ホットな今のパリ風景―平川美穂パステル画その15
$伊勢型紙 おもしろ源氏物語図典 &ギャラリーあらくさ通信

ミュスク通り RUE DU PETIT-MUSC 巴里4区

2013年5月15日 文 平川美穂
 2週間ほど前にデッサンをした同じ場所です。今回はそこの屋根を描きたいと思いました。
デッサンに出る前にバルコンに出て空を眺めました。寒くてどうしようと思いましたが、雨にならなければと雪だるまのような格好で家を出ました。

パン屋さんの前でこの前は土曜日で閉店だったのですが、今日は丁度お昼時で行列を作っている人達でいっぱい。邪魔にならないようにパステル箱を出し道路に坐り描き始めました。

描いているうちにポカポカと少し暖かくなってきました。

「あっ又会ったね!」と例の福岡に友だちがいるというフランス人のマダムから声がかかりました。
お母さんと一緒の3,4歳の子供の1人が「パステルで描いているの?」と聞かれとても可愛かったです。

パン屋から出てきた男性は「自分の家を描いてくれて有難う!」と喜んでいました。

描き終えた頃には風が出てきてブルブルと一瞬震えがきました。

バスティーユ広場からバスに乗ったら奥のほうに坐っていたマダムから「Miho!」と声がかかりました。
アニックでした。私が旅行する時、いつもMOZ(飼い猫)の世話をしに家に来てくれる友達です。変な格好をしているので一瞬誰かと思ったとのことです。
最もホット!作家の文章付き 平川美穂のパステル画 その14
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ロジエ通り RUE DES ROSIERS 巴里4区

2013年5月17日  平川美穂  千客万来のデッサンの場
今日はここを描こうと前から思っていた場所に着いたのですが、何となく気が進まず 歩いてたどり着いたのは矢張りマレー地区。昔からマレー地区が好きでその中でもRUE DES ROISERSに惹かれます。カフカの作品に出てくるような40年以上も前の東ヨーロッパの雰囲気はなくなりましたが、良く通る地区です。東ヨーロッパからのユダヤ人が沢山住んでいた所ですが、今は北アフリカからのユダヤ人のほうが多く住む地区になりました。

以前にも描いた事があるユダヤ教会の切石の建物に惹かれ描き始めました。教会堂の隣の眼鏡店(以前は照明器具を扱っていた店でした)も入れてデッサンです。観光客や住民の往来が多く邪魔になるかなと遠慮?しながら描いていました。3度も私のパステルを見に来てどうしても欲しいと言ってくれるフランス人の若い男性はこの眼鏡屋の主人。このパステルを元にして油画を描くのでそれが終わったらどうぞといったら了解とのこと。嬉しく思いました。

7,8歳くらいの子供達が「これ(パステルを指して)あんたの仕事?」「いいえ 趣味で描いてるの」と答えたら「幾らで売るのか?」との質問。売らないと言ったら「残念。xxxユーロはらうのに!」とのことでした。

ベールを被ったアラブ人の女性が二人、今すぐ我々の肖像画を描いてくれるかとの質問。
巡回の自転車に乗った3人の警官がペダルから外した足を私の前に突き出しいきなり「幾らで売るのか!」というのでちょっとビックリ。値段は付けられないと答えたらそのまま去って行きました。

買い終えた頃 ユダヤ教会の扉が開きシャンパンやその他飲み物が入っている箱を2人の信者が運び入れていました。金曜日の午後は土曜日まで続くユダヤ教安息日です。

平川美穂のパステル画 その14

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アリーグル広場 PLACE DE L’ALIGRE巴里12区 23×30

何とも郷愁をそそられるホテルではありませんか。無機質なビジネスホテルと違って、おしゃれなマダムか気のきく支配人が暖かく迎えてくれそうな…。看板、街燈、出窓のテント、そして1階のレストランの赤いテントなどがこのホテルのたたずまいを伝え、画面の右4分の1の赤い屋根の建物と空がホテルを引き立てています