肌身にしみこむ | 荒井広幸 草の根 ブログ

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荒井広幸(あらいひろゆき)参議院議員 オフィシャルブログ

すでに1ヶ月を過ぎた。南東北の福島に、やっと桜が咲き始めた。

過日アップした3人の町村長さんの切々とした問いかけに、肌身にしみこむようなその脳みと苦労を共有しようとすればするほど我身の欺瞞を知ることになった。

原発は安全である、と思い込んで来たし、そう思い込もうとして来たのかもしれないと反省している。そしてこの人類の歴史上にない長期にわたるトラブルの連鎖。国策として、エネルギー確保のために原発の重要な位置づけを説き、地球温暖化を予防する当面の切り符として新たな価値を与えて来た私にとって、後味の悪さを追い払うおとする場として、政府・与野党合同会議に臨んでいたのかもしれないと思ってもみる。
放射線は目に見えない不安を生む悪魔である。初動対応のまずさで、家族や地域の絆を自主避難に任せることで、政府がずたずたにした。政府は、首長や住民に判断を押しつけてはならないことや、“国の資産買取り”提言もまだ実現できてない。いかに合同会議で、悪い方向に向かわぬよう方策を提案してみても今まで迅速に実行されなかった以上、私にも同じ罪がある。

自分とはなにか、などと言い出せば、この大災害で苦しむ方々が多数いらっしゃるのに、その方々のお手伝いをすべき政治家の端くれが甘えているように聞こえるかもしれない。
弘法大師の教えに関心を持ちつつ、1月頃だったか冬のある朝六時過ぎ京都の東寺御影堂を訪れた。ずっと毎日おこなわれている生身供に参った。
「人間が迷うのは、ほかに迷わせるものがあって迷うのではなく、自分が自分に迷っているのではないか」という三浦俊良先生の言葉(本)に出会った。この言葉を噛みしめて地元東北・福島の再生にわずかでも尽くしたいと考えている。

東北の本当の春はまだまだ。全国の皆さんのお心に感謝して…。

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