12月に読んだ本 ⑤ | しげる((あらはちく))はこうしてできている

しげる((あらはちく))はこうしてできている

そりゃまぁネットだから、書けることと書けないことはあるけれど
とりあえずさらけ出せることはさらけ出していくことが
ときには必要なんですよねwww~^^

こんにちわふたぬ~ん♪

 

 

 

ペタしてね

↑そろそろ洗濯物も取り込まないと?

 

 

 

結局今日も朝から洗濯はしたものの

だらだらとこんな時間まで過ごしてしまいました^^

 

 

 

とりあえずまだ腹は減らないので

先にブログを書いてしまおうかなと!

 

 

 

昨日は買い出しついでのBOOKOFFで粘って探しましたが

これといって食指を動かすものがほとんどなくて

CD2枚にDVD1枚、文庫本2冊という経済的な散財で済んだ^^

 

 

 

 

でも思えば今年になってから手に入れたCDを

まだ1枚もiTunesには取り込んでないわけで

そんなのが新たに食指を動かす盤を見つけにくいのかも!

 

 

 

 

あとで取り込み作業をするかどうか、、、

 

 

 

 

森谷明子「矢上教授の午後」

12月27日~12月30日

 

 

 

 

コロナで休んだあとの出勤時から読み始めた初読み作家です

 

 

この著者の素性をしげるは知らないけれど

こういう現代劇ミステリというよりは

紫式部を主人公にした平安時代ミステリが代表作のようです

 

 

 

 

そしてこれがまた不思議なプロローグから始まるわけで

一瞬ファンタジーなのかとも思ったけれど

次のチャプターから始まる別々の短い視点の連続が

少しずつ何が起きているかを詳らかにしていくという趣向でした!

 

 

 

 

実はプロローグとエピローグを除くと

その両日にはさまれた8月23日に起きた事件で

とある大学の取り壊しが決まったような半分物置ともいえそうな旧校舎に

夏の嵐で閉じ込められた多くの登場人物たちが右往左往するという

なかなかの群像劇でもありました!

 

 

 

 

ただ最初は民族楽器が汚損されていたり

学園祭のときの表彰状が盗難されていたりと

日常ミステリなのかなと思って読み奨めていたら

途中から実際にその建物の中で殺人事件も起きてしまう!

 

 

 

 

それがそこに居合わせた大学関係者の誰も知らない人物で

果たして何がどうなっているのかという密室劇でもあります^^

 

 

 

矢上教授というのは教授と呼ばれているけれど

ただの非常勤講師の高齢男性で

その旧校舎に準備室をあてがわれて永年蔵書を溜め込んでいるという御仁で

その他にはレポート提出のためにそこに軟禁状態の学生たちや指導教員

 

 

あとは自分の研究資料を探しに来たテレビ出演もしている教授や

矢上教授のワトソン役を買って出た研究資料を破棄しにきた教授など

そしてそれぞれの助手なんかが入り乱れているわけですが

旧校舎全体から見ればほとんど人がいないような環境です

 

 

 

 

つまり事件が発生したときは嵐による停電とエレベーターの停止

その前に物置に看板を置きに来た事務のアルバイトの学生によって

非常時の階段室が出入りできなくなるというアクシデントのために

誰も旧校舎から出られなくなった中で

それぞれの研究室に散らばっていたという状況^^

 

 

 

 

とはいえなんだかいろんなものが錯綜していて

その冠たるものが民族楽器であったり表彰状であったり

またフェレットまで出てくるし屋上のバナナ菜園などもあったり

嵐の前に謎の青年が死んだ男を追掛けて旧校舎に入っていくし

そうしたら謎の高齢婦人も登場するわで

読んでるほうはけっこう混乱の極みに振り回される感じ!

 

 

 

 

これがいったいどこに収束していくのか

最後はすべての伏線が回収されてようやくスッキリするまで

とにかく???の連続だったかも^^

 

 

 

 

面白いのは東京を襲ったこの豪雨の嵐によって

矢上教授の元へと急いでいた女学生も

電車が止まって大学にたどり着けないという展開も

ずっと描かれ続けていたところ^^

 

 

 

ま、彼女が民族楽器事件や表彰状事件の謎解きを

矢上教授に依頼して教授から呼び出されていたわけだが^^

 

 

 

 

まぁそれよりもこういった大学の旧校舎に蔵書を溜め込めるような

そういう教授の身分が一番しげるはうらやましかった読書でもあった

 

 

 

 

 

乙野四方字「僕が愛したすべての君へ」

12月30日~1月2日

 

 

 

年をまたいで2年越しの読書になってしまった^^

 

 

そしてこれは続編の「君を愛したひとりの僕へ」と一緒に買ったんですが

買った当日から読み始めたというところ

 

 

 

 

このタイトルからはわかりにくいかもだけど

完全に異世界というか並行世界を扱うSF連作で

まずはその世界観を理解するところから始まる

 

 

 

といってもそれほど難しいわけではなくて

並行世界研究により人は日常茶飯に並行世界を行き来していて

それがすぐ隣とか割と近い場合は

ただの物忘れなどの現象で済むということがわかったわけで

大きく離れた並行世界では

もちろん自分に関わる人たちや境遇もけっこう変わってくるという

そんなところでやがて研究成果として当たり前になって

自分が今どのくらい離れた並行世界にいるのかを

腕時計のようなセンサーが数値表示をしてくれるようになっている

 

 

 

 

つまり数値が1とか2くらいならほとんど違和感もなく暮らしているというわけ

 

 

 

 

そして中盤くらいから提示されるのが

例えすぐ近くの並行世界であったとしても

元の世界と並行世界の自分は同一人物といえるのかどうか

もちろんそれは他人も含めてという命題

 

 

 

 

 

なかなか巧みに構成されているわけで

つまり恋人と結婚するときに

いつお互いが並行世界の住人と入れ替わるかわからないのに

式を挙げたり初夜を迎えたりできるのかというのを悩むのである^^

 

 

 

 

 

そんな二人が主人公というか主人公は僕なわけだけど

並行世界の研究に携わりながら

克服していくものや概念がなかなか的をついているというところでした♪

 

 

 

 

 

そして謎のプロローグの結果が語られるエピローグ!!!

 

 

 

実はこれが続編の世界観の方向性を決めるというか

この2冊でひとつの話というわけだけど

続編のほうはまた次の機会に^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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