うらぶれた河岸の階段の下に座り描きはじめる・


伊勢型紙 おもしろ源氏物語図典 &ギャラリーあらくさ通信

9月15日

 昨晩は寝室の窓から見えるレストランは閉店。静かなのに暑くて暑くて寝られない。

今朝は最後になって慌てることがないようにとアカデミア橋からヴァポレット一番船に乗りローマ広場まで行き飛行場までのバス時間を調べる。その後ユダヤ人ゲットーに行く。懐かしい。今回は何時ものようにユダヤ教会を訪ねる時間無し。ゲットーの裏側の橋を渡りその近くで一点描き上げる。次の描く場所を探して歩く。地図を持っていても何処を歩いているのか方向音痴の私には無意味。


 レモンカフェの味のアイスクリームを食べながらゴンドラは通ることのない細くうらぶれた河岸の階段の下に座り描き始める。この階段を背にして八百屋さんがある。午後まだ早いので閉店中。そのうちジャーとシャッターを開ける音がしたので振り返る。学者風な八百屋のお兄さんが店を開け始めている。「邪魔ではないですか」と訊いたら「そうね。もうちょっと右に座ってくれればいいんだけれど」とのことなので移動。 

 観光客はそれほど多くはないのに何度か写真を撮られた。中にはわざわざ「写真を撮っても良いですか」と訊く人もいた。「何か飲みたいものがあれば持ってきますが」と云ってくれた人もいる。


 描き終えて八百屋のお兄さんに時間を訊く。19時過ぎ.描き始めたのは16時ごろ?美味しそうな小さいトマトを買う。

 ヴァポレットに乗っても時間がかかるので歩いて帰る。昼食無しで描き続けたのでさすがにフラフラ。夕食、食べるものもないのでレストランに行くつもりにしていたが夕飯の1人レストラン行きは・・・。

 アパートの階段をやっと登り、作業服から着替え。ピザの持ち帰り店があちこちにあるのでそれに決め赤葡萄酒も買う。眼もくらみフラフラする中。河に落ちないように一目散でアパートに帰る。靴を脱ぐのももどかしく葡萄酒の栓を抜いて先ずコップいっぱいごくごくと。

 寝室の窓からみえるレストランの人声が段々大きくなる。無事寝られますように。