治療の日② | 1/100000の戦い

1/100000の戦い

10万人に一人と言われる進行性のガン「悪性黒色腫」 ある日突然「残念な結果ですが、あなたはガンです」と告知を受けました。 なぜ自分が? さまざまな葛藤がありましたがなってしまったものは仕方ない… さぁこれからどう戦っていくか… ガンのこと 水泳のこと

採尿は バッチリ取れた。



次は 採血。



わたしの左腕は どうにも血管がわかりにくいようで 一発で 採血できたり 一発で 点滴のルートが 取れたためしがない。



ベテランの看護師さんや ベテランの技師さんや 「わたしは 採血上手!」と豪語するドクターでも たいてい 一度は失敗する。



左腕から 一発で 痛くもなく 本当に上手に取れたのは たった1回だけである。



その一発で上手に取ったのは 入院中に いかにも信用ならない ギャル風の看護士。



あまりにも不自然に つけまつげを つけすぎていて マバタキをすると 風がくるくらい!?



「わたし 全然 自信ないで~す!」 ・・・と言いながら いとも簡単に 左腕から採血をした時には 本当に驚きました。



今日は 体調がいい。



めざましテレビの占いも 1位だったし なんか いけそうな気がする・・・!?



そんなわけで 本日の採血は 思い切って 左腕を出してみました。



そういえば いつも 左腕に 針を刺される時は 「左腕は取りにくいみたいで 失敗されることが多いんです・・・」という 余計な知識を 相手に与えていた。



何も言わないで 左腕を出したら 意外と簡単に取れたりして・・・?



今日の担当は ベテランそうな 女性の検査技師さん。



「じゃあ ちょっと チクっとしますよ~」



「はい・・・」



「あれ? おかしいわね・・・」



「い 痛い・・・」



「ごめんなさいね。 一回 針を抜きますね。 ちょっと 取りにくいみたいなので 右腕から取りましょうか?」



「そ そうしてください・・・」



やっぱり ダメだったか・・・



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腫瘍外来にて。



今日は 女医さんが6人。



「今日は 治療の前に リンパと リンパ節の腫れを診てみましょう。」



「は はい。」



先生たちが次々に 足の付け根周辺を 押したり こすったり・・・



「○○ちゃん わかる~? 感染すると ここが腫れるのよ~」



「ここですか~?」



「ダメダメ! もっと 強く押さないと 分かんないわよ~」



「こうですか~?」



「あ あのう かなり痛いんですけど・・・」



「あっ・・・ 痛かった? ごめんね~! 今のじゃ 痛いみたいだから もうちょっと 弱めにね~!」
 
「は~い!」



まるで 実験台のよう・・・!?



血液・尿検査の結果は 特に異常はなし。



腎臓の 尿素窒素と クレアチニンは 問題なし。



肝臓の AST(GOT) ALT(GPT) も 問題なし。



肝臓の アルコールのγ-GTPも 問題なし。



中性脂肪は 下限ギリギリ。



白血球は 相変わらず 4000に満たず。



気になる血糖値は 空腹時なのに 140。



でも 150を超えていなかったので インスリンは打たず。



ヘモグロビンA1cは ほんのちょっと 下がっていた。



色々な結果を聞いて インターフェロンの治療が始まりました。



今日から 新しい麻酔テープを使うことに。



この病院は ジェネリックを積極的に使うので 後発型の 今までのよりは 良さそうな感じ。



今日の担当は・・・ 前回と同じく またしても 新人ちゃん。



しかし この新人ちゃんは なかなか 腕がよかったはず・・・なのでしたが どうも調子がよくなかったのか 激痛でした・・・



痛さのあまり 汗は たっぷりかき 痛くて 歩くのも困難になったので 車イスを出してもらうことに。



しばらく お熱が出るので 回復するまで ひとやすみ・・・