【橘 遥斗】


1、プロフィール

・奈良県桜井市の出身

・古墳時代から続く豪族の末裔

・日本文学・武道を基軸とする超文系

・高校まで弓道、剣道、馬術にも打ち込む

・大学は東洋、日本文学史を専攻

・熱心な『四書五経』の愛読者

・穏やかで感情変化を見せない性格


2、加入の経緯と性格

 幼少期から武将に憧れ、現代にあってそのような人物を目指してきた。陸上競技はその一環で取り組んでいた所もあり、元々は400〜1500mと言う非常に珍しい競技専攻をしていた。スカウトは祖母が営む茶室にたまたま出向いた小森が見出したが、その小森曰く『1日に2.3本の中距離レースを淡々とこなせるタフさに魅力を感じた』とのこと。最初は陸上一本に絞るつもりはなく「駅伝との両立」にもネックに感じていたが、覇桜学院に文学史専攻があったために魅力を感じた他、小森が駅伝は二の次で良いと言う条件を提示したため入学を決意。やがて他選手達の熱意を受けて次第に1500〜5000mで真価を発揮していくようになる。

 穏やかで人当たりが良く、他者を包み込むようような雰囲気と高い傾聴力もあって何かと周囲から頼りにされる事が多く、後述の神野や大和のような周囲との温度差が激しい人間にとっては良き理解者となる人物。また対人関係において高い洞察力と勘が働くタイプでもあり、直感的にその人物の内に秘める問題等を見抜いては巧みに懐に入っていくことができる。個性が強いこの世代がまとまったのは橘の力による所が非常に大きく、いち早くこの素質を見出した細田も走力以上にこの点を評価している。




【神山 亮太】


1、プロフィール

・福井県の出身

・兄は先輩でもある神山雄斗

・様々な物事のデータ化が趣味

・大学は数学科を専攻

・数学者を目指し現在院に所属中

・何事も正確にこなす事に拘る

・元々は400m全国クラスの選手


2、加入の経緯と性格

 インターハイを観戦していた小森によって見出される。最初短距離でやっていくつもりだったが、小森に推されて出場した800mで戦績を残してから中距離に目覚め、その中距離を戦うためのスタミナを養う名目で距離を伸ばす内に長距離にも目覚める。駅伝での戦績は乏しいが、反面ユニバーシアードの800m.1500mで表彰台に上がるレベルにまで成長を遂げる。特に1500mでは部内において橘と1.2を争うレベルである。

 他人のミスに寛容だが自分のミスには厳しいタイプ。基本的には良いことの方が多いが、時折その性格が災いして他者から見た自分と自分自身の評価のギャップに苦しむ事もあると言うある意味では不器用な性格である。また理数系の分野に関して基本的に何でも興味が旺盛だが、その中でも特に数学分野への関心は相当レベルであり、大学卒業後プロになって得た収入を全投入して大学院に進学して今現在も研究業と競技を両立しているほど。本人は『数学を極めれば世界の真理を解けるはず!』と至って本気で思っているらしい。





【大和 海成】


1、プロフィール

・京都府京都市の出身

・橘遥斗の幼馴染

・熱い性格、言うよりエネルギッシュ

・寝る時以外常に何かしら動き回ってる

・天才肌かつ努力家

・大食漢でもあり丈夫さを売りとしている

・専攻はスポーツサイエンス


2、加入の経緯と性格

 そういう決まりがある訳ではないとはいえ基本的に細田・小森がスカウトした選手が加入する傾向が非常に強い覇桜学院長距離ブロックにあって、数少ない自ら小森の指導を目指して入学してきた選手。その一心で一般組の中ではダントツの主席で入学して学力特待制度を頼りに上京し、後にスポーツ特待制度の追加承認まで受ける。いざ入部する際にも小森の下へ赴いては思いの丈を延々と力説しており、半ば小森の根負けと言う形でエリート枠での指導を承諾された。因みに須賀洋輔がこの熱意を大変高く買っており、度々会っては個人的な指導を施していた。

 上述の熱血ぶりであったため、指導を承諾こそされたものの小森としてはかなり扱い難い選手だったそう。ただし能力自体はかなり高く評価されており、その分熱血漢が災いして1人で突っ走るような事が無いようにと度々注意を受けていた。当初チームへは温度差があって馴染むのに時間を要したが、橘の仲介もあって現在はすっかりOB会にも打ち解けているほか、後述の通り神野とは大の親友である。





