かけがえのないもの、つくり直し | 荒井広幸 草の根 ブログ

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荒井広幸(あらいひろゆき)参議院議員 オフィシャルブログ

3・11あの時、誰もがかけがえのないものを一瞬に思い浮べた。命、家族、地域、仕事、学校…。
かけがえのない大切なものを、守るために一つずつ積み重ね直して、出直して行かなければいけない。原発事故が終わってない中、気が遠くなる思いで、そう被災者の方々は観念し始めている。また、そう割り切らねばやりきれないものがあることも、避難所や30キロ圏外の住民の方々と話してよくわかる。私もそこの一人なのである。そう思っている。
しかし現実は、原発事故は今だに続き放射能物質が漏れ出ている。「レベル7」とはこの点に重きを置けば当然下されるべき判断である。
東電による収束に向けた道筋「エ程表」発表で、何か事態が安定したとの楽観論が出始めてはいないかと不安に思い始めた。
政府+安全委員会+保安院+東電が異口同音に、圧力容器や格納容器が損傷しているにもかかわらず、数週間も放射性物質が外に出ているにもかかわらず、「健全性は保たれている」といった説明を繰り返し、事故を過少評価する態度があった。それは実感として、災被住民と国際社会からの不信を招くことになった。
まさか、政府は、被災者を納得させるための単なる説明材料ぐらいのつもりで工程表を示させたのではないだろう。
まさか、東電も客観的見通しが不充分なまま政府の圧力でつくったもの、と後で言い訳するつもりではないだろう。
万一にも、エ程通り事が運ばず、対応が功を奏さない場合、このエ程表は東電の作ったもので政府は責任なし、との姿勢を取ることがあれば、今までの民主管政権にはまたあったことだが、人道上にも決して許されることではない。

セロン調査でなく、ヨロン調査で与野党協力賛成53%、大連立賛成60%と出したマスコミがあるが、前出の点などをチェックし、正すことがこれまで以上に我々野党には求められている、ことの裏返しとして理解している。

尚、本日17時15分からの政府・与野党会議はまさに、そうした国民各位の意見を形にした質問と提言を出します。下記資料をご覧下さい。

【福島原発事故の現状について】