ジジババデモクラシー | あらかんスクラップブック

あらかんスクラップブック

60代の哀歓こもごも

ジョー・バイデン候補が「勝利宣言」を行い、「分断ではなく結束を目指す大統領になる」などと表明した。

ワシントンポストの大見出しも「A time to heal (和解の時)」。

選挙も大変だったが、トランプが、人々の分断を煽ったから、人々の心はすさんでる。まず、次期大統領が「私は自分に投票してくれた人のために働くのと同じくらい、私に投票しなかった人のためにも働きます」というのは、感動的だ。 「国民のために働く」という日本の現首相はこんなことは言わない。

これで、アメリカの民主主義が守られそうで、ほっとした。

オバマからトランプに代わってから、びっくりすることばかりだった。

メキシコとの国境にホンマモンの壁!

言論は狂気じみていて、アメリカの人が気の毒だった。

それでも、大統領。 首相より権限が強い。サインすればなんでもやれる。

国際的な協調体制からは、離脱宣言。

TPP(環太平洋パートナーシップ)、ユネスコ、国連人権理事会、INF(中距離核戦力破棄)、パリ協定(地球温暖化)、WHO(世界保健機関)…。

 

でも、日本と違うのは、マスメディアがしっかりして、トランクにフェイク呼ばわりしようと、めげなかった。 大統領であろうと、記者会見ではしつこく追及し、大統領の証拠もないウソやデマは、中継を打ち切った。

 

国民もしっかりしていた。 デモを何度もやって、メディアのインタビューにもきちんとした意見を述べていた。

忖度のない国民性なんだね。あっけらかんと政権批判をする。

芸能人も、気軽に支持表明し、ライバルをジョークで笑いとばす。

 

カーリー・サイモンの、You're Sovain

 

ベッドミドラーのトランプ敗北記念のオリジナルソングもあるよ。

You're moving out today

 

明るいね。まだまだ、アメリカンデモクラシーは生きている。

日本のデモクラシーのほうが、やばい。 深闇の底知れぬ暗さ。

 

学術会議の会員任命拒否問題で、拒否された6人は、「政府の安全保障政策方針に、反対運動を先導するのではないか」という懸念からはずされたということがわかった。 判断をしたのは、杉田官房副長官だと推察される。

杉田官房副長官は、元警察官僚で、警備公安畑。 警備公安というのは、個人の思想調査をする。

だいぶん古いけど、小林多喜二が逮捕された当日に3時間の拷問を受けて獄死した。容疑は治安維持法違反。 今はそんな法律がないのに、しかも日本学術会議法に明白に違反しているということを承知で、ウラでそんな思想調査をやって、首相が任命拒否する。日本は今、そんな国だということだ。

学会からの抗議が止まらない。 6名は揃って人文社会系の学者だったことから、人文社会学協会連合会(220余の学会)が、6人全員の任命を要求する記者会見をした。

 

 

数日前には、医学系の学会(136学会)も。

 

学会、学者のほとんどが、任命拒否に反対しているのではないか?

法律を守らない内閣なんだもの。 連日の国会での首相の無能ぶりもあって、支持率も下がりつづけている。

 

新コロナ対応で、どの国も大変なときだ。 でも、そんなときこそ、国のトップが問われる。 国会で答弁の場面になって、秘書官から手書きのメモをいちいちもらわなければ、しゃべれない首相が、バイデン大統領、習近平、プーチン大統領…などと、首脳外交できるか? 北朝鮮と拉致問題の交渉ができるか?

早く、菅政権にレッドカードを突きつけなければ、こんどは、国民が問われる。 デモクラシーが問われる。

学者の人たちは、学問の枠内にとどまらず、行動を起こしている。 

 

検察も、一時は検事総長人事で牛耳られそうになったが、今、安倍政権がらみの裁判、河井元法相夫妻の公選法違反事件、森友問題で自死に追い込まれた赤木さんの妻の訴訟が本格化している。

検察は、国民の信頼を取り戻すためにも、法にのっとり、国民の側に立って、デモクラシーを守ってほしい。  

 

日本は、戦争中も憲法は停止しなかったし、議会も敗戦まで開かれていた。 でも、議会制民主主義や立憲主義は機能してなかった。

国民はだんだん戦争することに抵抗がなくなって、自分の夫や息子を戦争に喜んで送り出し、野垂れ死にさせてしまった。

 

日本学術会議の任命拒否問題は、学問の自由、思想の自由、表現の自由という憲法問題だし、 国会の質疑は、議会制民主主義の問題。 これらが、健全に機能していないと、あっという間に戦争になる。

ジジババは、そのことを身にしみて知っている。 親が戦争世代の私なんかも、よくわかる。 だから、国会前デモや抗議集会は、ジジババばかりになる。

ジジババが、まずガンバロー! バイデンだって78歳。 アメリカ国民は史上最高の得票数で彼を選んだ。 

 

がんばる日本のジジババに、だれか応援ソングを作ってくれないかなぁ。 「スガやめろ!」ソング。

明るくね。

最後に、ジジババ愛用の 9条Tシャツ

よく、見るとカワイイ。

ネットでも買えるよ。3色ある。