昨日の法隆寺食堂とそっくりな建物

 

「天平大浴堂」

 

に続いて今日は、

 

大正13年7月10日発行 「新撰 修善寺繁昌記」

 

 

新井旅館の広告スペースに、

 

 

「玄関は宇治の鳳凰堂に擬し」

 

と書かれています。

 

この記事は以前にもご紹介しました。

 

2011年8月2日の日記

 

2013年5月24日の日記

 

宇治の平等院の写真です。

 

              Wikipedia参照

 

この正面。

 

              Wikipedia参照

 

そして、大正13年の玄関というのがこちら。

 

 

大正8年築 登録文化財 月の棟

 

当時の大工棟梁は赤坂準一。

 

「車寄せの屋根が平等院を模している」

 

という話を昨日同様、東海大学工学部建築学科の教授にお話ししたところ、

 

「新潟出雲崎の良寛堂の屋根は、平等院の南北翼廊を模している」

 

とおっしゃられました。

 

南翼廊のアップがこちら

 

             Wikipedia参照

 

そして新潟出雲崎の「良寛堂」

 

 

なるほど。

 

「良寛堂」は大正10年に安田靫彦画伯がデザインし、新井旅館棟梁赤坂準一が図面を引いています。

  

「月の棟」は大正8年に新井旅館棟梁赤坂準一が平等院を模して図面を引いている。

  

この二つを鑑みると、

 

大正8年築 登録文化財 月の棟

 

のデザインは安田靫彦画伯の可能性が大きい。

 

という結論になりました。

 

奈良の建物を研究し、法隆寺や東大寺・唐招提寺などの天平建築を模した建物を新井旅館に設けた安田画伯。

 

「吉野の棟」は安田画伯考証で、京都・東山文化を模して造られたと書かれています。

 

以前から「月の棟」のデザインは安田画伯ではないか?

 

との疑問がありましたが、東海大学の教授とお会いして確信に変わりました。

 

蔵の中の資料を調べたりすることで、もっとしっかりとした事実がわかるかもしれません。

 

 

 

 

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