎとのこと。4時間以上も座っていたので立ちあがった時の背中の痛み、大変でした。
描きたてのパリ風景!平川美穂のパステル画 その16
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プティ ミュスク通り RUE DU PETIT MUSC 巴里4区

2013年5月26日  平川美穂文
 昨日は空と睨めっこでデッサンに出たのですが、雨と晴れ間の間が多くなり諦めて帰ってきました。小さなレストランの入口から少し外れた場所で描いていました。降り出してきた雨を画用紙を抱えるようにして止むのを待っていました。レストランの窓側に坐っていたマダムがピンク色の笠を持って出てきました。「これで雨宿りをして」と。パステルで手が汚れているから傘を触るのはちょっと出来ませんと云ったのですが、全然気にしないでと言って渡してくれました。
 傘を貸してくれたマダムが友だちとレストランから食事を終えて出てきました。クリネックスで傘の柄を拭いたのですが、きれいにならない状態でお礼の言葉と共にお返ししました。マダムは「全然気にしないで。絵描きさんが触ってくれた傘に対して私の方が感謝しなければ」などと言ってもらいました。

 滴で画用紙も少し歪んできたので描くのを諦めました。

 今朝は雨にならないという予報を信じて再度この場所に来ました。昨日と同じ場所に座ったのですが、昨日の粉になった何本かのパステルの跡がそのまま残っていました。
多分この区の住民らしき男性が「まだ出来ないのか。毎日きてるね!」と声をかけながら歩いていきました。

 こういうことは初めてなのですが、この場所で続けて3枚のデッサンをしました。最初はこの扉、次は屋根、今回は又別の扉と描きたい所が詰まっていました。

 天気予報通り雨はふりませんでした。