新井旅館では、平成10年に国の有形文化財の登録を受け、



館内を御案内する


文化財ガイド


を10時・15時・16時(16時は宿泊者のみ)の3回


毎日行っています。


その案内でも話される 「新井旅館の歴史」 の一部を数回に分けて御案内しております。



第1回 青州楼の話はこちらをクリック


第2回 明治32年の話はこちらをクリック


第3回 日本美術院の話はこちらをクリック


第4回 明治41年の話はこちらをクリック


第5回 大正時代の話はこちらをクリック


第6回 大正から昭和への話はこちらをクリック




昭和に入ると天平大浴堂を皮切りに建物の改築新築を計り始めました。



まずは、昭和7年に「あやめの棟」が完成。


四部屋からなる各客室は10畳と次の間をもち、それぞれ室内の意匠を変え、


書院風の造作から書院数寄屋風、数寄屋風と展開しています。




昭和9年には「花の棟」を改築。


新しい花の棟建築に関しては、安田靫彦画伯も時々訪れ、


渡り廊下の魚見台・花の各棟の床脇・欄間・窓などに先生の考証が入りました。



「歴史を秘める古い建物はずっしりとした重い感じがあるので、


               近代的な旅館の設備に改造しても古い置くゆかしさを残すように」



と注意されていたようです。




昭和10年、現在の「特別室吉野・龍田・山吹の棟」を新築。


こちらの棟も安田画伯考証。


離れ風に造られた純日本建築で、数寄屋造りの真壁構造でできています。


外壁は土壁、屋根はいぶし瓦と銅板一文字葺き、


天城杉の赤味の良材を主とした用材で、木材の使用個所・方法とも申し分なく、


今日では希となった建築技術を駆使し、優美な仕上げとなっています。


室町時代や桃山時代の古建築の長所を取り入れて、


巧みに庭園と調和させている優美で軽妙な棟になっており、


新井旅館がもっとも力を入れた建築です。


床の間や書院、そして書院の火灯窓など随所に安田画伯の細かな考証が伺えます。



新井旅館のホームページもどうぞご覧下さい。

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修善寺の紅葉は11月中旬からが見頃です。