最近校正をしていて、「甘辛く焚いた牛肉をのせ」と出てきた。

最近校正をしていて、「甘辛く炊いた牛肉をのせ」と出てきた。

<10/22追記>自分の誤字に笑った。

 

いやいや、

「甘辛く煮た牛肉」だろうと思ってギモンを入れたのだが、納品後、嫁とその話をしていたら、「違和感ないけどね」とのこと。

自分の国語力なんて信用していないので、Google先生に聞いてみたところ、第一検索結果に、

 

炊く煮るの違い:「炊く」は食材にひたひたの出汁や煮汁を加えて加熱し、出汁や煮汁を食材に含ませる調理法です。 

煮る」は食材にたっぷりの出汁や煮汁を加えて加熱する調理法です。

 食材を出汁や煮汁に入れて加熱する調理法は、「炊く」ではなく「煮る」になります。

 

つまりこのサイトでは味をしみこませる目的で加熱するのが「炊く」。加熱するのが目的の調理法が「煮る」。

うん。その理屈でいったら水炊きは水煮ですね。

※そういう料理の固有名詞なのでスルーしますけど。

 

次の検索結果には、第一検索結果と似たようなことが書いてあったけど、そこに、

「東日本では、「米を炊く」以外は炊くをあまり使わない。炊くを使い分けるのは関西圏の人たち」

という記載があって納得した。嫁は大阪。俺は岩手。

嫁に今回の件を説明した時も、偶然「炊くって言ったら“米を炊く”以外に使わないじゃん。」と説明していた。

 

ちなみに作業した媒体は関西圏のチラシ。

ということで、自分の指摘は、関西圏では「何じゃこの疑問?日本語知らん奴が校正しているんか」となる。

……難しい。

 

話を広げると、似たようなことに、

「ご確認いただきますようお願いいたします。」「ご確認いただけますようお願いいたします。」がある。

本来の文章を思い出せないため、例文が違っているかもしれないけど、これも、

「ご確認いただけますようお願いいたします。」が気持ち悪くて、

けれど前回通りの記載だったのでそのときはスルーし、嫁と話して「違和感ないよ」という話になった。

 

調べたら、信ぴょう性がありそうなサイトで「関西圏の方言」という一文を見て納得した。

※今調べてもそのサイトにたどり着けないので、根拠のない情報として認識してください。

※ちなみにその文言を使っていた媒体は全国区の冊子。

 

昨今、AI技術が校正を奪うといわれているが、現状でさえ頭を悩ます日本語が多い(ように思う)のに、

AIはどういう判定をして校正するんだろうか。