ゴンドラに長蛇の列、中国人の多さにびっくり



伊勢型紙 おもしろ源氏物語図典 &ギャラリーあらくさ通信


9月13日

上天気。

 ヴェニスの友達リティアナと彼女が住んでいる家から歩いて2分くらいの所にあるカフェーで9時に朝食の待ち合わせ。ほとんど90歳近いがお洒落で元気なリティアナと何年か振りで再会。カプチーノとチョコレートパンをご馳走してくれる。お互い抱き合い30年来の付き合いの時の重さを感じる。巴里で買った日本の小さいお土産を喜んで貰える。

 明日の昼食はすぐ側の広場にあるナポリ料理のレストランで待ち合わせ。

 私は巴里からコンタクトレンズを洗う液をアルコール90度の液と間違って持参してきたのを昨晩気がついたので近くの薬屋で急遽買い求める。どうして私はこんなヘマばかりするのだろうか。


 パステルの定着液をサンマルコ広場の後ろにある画材店で入手。この画材店の目の前はまるでゴンドラの駐車場のような場所。ゴンドラに乗るので長蛇の列。中国人の団体待ちが非常に多いのにはビックリするくらい。


 昨晩の寝不足と今日の陽射しの強さでフラフラして気分が悪いくらい。アパートに戻ろうかと思ったが今回はデッサンすることのみの目的で来たのでと自分にいいきかせ鞭を打って歩く。途中ヴァニラとカフェ―入りのアイスクリームを食べ、小さな噴水で素手で顔に水をポンポン叩きつけ日蔭の場所を捜し歩き始める。ここを描きたいという気持よりとにかく日蔭場所に座りデッサンを始める。描いているうちに少しは気分の悪さも取れてきたようで結局3時間くらいは描いていたことになる。デッサンに出るときは時計を持たないので通行人に時間を訊くことにしてある。時計をしていると描きづらい。

 2枚目も勇気を出して矢張り日蔭になる大きな門が閉まっている教会を背にして目の前の建物を描く。


 今晩の食材を買わなければ。家主から教えてもらったアパートの側のスーパーマーケットに行く前にアパートに戻りパステルで真っ黒になった手の汚れを落とす。鏡に映った私の顔は死人のよう。

 料理をしなくても良いようにハム、チーズ、果物 そして赤葡萄酒。小さいトマトとハムをつまみながら赤葡萄酒をコップ2杯飲んでも全然お酒を飲んだ気分にはならずこれは早く寝た方が良いという合図と解釈。




ヴェニスでアパートを借りる


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2011年9月12日


 私の家からロワシーの飛行場まで道路が空いていたのでタクシーでほんの15分くらいで到着。

搭乗手続きでエールフランスのカウンターに。並んでいるとホステスがカバンは23キロまで只だけどそれ以上は超過料金払いになるとのこと。荷物は計っていませんと云ったらカウンターで私の番になったらホステスがやって来て「あぁ 良かったね。12Kよ」とホット安心したような親切な言葉をかけてくれる。

 15時30分発の予定が掲示板に‘遅れ‘と出るだけで説明もなく結局45分の遅れで搭乗手続き開始。私が席に着いたときはすでに和解男の子2人が鼾でもかくような寝姿状態で座っていた。


 ヴェニスのマルコポーロ飛行場に着いてすぐに今回借りたアパートの家主 カルロに携帯をかけたが不通。巴里の友達が携帯を持参していない私に呆れて?去年のクリスマスに贈ってくれた。それでも普段は持ち歩くことなく家においたままで宝の持ち腐れ?。ヴェニスで家主に通じないのも使用方法が悪いのかなとちょっと不安。そのうちあちこちボタンを押しているうちに家主から何度もかかってきていた伝言を取り出すことに成功、さらに呼び出しすることにも成功。バポレットで待ち合わせの船着場で初対面。電話がこないので心配していたと云われひたすらに謝ったが一応事情説明。

 何十年か前にヴェニスで初めて泊ったロコンダ モンティンという当初は宿付きレストラン(今はレストランだけで宿は無し。ヴェニスでは珍しい広い中庭付きのレストランでお値段もヴェニスの友達曰く 、とても高いとのことで昔はカンティンヌのように毎日食べていたとは考えられない。)のすぐ隣が今回借りた」アパートのある所。


 家主カルロ、40歳くらいの背の高い男性が案内してくれたアパートはエレベーターなしで3階(日本式だと4階)の100平方はあろう広いアパート。台所、寝室2つシャワー付き。

このアパートの廊下を隔てた向かいがカルロのあぱーと。


 荷物を片付けて1週間程前に巴里で去年も会った日本人のカップル(偶然その時期にはヴェニスにも行っているでしょうということで)ヴェニスのアカデミア橋で夜の21時に会いましょうという約束でいそいそと出かける。私は会えるかナと少しは不安気味で出かけた。早めに着き橋の真ん中でギターを弾いている人の側に立った。丁度9時頃友達のカップルがやってきた。「ウアー会えたね」とお互い喜び合い3人で近くの魚料理専門のレストランに行く。美味しかった!。



その職人は眺め続けた・・・



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RUE DE GALANDE(ガランドゥ通り 巴里5区)


平川美穂画伯のコメント サン ミッシェルに近いガランドゥ通り。1200年代にガルランド家所有地という場所の名が訛ってガルランドゥになった由。


描きたいと思った建物、LE NAVIGTOR と云う名が記されている大きい看板のレストランの色と会場の建物の色に惹かれました。腰を下ろして描く背の建物は画廊ですが工事中。職人たちが3人くらいセメントを運んだり画廊を出たり入ったりして働いていました。描き始めてすぐに、私の側でタバコを吸いながら職人の1人がついに腰を下ろしジ―と私のパステルの動きを見ていました。そのうち仲間から『何時までタバコを吸っているんだ!』と怒鳴られぶつぶつ云いながら立ち上がり仕事場に戻って行きました。


観光客の多い通りでアメリカ人の団体は『hi!』と何人か声をかけてくれました。

ほとんど描き終わった頃に 例のタバコの職人さんが向こうも仕事を終えたのか側に来て『やぁ びっくりした。最初は何を描いているのか全然見当がつかなかった』とちょっと驚いていたようでした。


猫式部独白 巴里5区の繁華街に‘ガランドゥ‘の名前って面白いですね。日本語の`がらんどう‘の何にもない、からっぽを連想しちゃいます。それにタバコの職人さん、本当に絵が好きで美穂画伯の手元を興味しんしんと見つめ、仲間に怒鳴られ、仕事が終わったらまた見に来るなんてカワイイ!それだけ惹きつけられるものがあったのでしょう。ドアを開けて今にも誰か出てきそうですね。


ところで美穂画伯は先ごろヴェニスに絵の旅行をされましたの。素晴らしいスケッチと面白い文章を次回よりご紹介させていただきます。お楽しみに!