パニック障害の治療薬の第一選択剤は
SSRIとされ、パキシルやジェイゾロフトなどが多く
使われます。
もちろん充分効果的であることは多いのですが
そうでないことも結構あるものです。
私の経験では、やはり
デルデル呼吸が非常に効果的です。
しかし患者さんが受診に来られて、
最初から呼吸法を導入とは行きにくいものです。
それを希望してこられるなら可能ですが
たいていの場合ネットなどで勉強?されています。
当然薬物療法を期待されるので、薬を処方しますが・・・
初めはやんわり呼吸についてお話して、そのうち
ち、ということになります。
「息苦しくなる」「息が吸えない」
皆さん「息は吸うもの」と考えていますが、
デルデル呼吸が分かる、あるいは出来るようになると
「息は吐くもの」ということが分かるようになります。
人ごみ、車の運転その他知らず知らず緊張が強まる時は
普段にも増して息を吐くことを忘れて吸ってばかり
になるので‘過呼吸’になりやすく、「もうこれ以上吸えない」
状態になるのだと思います。
セロトニンなどの神経伝達物質を考える前に
普段の呼吸の仕方が非常に大きく影響していることは
間違いない。そう思います。