3月19日の月 | ιωι"の研究小屋の分室の犬小屋

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ゆるいです。てきとーです。ただの思い出と趣味部屋です。

BGMはVangelisが2016年に発売したRosettaで、欧州宇宙機関のミッション「ロゼッタ」の為に書かれた曲を収録したアルバムで、これはその中の一つ「Albedo 0.06」です。

 

 

 

夕べは雲があってもう無理かと思ってたけど、風も強くて雲の移動スピードが速いもんだから、待ってたらチャンスあるかも!と思って待ち続け、狙い通りの月が撮れました。

 

撮影時間は23:00です。もう翌日が休みじゃなかったら既に寝てる時間なんですけど、春分の日ですからね( ̄ー ̄)ニヤリ ちょっと頑張りましたよw

前日の月とふたご座の位置関係と比べてみましょう。

 

 

さて、ここでちょいと📷のレンズ焦点距離による月の見え方の違いをお見せしましょう。使用してる📷はどちらも同じマイクロフォーサーズの2000万画素機です。

 

こちらは35mm判換算焦点距離200mmで撮ったものです。

20MPノートリミングで撮ると、真ん中にちっこく写るだけです。

 

そしてこちらはSkyWatcher BKED100の天体望遠鏡で、換算焦点距離は1800mmです。上のやつより焦点距離は9倍ありますので同じ画角でもノートリミングでここまで大きく写せます。

 

赤枠でくくった部分をクロップしてみましょう。

画素数は600×600pixなので36万画素となります。

これが焦点距離の差による見え方の違いです。

 

 

ではここで使用機材を紹介します。

 

 

そして、ここでフルサイズセンサーのカメラで撮ればもっときれいに撮れる!と勘違いしてしまう人も居ると思いますが、残念ながらそうではありません。

 

📷を知ってる人ならフルサイズ規格はマイクロフォーサーズ規格の面積4倍のセンサーって事は解ってると思います。そのため、焦点距離900mmのBKED100に取り付けてこの月を撮ったとしましょう。そうですね、フルサイズだけど2000万画素機で撮ったと仮定します。

 

 

するとこういう事になります。600×600pixの範囲をクロップしても得られる情報量はマイクロフォーサーズ機の1/4になり激減します。なぜならフルサイズ機は焦点距離900mmの鏡筒に取り付けてもそれは900mmのままだからです。マイクロフォーサーズはセンサーがフルサイズの面積1/4で画角が狭くなるため、焦点距離900mmのものはフルサイズ換算すると倍の1800mm相当となるからです。

 

👇この差は大きいでしょう。

もしフルサイズ機でマイクロフォーサーズ機のこの月と同等の大きさで撮りたいと思った場合どうすればいいのか。それはフルサイズ機で8000万画素のカメラが無いと対等にはなりません。おそらくそこまで行けばフルサイズ機のほうがより綺麗に仕上げられる可能性はありますが、現状、フルサイズ機ではSONYのα7R IVの6100万画素が最高です。

 

これが、俺が月や惑星を撮影するのにフルサイズ機は力不足、不要と言ってる理由です。

 

まあ、実際に俺が持ってるフルサイズ機のNikon D810Aは3600万画素ですが、9年前、月撮影対決を1600万画素のOLYMPUS OM-D E-M10とやってみた結果、この3600万画素vs1600万画素での対決は画素数が2倍以上もあるD810Aは惨敗していますから。

 

「それでもフルサイズのほうが解像感が良いだろ!」という声も聞こえてきそうですがw それも残念ながらE-M10に負けています。

 

 

 

もし1600万画素のマイクロフォーサーズ機にフルサイズが勝ちたかったら最低でも6400万画素無いとダメ!と当時の俺は結論づけていましたが、フルサイズ6400万画素機は2024年現在も存在していません。

 

 

 

あ、ちなみに、現在フルサイズ機ではメインストリーム化している画素数は4000万画素ですので、もしフルサイズ4000万画素機ならどれくらいになるのか?もシミュレートしてみました。

2000万画素の2倍なので滅茶苦茶大きくなるはず!って錯覚したら負けですw なぜなら面積2倍ってことは平方根では1.41421356ですから。つまり、1辺の長さが1.4倍になるだけです。

ね?まだ全然勝てないでしょ。

マイクロフォーサーズ機の2000万画素にタメはれそうなのはAPC-C機の4000万画素、富士フィルムのX-H2かもしれないな。焦点距離はフルサイズの約1.5倍なので、フルサイズ4000万画素機で撮った月より一回り大きい感じで撮れて、その上、4000万画素なので1辺1.4倍…大雑把に計算しても約2.1倍と、X-H2ならもしかしたら突破できるかな?程度。

 

なら機材の運用のしやすさ、コスト面とか考慮したらまだまだマイクロフォーサーズのほうが有利ですね。だってX-H2よりは同じマイクロフォーサーズで、2500万画素に達したパナソニックのG9PROⅡがいいんじゃね?って思いますからね。

 

だから俺はG9PROⅡを気にしてるんですよw

では最後に、俺が一番好きな見所、プラトー、アルプス山脈、コーカサス山脈、アペニン山脈~ティコ周辺を観光してください(^^ゞ

 

火星や木星、土星などの惑星撮影ではマイクロフォーサーズでもキツイのでコンデジセンサーの1/2.3inなどのほうが圧倒的に有利です。