贔屓 | 団塊ジイジの Photo Diary

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旅と散歩が大好きで、カメラを持ってブラブラしています。

「贔屓」って、ご存じですか?

最近まで読めなかった漢字で、「ひいき」と読みます。

「ひいき」って普通に使っている「ひいき」です。

「依怙贔屓(えこひいき)」や「判官贔屓(ほうがんびいき)」など。

 

それぞれをオンライン漢和辞典で調べると

 

「贔」は音読みのみで「ヒイ」「ヒ」。

意味は1.「味方をする」「力添えをする」、2.「おおきい」「力強い」。

 

「屓」は古くは「屭」と書き、音読み「キ」訓読み「ひいき」。

意味は1.「力を出すさま」「力強いさま」、2.「鼻で息をする」「いびき」

 

ウィキによれば、「贔屓」は古代中国では「贔屓(ひき)」と呼ぶ神獣なのだそうです。

龍が生んだ九竜(龍)子の神獣の一つで

亀に似た体を持ち重いものを背中に載せることを好む性質がある。

 

「贔屓」の「ひき」が「ひいき」と呼ぶようになった。

 

と言うことで石碑などの重いものは贔屓の背中に載せるのだそうです。

 

最初に紹介する贔屓は東寺のもの。

 

東寺の御影堂(みえどう)の裏手にあるもの。

 

石碑を背負っている亀のような神獣が贔屓です。

 

背負っているのは尊勝陀羅尼の書かれた石板。

贔屓が鼻で息をしながら大きな陀羅尼を背中に背負っている様子です。

ありがたい陀羅尼で唱えると罪障消滅・延命などの功徳があるといいます。

今昔物語によれば百鬼夜行除けにも効くそうです。

 

明治以前はこの像は北野天満宮にあったそうですが、

神仏分離令でこちらに移されたのだそうです。

万病平癒に功徳があるとのことです。

万病平癒の手ぬぐいで贔屓をこすり、患部に刷り込むのだそうです。

完治すれば後ろの手ぬぐい掛けに奉納するのだそうです。

面白い民間信仰があるものです。

新コロの時はどうだったんでしょうね。

 

 

次に紹介するのは岡崎城天守前の贔屓です。

 

右が贔屓です。

東照公遺訓と書かれた石碑を背負うています。

「人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくが如し...」

贔屓が背負うにはもってこいの文言です。

 

岡崎城のからくり時計にも東照公遺訓が出てきますので

動画にしました。実際はもっと長いのですが、短くしました。

よろしければご覧ください。

 

 

岡崎城の様子など別途ブログにします。

ご訪問ありがとうございました。