雨が降って、朝夕涼しくなった。でも、このまま初秋に移るというわけではないらしい。
今年は、ひまわりをやたら、あちこち植えた。去年採種した種にナンバーをつけて、no.1から、no.8まで。咲いてみるとそれほど違いはない。
今年も採種する予定なので、思い立って、写真をとり、名前をつけた。
種苗会社みたいに素敵な名前を考えたわけではない。
まず、「プーチン」。もう咲き終わったが、種類はロシアひまわり。
次に、「NATO」だ。木陰に密集して植えたので、ひょろひょろしてるが、強風でも折れたり倒れたりしない。種類は4種類。
最後に、NATOとかなり離れたところに植えた一群。日照りに弱く、花が咲く前に下の方の葉が枯れ始めた。名前は「ニッポン」。同じ種なのに、格差があるところがナゾ。
最後に多枝咲きで、長く楽しめるのが、「国連」。これはコスパがいい。
来年は、プーチンと国連を増やそうと思っている。NATOからは2種類採種予定。茶色が入ったものと、レモンイエローのやつ。 ニッポンは来年は不採用。酷暑に踏ん張れないへなちょこで、世話を焼かせるからだ。
さて、ハンナ・アーレントの「人間の条件」。
冬にはトルストイを読んでたのだが、春から夏は、全体主義についての本を読んでいる。もうそろそろ知的限界。アーレントは「全体主義の起源」が断然おもしろい。人に薦めたら、けっこう好評。19世紀の秩序が解体して、20世紀に全体主義が現われる。反ユダヤ主義との関連が特に面白い。
そして、「人間の条件」
英語版ではないドイツ語版では「活動的生活(vita activa)という別名がつけられている。 この本のコンセプト。
アーレントは人間の活動力を3つに概念化した。労働(labor)、仕事(work)、活動(action)。それプラス思考(thought)ともう一つあるが、とりあえず3つの活動力について、いろいろ分析している。
活動力というのは、アリストテレスが名付けたものだが、それには労働や仕事は含まれていなかった。奴隷にやらせたのかもね。活動的生活の活動は、ギリシャでは政治的活動を意味した。
どうだろう。現在のただ、食うためだけにあくせくして一生終える奴隷のよう暮らし…。政治的活動なんてやってるわけない。せいぜい、投票に行くぐらい。でも、今では代議制で民主主義なんて、成立してないじゃないか。政治家でない人間が、政治的活動をやってるとしたら、議員2世か、デモや集会に行く少数の人間だけだ。
それでいいのだろうか? だれがこんな不自由で理不尽なルールを決めてるのか? 政治家か、官僚か? 官僚なんて匿名の存在。そんなのに決められて民主主義はどうした? 自由はどうした? 封建時代じゃないぞ!
そんなモヤモヤ抱えているいる人、アーレントを読んでアタマを整理してから考えることを始めてみればどうでしょうか?
これから、「人間の条件」について連載します。
とても、1回では収まりそうにないので…。
今回は、アーレントの写真を紹介。考えて考え抜く人だったみたいです。それに、かなりのヘビースモーカー。残っている写真は片手タバコ…が多いです。もてない女の典型と思うかもしれないけど、ハイデガーとのメロドラマみたいなハナシもあるし、アメリカに住むようになってからも、2~3人の男からプロポーズされたみたいです。
では、次回。