【神野 陸】


1、プロフィール

・京都府京都市の出身

・文武とも天才気質

・小森佑馬の従兄弟

・小森よりは棘が少なめの性格

・高校から修練のため単身九州へ移住

・音楽と美術と家庭科の成績は壊滅級

・思考回路が理数系と哲学性を併せた要領


2、加入の経緯と性格

 九州に視察に来ていた小森によって見出される。距離に関わらず走る競技全般が得意であり、山岳地で鍛えたスタミナ・体幹・足腰に加え、短距離選手に混ざって叩き上げたスピードで『世界を獲る』と豪語していた姿勢が小森に気に入られたらしい。一方の細田からは能力を高く評価される反面、小森に非常に似た性格かつ本来は徹底的な合理主義者でもあるためその点を懸念されており、橘と仲が良いのはチームメイトとの軋轢の発生を危惧した細田がいち早く神野を橘と引き合せたからと言うのもある。

 前述の通り軋轢を生みやすい性格だが、上述の配慮もあって基本的にはチーム内で調和的な立ち位置にいる。入部後エリート枠として指導を受け、監督業と並行していた小森に代わって藤森優輝・小椋天が練習パートナーとしてつく事もあったが、そこから湧いてくる自信の裏返しという側面もあるのか『エース』と言う立場には絶対的に近い拘りがあり、同じくエリート枠で指導を受けていた大和とはその座を巡って激しく争った仲である。この一件は一時部内が2つに派閥化する程の事態にまでなったが、熱意の方向自体は同じであるため橘がこの対立構図を仲介し『どんな喧嘩も練習で決着させよう』と決めてからは常に最大のライバルとして高め合う仲になり、いつしか親友にまでなる。





【大倉 翔哉】


1、プロフィール

・エルドレッドの生まれ&育ち

・幼少期から高地の悪路で育つ

・高校から単身で日本に移り住む

・将来マラソン転向志望

・珍しく細田翔哉に憧れを持っている

・走る以外の事は基本面倒くさがり


2、加入の経緯と性格

 両親がケニアのエルドレッドを拠点に長距離のペースキャンプとエージェント業を営んでいたため、幼い頃から常にケニアのプロランナー達に囲まれて高地&悪路でのトレーニングが当たり前の日常で暮らしてきた。元々高校卒業後はケニアに戻って早くからマラソンを志すつもりだったが、細田翔哉がケニアのマラソン大会に遠征した際にその強さに憧れを抱き、彼が覇桜学院の監督を務めているという(誤)情報を聞きつけて、スポーツ特待生制度を利用して半ば衝動的に覇桜学院への入学を決める。

 一応大和と同じくスポーツサイエンスを専攻していたが、上述のような背景から覇桜学院の中では決して勉学に明るい方ではなかった。そんな大倉を見かねて積極的に勉強を教えるようになったのが大和であり、彼とは仲良しになっている。因みにマラソンにかける想いが並々ならぬものである事もあって、基本的に月の走行距離は他の選手のそれが霞む程多い。夢は現役で走れるだけ走った後マラソン賞金とスポンサー収入でエルドレッドにてのんびり寝て暮らす事だそう。

 そんな感じで基本面倒臭がりではあるが、捻くれ者が多い覇桜学院出身の選手としては珍しく駅伝に対しての興味度合いはかなり高く、ニューイヤー駅伝にはかなり関心を持っているらしい。。。





【楠本 大聖】


1、プロフィール

兵庫県の姫路市出身

・元々登山が好きで今でも趣味

・本来走るのは苦手(と言うか嫌い)

・考古学専攻で将来発掘に携わりたい

・控えめな性格だが協調性は高い

・意外と実力派のトレーダー


2、加入の背景と性格

 前述の通り元々はアマチュア登山家で尚且つ走るのが苦手。しかし、小中9年間持久走で下から数えた方が早いと言う屈辱を味わい続け、苦手を克服するべく高校から長距離に取り組み始める。部活に所属していた訳では無く、専ら個人でロードを叩き上げてきたので高校まではトラックの実績皆無であり、公式記録も持ってなかった。ただし何故かトライアスロンの大会には何度か出場しており、その姿をたまたま目に留めた小森に素質を見出され、スカウトされた。

 入学したばかりの頃は陸上競技の経験が皆無だったため周囲との会話にも困るレベルであったが、その様子を察した橘が1から知識を授け、熱心に競技に引っ張り込んだ事で徐々にその魅力に引き込まれて才能を開花させる。その後はロード・トラック問わず一線級に記録を伸ばすが、選手層と持ち前のアップダウンへの耐性からH根5区のような特殊区間で大いに活躍した。