天野忠幸氏 著書「荒木村重」読書感想 | 荒木村重研究会

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実像に迫る010 荒木村重
天野忠幸 著


A5判/並製/104頁
戎光祥出版 (2017/6/15)

荒木村重というリアル戦国ドラマ


戦国時代って、ただの「戦いの歴史」じゃないんです。そこに生きた一人ひとりの「決断」や「葛藤」、そして「信念」が重なって、今に続く物語を形づくっている。

そんなことを、改めて感じさせてくれたのがこの本。


**天野忠幸さんの『荒木村重』**です。


荒木村重という名前、歴史好きじゃないとあまり馴染みがないかもしれません。

でもこの人、実はかなりすごい。

織田信長から実力を認められ、西国政策を任されるほどの大出世を果たした男なんです。

ところが——そんな村重が、突如信長に反旗を翻す。


「あんなに信長に気に入られてたのに?」

そう思う方、たくさんいると思います。


この本は、そのなぜを、表面的な裏切り話ではなく、村重の立場や時代背景を丁寧に描きながら解き明かしていきます。


有岡城での籠城戦、孤立無援の中で描いた未来、そして彼が何を守ろうとしていたのか——

読み進めるほどに、「荒木村重って、本当に魅力的だな」と感じさせられます。


戦国史って、つい信長・秀吉・家康の三巨頭に目がいきがちですが、彼らの周りで必死に生きた人物たちにも、光を当てている一冊です。


村重の謀反は、裏切りというより、時代に対する問いだったのかもしれない。

そんなことを思わせてくれました。


歴史好きの人にも、最近ちょっと戦国時代に興味出てきたって人にも、かなりおすすめです!