【再アップ】ささくれヤスシのピュア過ぎる恋 ② | あなたの日々を感動で彩るヤスコロリのブログ

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福岡市在住 ヤスコロリ 人生は誰かからの借り物じゃない。自由で自分らしい「真実の自分」を取り戻して、最高の人生を送りたいあなたにお金や人間関係や心の怖れを超えて前に進む生き方、あり方を、毎日感動的に発信しています

 

 

 

こんにちわ

ヤスコロリです

 

 



 

 

昨日の動画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒカル君は

待ち合わせの場所に

原付で現れた

 

 

 

 

色が白くて眼鏡をかけ

ミリタリーコートを着て

「インテリ活動家」

の雰囲気がめっちゃした

 

 

 

 

「すぐ近くだから」

 

 

 

 

車の私を誘導して

福岡市南区の高級住宅街に

入っていった

 

 

 

 

そのいかにも「アジト」な

感じのアパートは

周りの豪華な一軒家の中で

うっかり見過ごして

しまいそうなほど

さりげなく建っていた

 

 

 

 

 

「公安の目もあるからね」

 

 

 

 

 

さらっとそんなことを言う

ヒカル君に私は興奮した

 

 

 

 

 

ヒカル君は

当時は多分

24,5歳だったと思うが

えらく大人なように見えた

 

 

 

 

高校を辞めて

積極的不登校の活動を始めて

10代で活動家として

メディアからも

注目されたという

 

 

 

 

NHKのトーク番組に出たり

雑誌で紹介されたり

本も書いていた

 

 

 

 

そういえば高校生の時

ヒカル君みたいな人を

何かで見たような。。

 

 

 

 

当時はネットが無かったので

それを確認しようもなく

自分の中で勝手に

 

 

 

 

 

「テレビで見たことのある

活動家の家に来てる」

ことにしてまた興奮した

 

 

 

 

 

「大人のつくったルールに

従わない」

 

 

 

 

 

遅ればせながら

ブルーハーツに

感化されていた私には

ヒカル君の語る

「そっち系」の

言葉がいちいち響いた

 

 

 

 

しばらく東京で

活動していたけど

いろいろあって

福岡に戻ってきた





こっちにはまだ

仲間が少ないから

これから集めていきたい

 

 

 

 

まず手始めに

ビラ配りしよう。 

と言われて

 

 

 

 

 

仲間に入れてもらえた!

と思った

 

 

 

 

 

「アラキ君美容師なら

今度僕を金髪にしてよ」

そう言われて

 

 

 

 

 

 

ブリーチなんて

やったこと無かったが

もちろん喜んでOKした

 

 

 

 

 



 

 

 

 

金髪になったヒカル君と

人気ロックバンドの

コンサート会場の外で

ビラを配った

 

 

 

 

昔ヒカル君は

ブルーハーツの

コンサート会場で

2階席からビラを撒いて

警備員によって

取り押さえられたらしい

 

 

 

 

「取り押さえられる」なんて

なんてカッコいいんだ

 

 

 

 

映画館の事務室まで

館長の後ろを黙って

ついていった

自分が情けなかった

 

 

 

 

 

そうはいっても

ビラを配るときは

普通に

「お願しまーす」といって

頭を下げるヒカル君からは

そんなエキセントリックさ

は感じなかった

 

 

 

 

 

いずれにせよ私は

「フツー」

じゃない話が出来る

友達が出来たことが

なによりも嬉しかった

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

ヒカル君と

交流するようになっても

相変わらず私は

テレクラに

はまったままだった

 

 

 

 

 

「きっとサクラも

いるんだろうな」

 

 

 

 

そう思ってはいたが

 

 

 

 

 

電話の相手から

なんか本当っぽいこと

を言われると

 

 

 

 

 

すぐに信じてしまったのは

ピュア族ならではだろう

 

 

 

 

 

 

お互いの

マスターベーションのために

「あの時」の声を出し合う

テレフォンセックスが

私は好きだった

 

 

 

 

 

実際に会ったりの駆け引きが

上手くできなくて

会ったら会ったで

相手のペースに

持っていかれてしまう

 

 

 

 

 

人間の難しさ

煩わしさを感じずに

寂しさを紛らわせるには

テレフォンセックスが

丁度良かった

 

 

 

 

そのテレフォンセックスも

多くはサクラだったと知って

 

 

 

 

 

「お互い」

じゃなかったんだと

幻滅したのは

ずいぶん後になってからだ

 

 

 

 

女という生き物が

息をするように

嘘をつけることを知って

やっと色んな謎が解けたのは

 

 

 

 

 

それからもっともっと

後になってからのことだ

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

仕事はまったく

上手くいってなかった

 

 

 

 

私はシャンプー以外

全部が下手で

技術テストでは

2年下の後輩から抜かれた

 

 

 

 

お店の人たちは

みんないい人たち

だったが





私から見ると

世間知らずに思えた

 

 

 

 

「自分は世間を知っている」

そう思うことで

ギリギリプライドを

保っていたから

 

 

 

 

みんなと心から

打ち解けることが

出来なかった

 

 

 

 

周りが楽し気に

会話するのが

疎ましかった

 

 

 

 

会話の輪に入らずに

一人で練習していた時

 

 

 

 

「テレクラ野郎」

 

 

 

 

誰かから

そう言われた気がして

背筋が寒くなった

 

 


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